香港での講演会

1日更新が遅れたけれど、21日は、SMBCさん主催のセミナーであった。

前回も書いたけれど、香港でのセミナーは1年半ぶり。
ただ、華南でセミナーをやらなかったのか、というとそうではなく、深圳、広州で開いていた。
一番多いのは深圳。

やはり、広州からも香港からも参加者がいる、という状況下、中間地点の深圳に開催場所が落ち着くケースが多いためである。

今回は、100人収容会場なので、告知数日で定員になり、当日不参加の方(ドタキャン)を考慮して、120名様程度の申し込みを受けた上で締め切った筈であるが、やはり、無料セミナーは、連絡無し不参加の方が多く、空席ありの状況になってしまった。

申し込みが早々に打ちきられた結果、やむなく参加を断念した方がいる筈なので、この様な状況になるのは残念。
ここらの読みが、無料セミナーの難しいところだろう。

とはいえ、当日は、そんな事は関係なく、僕個人は、かなり楽しく講演。
2時間の持ち時間をフルに使った講演となった。

終了後脱力。
翌日は疲労困憊で南沙へ出発。

1年半ぶりの香港セミナー

今日はSMBCさん主催講演会(在香港)。

思えば、香港で講演会らしい講演会を開くのは1年半ぶりなので、今から楽しみ。
100人のキャパシティの会場なので、告知4~5日で定員に達してしまい、参加して頂けない方がいるのは残念だけど、また、近々香港で講演会を開催しよう。

今日の講演会は、事前に10個質問を頂いた。
加工貿易制度の今後、独資転換、国内販売推進の行方、非居住者課税強化のあり方、中国ビジネスにおける香港の位置付け。

どれも、良いご質問なので、質問をベースにレジュメを作成した。
香港華南の方が関心を持っている事項がよく分かる内容。

年内は、主催セミナーをあと2つ開催予定。

一つは、上海で税務セミナー。
昨今、課税強化(非居住者課税強化、企業に対する自己点検制度の要求)が行われているが、税務署側の本音はどうであろうか。
そんな観点で、税務関係者を担ぎ出して、僕とトーク(質疑応答)を行い、税務局側の本音を探るとともに、今後の税務の行方をうらなおうという企画。
これは、少人数でやりたい。

もう一つは、広東省のとある政府機関との共同セミナー。
これは、一両日中に確定する予定なので、改めてブログで紹介します。

起業二年目。
会社も安定したので、これからは、講演会は毎月1回(最大2回)にしぼる予定。
中国でビジネスをしている方々のニーズをつかんだ企画を立て、クオリティを保ちながら開催していきたいと思う。

動画配信の準備をする

助っ人ITアドヴァイザーの斎藤さんはなかなかフットワークが軽い

年内に、動画配信を始める予定なので、そのパイロット版の撮影をした。
元々、中国ビジネス講座(NNAで毎週連載)の内容を、動画で解説したらどうか、という提案があり、「確かにそれはよさそうだ」と実行に移す事を決めたもの。

僕の連載は、内容的に文章だと難しいので、それをかみ砕いて解説していったら分かりやすいのではないかと考えたもの。
アイデアとしては、無料版(2~3分程度のもの)と有料版(15分程度のもの)を作り、有料版は、うちの会社(MC Holdings)のHPや、チェイスチャイナで販売しようと思う。
解説する内容は、僕の連載だけでなく、トピックス的なものや、書籍(中国ビジネス投資Q&Aや、加工貿易マニュアル、保税区マニュアル等)にも発展させる事ができる。

E-ラーニングをやりたいと3年前くらいから考えていたが、それをなかなか実現できていなかった。
先ずは、この様な形で開始したいと考えたもの。

初回は、「加工貿易貨物の国内販売に付いて(中国ビジネス講座大365回で解説したもの)」。
前夜午前4時過ぎまで仕事をしていたので、眠くて顔はむくんでいるし、撮影がある事を忘れてオフィスに出てしまったので、髪は若干ぼさぼさ。
慌ててコンタクトレンズを入れて、ヘアジェルを買って、エスプレッソコーヒーを飲んで目を覚ましての撮影であった。

NACマイツの斎藤さんも、IT技術に詳しいという事で、急遽助っ人に来てもらって撮影。
DVDは、2004年に1枚3時間くらいのを発売した事があるのだが、それ以来。
講演会と違い、暫くは勝手がつかめず、取り直しする事5回。
なんとか完成。
今回のパイロット版(15分程度)は、数週間後に配信予定。

本番は年末頃より、毎月4~5コンテンツを目途に定期的に配信。


むっとしたり感心したり

先週は、広州1泊⇒上海5泊⇒広州1泊⇒香港という行程であった。

そのため、広州⇔上海の国内往復便を使用したのであるが、国内便は、搭乗手続きが混雑して大変なので、別ルートで手続ができる、ファーストクラスのチケットを買った。
買ったのは東方航空。
前にも書いたが、昨今、東方航空・上海航空の機内のサービスは、なかなか感心するものがある。

まず、広州の新白雲空港(巨大でいつもながらカウンターが見つけにくい)に到着すると、東方航空のカウンターに行く。
ただ、ファーストクラスカウンターが無い。

おかしいなぁと思って、手が空いてそうな人間に場所を尋ねると、顔を上げようとしない。
「これは、1980年代以前を思わせる態度の悪さだ」と思い、

「ファーストクラスのチェックインカウンターはどこだい??と聞いてるんだい!!」

と声を大にして尋ねると(中国語)、うるさい客が来た!とばかりに、嫌々顔をあげて「南方航空のカウンターで代理処理する」と答える。

「態度悪いぞこのスタッフ」とは思ったが、無理やり顔をあげさせ、答えさせたので、それなりにすっきりして南方航空のカウンターに。

ここは、うって変ってサービスが良い。
やはり、広州では南方、上海では東方という事か。

パスポートを渡すと、何も言わないのに中からキャセイのマイレージカードを発見して、登録してくれた。
東方もワンワールドとはいえ、中国国内線でポイントが付く事を知らなかったので、今まで何も言ってなかった。
結構マイレージ無駄にしていた事になるが、ともあれ助かった。

そんな訳で、むっとしたり感謝したりの十数分だったが、結果オーライという事で。

来料独資転換と今後の方向性

来料加工廠の独資転換のサポートを数社から依頼されているため、昨日は、その提案書作成。
制度、作業、スケジュール、会計・税務上の影響等の全てを網羅する必要があるので、結構時間がかかる。

また、何度かNNA、時事通信にも解説しているように、来料独資転換は、昨年に広東省のガイドラインは出たものの(粤外経貿加字[2008]7号)非常に簡単な内容で、判断の重要な部分が、政府機関の担当者の裁量にゆだねられる感は否めない。
特に、東莞では、現物出資自体を認めていないという方針であった。

これが、「財関税[2009]48号」・「税関総署[2009]62号」により、2011年6月末に、現物出資とそれに関わる減免申請をすれば、転換後の法人が奨励分類でなくても輸入段階の関税・増値税の免除が認められたり、現物出資が認められたりしている。

また、東莞市でも、最近(10月15日)に、来料の独資転換を規範化する通知が公布されるなど、やっと制度が整ってきた感がある。
現物出資に関わる政府機関の発言も、上記公告以降変わってきている(僕が東莞市政府にヒアリングした回答)。
勿論、まだ、走りながら整える、という傾向はあろうが。

恐らく、これにより、来料の独資転換作業は加速するであろう。
また、税関総署の公告で、来料の独資転換(これは、珠江デルタ型来料の独資転換という特殊なトピックスに関する公告である)の優遇を、2011年6月末まで与えるとした事は、今後、1~2年で、転換作業を推進したいという姿勢の表れと捉えてよいだろう。

結果、先行して転換作業を実施した企業(2008年の広東省のガイドラインを受けて、すぐ対応した企業)は、若干、割を食った(優遇措置を十分享受できなかった)感があり、この点、あるべき論からすれば、救済措置があってしかるべきだとは思うが、対応のタイミングによって、損得が分かれるのは、如何にも中国ビジネスの特徴という気もする。

来料独資転換に関しては、市政府以上と、鎮政府以下のレベルで、捉え方の違いはある様であるが(早く推進したい市政府以上と、収入減につながるため、遅くしたい鎮・村の政府)、一応、トレンドが定まった感はある。

来料加工という制度は、今後も継続されると個人的には思っているが、珠江デルタ的な経営は、2年以上の時間をかけて、徐々縮小させていく方針、ととらえて良いのではないかと言う気がする。

先週末の広州

広州は、先週から交易会だ。

金曜日に上海から広州に移動して1泊する予定でホテルの値段を聞くと、何時もは500元のホテルが1000元。
交易会だという事をすっかり忘れていたのでびっくりした。
僕が実務研修性をしていた1980年代は、広州交易会と言えば、街中が異様な雰囲気に包まれる一大イベントであった。
貿易の制度の開放と共に、広州交易会の位置付けも随分変わったものだが、ホテルの値段はまだまだ高い。

交易会中なら2000元でも致し方ないところ。
500元の部屋が1000元ならまあ良いか、と思ってチェックインすると、スウィートルームにしてくれていた。
何やら得をした気分になるから不思議だ。

金曜は面談2件。
両方物流関係の打合せ。
土曜日は1件。
来料独資転換の打合せ。

土曜の午前中に仕事が終わり、直通便で香港に。
随分足が軽いのは、前夜やった足・肩マッサージのおかげだ。
やっている最中はやたらと痛かったので、「失敗だ!」と憤っていたが、翌日効果が早速出た。

結果、悪くなかった気がするが、気持ちよさを取るか、効果を取るか、難しいところだ。

最近

ここ数週間、殆どブログが書けていない。
更新ができない理由は、国慶節前・中は、業務が集中し、全く更新する余裕がなかったため(業務集中から来るメンタル的な要因が強い)。

今は、業務的には落ち着いたが、ブログに対するモチベーションが持てない為。
ブログも続けていると、何ヶ月かに一回の頻度で、「何で書いてるんだろ」という疑問が生じてしまい、更新する事に否定的な気分になる。
ただ、最近の日常生活は、気分的に非常に落ち着いていて充実している。
ブログを書くモチベーションだけが下がっている感じだ。

とは言え、5年も続けたブログをここで止めてしまうのももったいない。
ブログでできた人間関係もある訳だし。
何事も、インターバルをあけすぎると、継続(再開)する事が困難になる。

気分の変化を待つために、しばしインターバルを置くか。
ビジネス関係のネタを暫く書いてみるか。

仕事関係は充実しているので、ビジネス関係の記事ならいくらでも書けそうな気分であるが、ブログに本業の情報を使用するのは、個人の拘りとして抵抗がある。
まあ、もう少し成り行きに任せよう。

只今、広州。
昨日の便で、上海から広州に移動した。
如何にも秋、という気候の上海から、30℃の広州に到着。
着いた途端、何だこの暑さは!という気分。

それでも、1日すると体が慣れて、華南の秋の気候をしばし楽しんでいる。


ブログ書く気がおきず

ここしばらく、ブログを書く気がしない。

Q&Aの執筆が終わったら、すぐに次の本を書きだしてしまったり、国慶節中は残務整理で追われていて、まったく休めていないのも影響しているのであろう。

本当に疲れた。


中国ビジネス投資Q&A改定作業完了

中国ビジネス投資Q&Aの改定作業がやっと終了した。
今回は、あまりの大改定なので、タイトルも「新・中国ビジネス投資Q&A」と変更した。

しかし大変だった執筆。
あと、ゲラ校正。

どんなステップを踏むかと言うと、
☆ 原稿を書くと、編集者にE-mail。
☆ 編集者が校正して、再度僕にE-mail。
☆ 僕が再校正。
☆ 印刷用に編集したものを僕にPDFで送ってきて、僕が一次ゲラ校正。
  修正点をE-mailで指示。
☆ 修正後、二次ゲラ校正。

この二次校正は、E-mailだと大変なので、日本と電話でやったのだが、第一部(半分)だけでも118か所の修正点があり、国際電話で2時間。
第二部はもっと少ないけど、ともあれ、全体で200か所位の修正だ。

その結果(三次ゲラ)を再点検して終了。
この段階での最終修正は10か所弱。

そんな感じで苦労したので、久々に完成が嬉しい。

新・中国ビジネス投資Q&A 10月20日発売。
CR-ロム版も10月中旬発売。

本当に大改定です。


屋台村とタイガーマスクの関係

塩胡椒入れ(顔の部分から塩を出す)

一泊で広州だ。

今回の会食は、兄弟船に行くはずだったが、18時半に中信広場のタクシー乗り場に行くと長蛇の列。
天河は本当にタクシーがつかまらない。
このまま待ってると、30分以上かかりそうなので、今回は兄弟船断念。
歩いて行ける屋台村にした。

屋台村は、前もブログで書いたが、何故かここに行くとタイガーマスクの話題になる。
何故だろうと、しげしげ考えると、原因はこの塩・コショウ入れだ。

昔、タイガーマスクに、ミスターノーというキャラクターが出てきた。
頭の上に鉄球をし込んだ覆面レスラーで、頭突きが強い(鉄球だから当然だ)。

本当の頭は首のところにあって、戦っている最中にそれに気づいたタイガーマスクが首を引きちぎる、というシーンがあった。
皆な、本当に首をもいだと思って顔面蒼白!って、いくらなんでも分かるだろう(首の動きおかしい筈だから)という感じ

かなり無理のあるキャラクターだったが、そのミスターノーが、この塩・コショウ入れにちょっと似ているので、ここで酔っぱらうと、無意識のうちにタイガーマスクの話を始めてしまったわけだ。

しかし、このブログを書こうと、タイガーマスクをインターネット検索して見ると、虎の穴の掟として、ファイトマネーの半額を上納する必要があり、タイガーマスクは、これが滞った(孤児院に寄付した)から、命を執拗に狙われる、という設定であるのが分かった。

なんか、現実性がある様なない様なストーリー設定だ。
小学校の頃は、明らかに理解しないで見ていたが。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ