ちょっと風邪気味。
昨日、残業流れで酒を飲みに行ったのが良くなかったか。
僕は読み飛ばしてしまったのだが、日経新聞に、東莞の工場で、食堂の食事の不満から従業員が暴動、という記事が出ていたらしい。
最近、従業員のストライキ、暴動という話を聞くことが多くなった様な気がする。
僕が最近聞いた中でも、「賃金の不満」、「福利厚生の不足」、「工場リストラ(従業員削減)により、残った工員の残業時間が増加した事による不満」等、色々な問題がある。
住み込みで長時間労働をする工員にとって、食事というのは数少ない楽しみの一つであり、工場管理をする側にとっても、食事のコストと質の管理は、重要事項である事は確かである。
但し、食事の内容だけで、暴動が起こるというのも少々考えずらい。
事態を煽る人間がいたか、日頃の不満が溜まっていたか、何らかの伏線が会ったのではないかと思う。
ちょっと前までは、珠江デルタの工場には、内陸の若者が、一旗挙げる事を夢見て出稼ぎに来る為、勤勉であり皆な残業を好む、というのが定説とされてきていた。
それからすると、残業の増加によるストライキ、というのは考えにくそうであるが、現実に、この様な問題が生じている。
最近になって、中国でも人手不足が問題になりつつある。この様な状況を背景にして、労働者が権利を主張する場が増えてきたのであろうか。
ただ、一口に、工場とは言っても、その労働環境、待遇は、千差万別だ。
工員、元工員等から話を聞く機会もあるが、ひどい工場は有るようである。
この様な違い、個々人の志向の違いを無視して、ステレオタイプな発言(珠江デルタの工員は、勤勉で残業を好むという)をする事は、事態をミスリードする危険性があるのは確かであろう。