香港(両親が来る)

両親が日本からやってくる。

僕が赴任して以来の8年弱で、両親が香港に来るのは3回目である。

全く英語が分からない両親なので、空港に迎えに行き、泊まりのコンラッド・ホテルまで送っていった。コンラッド・ホテルは、ここ数年間、うちの会社が集中的に客を泊めていたが、数日前に、何の説明もなく、4割増の価格でカンパニーレートの更改通知をファックスしてきた。結果として近隣のホテルで最高額になってしまったが、価格以前の問題として、あまりの対応の悪さに(確かにひどい)会社の総務が激怒し、使用禁止令を出してしまった。

ロケーションが便利だっただけに、少々残念であるが、これが最後の使用になってしまうのであろうか・・・

夜携帯に連絡があり、早稲田学報の原稿を書いて欲しいという。タイトルは、「香港と中国経済の今」という事である。

締め切りは1月4日という事だが、明日から3日迄は両親を連れてマカオに滞在なので、半日で書き上げねばならない。写真も必要という事で、持っている写真に合せると、書く内容も限定されてくる。スケジュールタイトであるが、1400字の原稿なので、何とかなるであろう。

明日からは新年である。


香港(仕事納め)

今日は今年の仕事納めの日である。

昨年までは、大晦日も半日仕事があったが、今年は12月31日〜1月4日の4連休となった。

日本が休日でもあり、今日は開店休業状態。今年で一番のんびりした日で、溜まっていた業務を全て片付けた。

未回答の質問にも全て対応できたので、無事、手持ちの球無しで年を越す事ができる。

夜は、以前仕事の関係が有った方々2名と会食。

開始が8時からなので、業務が終わるとジムに飛んでいき、30分間サンドバッグを叩き、1時間走る。ボクシングは、社会人になってから2年間かじっただけなので、既に動きもぎこちなくなっているが、無心にサンドバッグを叩くのは爽快感がある。

すがすがしい気持で会食に向かった。

会食場所は、会社の近くの日本料理屋である。

1年程前に開店したときには、メニュー・味と共に悪かったが、知らない内に料理人の方が代わったようで、すっかり美味しくなっているので驚いた。

僕は、意識して野菜ばかりを食べる。

一緒の方は食欲旺盛で、刺身、寿司、茶碗蒸、チーズ等を食べた上で、カツ丼とフォアグラ手巻きと炒めそうめんを一人で食べていた。

さすがにそこまでは食べられないが、節制中の身の僕には大変羨ましい。


香港(マカオ投資ガイド作成)

昨夜は、夜の11時半までかけて、マカオに関する膨大な英語の資料を読み、目が潤んでしまった。やはり、英語を読むのは疲れる(日本語以外はみんな疲れる)。

とりあえず、初歩的な状況は把握できたので、朝から「マカオ進出マニュアル」に取り掛かる。

業務時間中一心不乱に書いたので、夕方5時には書き上げた。

会社設立・外貨管理・輸出入管理・税制といったポイントを一通り入れたが、添付資料を含めて15ページ弱なのでいささか頼りない。ただ、マカオに関する日本語の投資ガイド自体が殆ど無いので、これでも無いよりはましだろう。

マカオのインキュベーションセンター(JBIC)の資料として使う事にする。

引き続きダイエットなので、昼は味噌汁とおでんの大根・こんにゃく・卵の白身だけ。

夜もサラダに焼き鳥3串なので、大変ひもじい。


広州⇒香港

年末の為、日本からの仕事の依頼はさすがに少なくなったが、経理の仕事はばたばたしている。

午前中は広州で仕事。午後2時広州発の電車で香港に戻った。車中で東洋経済より依頼された原稿を書き上げる。

しかし、広州は寒い。

一昨日、香港を出発する時に、「持ってきて損した!」と後悔したジャンバーを着てもまだ寒い。寒いと火鍋か東北菜を食べたくなるので、昼は東北菜を食べる事にした。

水餃子、ポテト、豚肉の煮込み、饅頭を三人で食べて、合計63元。

値段にも味にも大変満足する。

香港のオフィスに戻ると4時。

待ち構えていた部下の桑畑君が、「ブログ書かなきゃダメじゃないですか。マカオ以降、全然更新されてませんよ」とプレッシャーをかける。

23日は日本が休日でのんびり。24日も比較的のんびり。25日は土曜日で5時間サッカー(足が4回つりかけた)。という生活だったので、あまり書くことが無かったのである。

仕方が無いので、27・28日の状況を業務時間後執筆。

それが終わると、マカオ投資マニュアルの作成に取り掛かる予定なので、今日の帰宅は遅くなりそうだ。

因みに、昨日からダイエット開始。2週間で3kg減量予定。

昼をしっかり食べたので、夜はあまり食べられない。

残業後、行きつけの焼き鳥屋に行き、「こんにゃく・大根・昆布」だけのおでんをテイクアウトする事にしよう。


順徳・広州

華南シフト(コンシェルジュ)の締め切りを1月5日にして欲しいと、数日前に言われてうろたえる。旧正月の関係で締め切りが早まるようだ。

全く No Ideaだったのでどうしようか考えた結果、「順徳工業園」を取り上げる事にした。

半年ほど前に、あるTV局より、「珠江デルタで、日系自動車関連企業の進出により、町の状況が急激に変化した所があったら、水野さんが出演する事を前提に、取材協力して欲しい」という依頼を受けた。

この提案を受けて、先ず思い浮かんだのは順徳であったが、残念ながら、順徳政府との関係が希薄で対応に困難が予想され、結果としてドロップしてしまった。昨年まで、目立った日系企業の進出が無かったにも拘わらず、今年1年間で9件の日系自動車関連企業の進出が決まった順徳は、正にTV局の希望通りである。

また似たような依頼があるかもしれないので、遅ればせながら、順徳との関係作りをする事にした。勿論、2002年に順徳が市から区に格下げになり、仏山市に吸収された為、当方と誘致契約を結んでいる仏山市側で対応する事も可能であるが、地元とも親しいに越した事はない。

訪問した順徳工業園はまだ新しく、殆どの工場は建設中。

但し、第一期の開発区域は全て成約済との事で、誘致は大変順調な模様。ちょっと、田舎っぽいのは、初めて訪問した数年前と変わらないが、誘致担当者数名が流暢な日本語を話すので感心する。だんだん、誘致の技術もこなれて来たようだ。

誘致の対応の改善、立地条件(広州から車で1時間。南沙からも近い)が、誘致好調の秘訣であろう。

何分出来たてで、開発区としての状況は判断しかねるが、数年後を見てみたい場所である。


珠海⇒マカオ⇒香港

朝からマカオで、ビジネスインキュベーションセンターの打ち合わせなので、珠海からボーダーを越えて待ち合わせ場所に向かう。

珠海・マカオのボーダーは、外国人用カウンターが2つしかなく(しかも、中国人と兼用)、いつもながら長蛇の列である。

列に並び、半分まで来たところで、間違った列に並んでいる事に気付く。然しながら、あまりに列が長いので、並びなおすのもつらい。運を天に任せて、そのまま並ぶが、親切な担当者で、そのまま処理してくれた。

パスポートを出すと、担当者が「う〜ん」と唸りこんでいる。どうしたか聞くと、昨日の入国スタンプが薄くて、何月に入ったか分からないようだ。フェリーチケットを見せて一件落着したが、(出入国時のデータをコンピューター処理しているものの)データを呼び出せない事が分かり少々意外であった。

次にマカオのボーダー。香港のPermanent IDを持っていると、パスポート無しで出入国できると人から聞いたので、さっそく試してみる。本当に、IDだけで入国できた。

先ずはタクシーに乗って、待ち合わせ場所(フェリー乗り場)に行く。大陸の旅行者で溢れている。

昼食は、インキュベーションセンターの出資者数名と一緒に、中国大手銀行のマカオ支店副支店長と会食。以前、同行の日本支店の主席をしていた事もある様で、流暢な日本語に驚く。

昼食後は、7時頃まで同センターの運営方針に関する打ち合わせ。

このセンターは、「マカオの貿易投資促進局公認の案件」という事で、同局が内装付きの施設(貿易投資促進局保有の施設)を非常に良い条件で提供してくれる事になった。

来年旧正月明けには事業を開始する。

最近、マカオの景気が良く、香港企業を主体とした外国企業の進出が多い。今は、日本企業のマカオに対する関心は高いとはいえないが、数年後には、日本企業のマカオ進出も加速するであろう。同センターのニーズも出てくる筈である。

来年早々という事で、貿易投資促進局の局長と対談のアポが取れた。3月号の華南シフト(コンシェルジュ)で対談+同センターの紹介をしようと思う。

尚、写真はインキュベーションセンターの施設。


香港⇒珠海

久々に出張。思えば、香港のPermanent IDを取って始めての出張である。

これだけ、出張の間が空くのも珍しい。

夕刻香港を出て、フェリーに1時間乗って珠海に行く。

珠海には1年以上行っていないが、のんびりした良い町である。

珠海に到着すると、知人と会食。

彼は、僕より5歳ほど年上であるが、過去に色々とお世話になった。

2年前、とある県のミッションが珠海を訪問した際に、副市長主催の宴席をアレンジしたが、その際に取り纏めをしてくれたのも彼である。

最近、ビジネス上の関係がなくなってしまったが、良い友人である事には変わらない。

久々の再会を祝し、楽しく飲んだ。


香港(打ち合わせが多く右往左往)

朝8時半から朝会。これを中座すると、クライアント企業の方が2組訪問され、面談を行う。
最初の方々は、「香港居住者の方が、内地の現地法人の董事・総経理を兼務している場合の個人所得税の納税義務」について、更に、「人民元販売に於ける債権保全」についてのご質問。約1時間で問題は解決。

沖縄料理の店で、楽しく食事をした。週末酒を抜いたので、オリオンビールが美味しい。
香港の税制(VAT導入の可能性)・マカオの状況等の堅い話になりかけたが、基本的には和やかな会食であった。

香港(予算作業と忘年会)

朝から経理の仕事に追われる。

来期予算の前提となる、管理費負担金・社内家賃を連絡したところ、いつもの事ながら、文句の嵐が押し寄せられる。

管理費負担金と言うのは、営業部に対して管理部門経費(総務・経理・財務・審査等の経費)を配布するものであるが、原則として割り勘なので、全員が満足する事は基本的には有り得ない。

多ければ当然不満が来るし、少なければ少ないで、「もっと減ってよいはずだ」という苦情が来る。正に、多勢に無勢の戦いになる訳で、予算の時期には立派な嫌われ者である。毎年これで、多大な(無意味な)労力を消費するので勘弁して欲しい。グループ全体の社内制度改革が望まれるところであるが、やはり、根本的な解決には、管理部門の独立採算化しか有り得ないと個人的には考えている。来期より、経理部を抜けて、完全な営業(コンサルティング部)となった僕ではあるが、管理費等のどろどろした部分は、香港会社経理部からフィーを貰って代行する事になった。結局、形は変わったものの、管理費配賦の交渉の前線に立たざるを得ないのは従来通りである。しかし、今度は、「配賦する側」、兼「される側」なので、心情的に複雑である。

一日何度も、「高いなぁ」という気持と、「安いじゃないですか」という(他の営業部に対しての)発言が交錯して、多重人格になりそうになる。

ともあれ、予算策定の戦いは、あと数週間続きそうだ。

業務終了後、人事・労務コンサルティング会社の代表と忘年会を開いた。

この会社とは、僕自身は3年来の付き合いであるが、特に、会員制の開始(2002年7月)に当たっては、契約書の作成を始め、色々なアドヴァイスを頂いており、正に、この道の先輩、という感じである。

又、当部の桑畑君は、この会社の紹介を受けて採用しているが、今日は、桑畑君が無事営業ノルマを達成し、契約更新が決まったので、そのお祝いを兼ねての宴席となった。

堅い話は抜きにして、鍋をつつき、ふぐのひれ酒を飲みながら、今年一年、無事に乗り切ったことをお祝いした。

注)因みに、写真左手前が桑畑君。一人だけカメラを意識しており不自然。

香港(残務整理に専念)

コンサルティングの仕事を始めてから、質問に追われ、情報の収集に追われ、連載原稿の提出に追われる毎日である。

ここ数週間は、予決算業務も忙しくなってきたし、接待も続いた為、答えきれていない質問が溜まってしまった。今日は、対応に専念し、必死になって回答を書き続けた。

今は、回答者が数名おり、(最終的には全て僕がチェックするものの)分業できるからまだ良いが、この仕事を開始した3年前は、僕一人しか回答者がいないので、一日中PCを叩き続け、腱鞘炎になりかけた事がある。

この時から比べると、随分状況は改善されたが、恒常的に質問が待ち受けている、というのはプレッシャーになる。なにやら、籠の中で滑車を回しつづけている鼠の様な気分になるが、気分が萎えそうになるのを気合でカバーし、夕方にはすべての球を投げ返した。

一旦でも、手持ちの球がなくなったのは、数週間振りである。この一瞬は心地よい。

「あと半日でいいから質問が来ないでくれ〜」という気分になる。

後は、目を通していない規定、資料に目を通す事にした。

必要なものを選別して、プリントアウトすると、高さ10cm 程になった。さすがに、会社でこれを読むのは嫌になり、家に持ち帰って読むことにする。昼が即席めんだけだったので、午後6時にはお腹がすく。

近所のスーパーで天丼をテイクアウトしてかえる。

海老天を2本付け足したので、見た目はなかなか豪華である。

今日は酒を飲まずに仕事をこなす日とする。