香港(あれこれ思い悩む)

朝から3件打ち合わせをこなす。最近、今後の展開(業務展開しかり、今後の身の振り方しかり)に関して、いろいろ考え込むことが多く、その打開策を打ち出すべく、いろいろな方々の意見を聞いているもの。8時に仕事を終え、食欲がないので、行きつけのバーに直行。1時間程度、水割りを飲みながら、考えをまとめようとする。店に着いたのが8時半なので、客は僕を含めて2名。初対面の方と会話を始める。年が違う(僕より、10歳以上若い)し、今まで歩んできた道のりも違う方なので、会話がなかなか参考になって面白い。バーの落ち着いた雰囲気もあり、すっかり心が和む。暫くして、「最近、婚約したんです」という話をされる。昨日も同じバーで、1時間半ほど飲んだのであるが、隣り合わせた方に、「婚約したんです」といわれたばかり。両方とも、香港の日本人社会の中で知り合っての婚約・結婚との事。香港の狭い日本人社会の中にも、いろいろな出会いとドラマがあるんだなぁと考え、ちょっと楽しくなる。何より、僕は、何故か身の回りの人たち(部下・同僚)が結婚すると、ビジネス運が向上する、というジンクスがある。思い悩んでいる時に、偶然、2日続けて結婚が決まった方と隣り合わせるのは、大変ラッキー。バーにはいろいろな出会いがあって面白い。

マカオ日帰り(貿易投資促進局長と面談)

午後のフェリーでマカオに行き、マカオ貿易投資促進局の局長と面談。主目的は華南シフトの取材。マカオは最近調子がよく、企業誘致も進んでいる。誘致とは言っても、面積が限られているので、主たる進出はオフショアカンパニー制度の活用。これは、オフショアビジネスに特化する会社をマカオに作れば、マカオでの法人税を0にしようという制度。中国内地でのビジネスを行う香港企業が、この制度を利用してタックスセーブをしようという動きが、最近とみに強くなっている。香港も法人税率17.5%。キャピタルゲイン・オフショア所得非課税という軽課税を売りにしているが、それでも、一層の節税を試みる企業が多いという事。
その他、マカオ・珠海のクロスボーダー工業区の話などを聞いた。同工業区は、0.4km2の非常に狭い区域で、1/4がマカオ、3/4が珠海に帰属しており、別々に誘致が行われている。マカオ所管の地域には、67社の応募があり、その内26社が決定(既に満杯)し、稼動準備をしている模様。

食事をして香港に戻ると9時。会社でE-mailの整理をする。大学時代の友人から、会社を辞めて独立するという連絡が入っていた。やはり、親しい人間から独立という話を聞くと、いろいろ考え込んでしまう。僕も人から「何故、独立しないんですか?」という質問をよく受ける。また、既に独立していると思われて、業務提携の提案を頂くことも多い。今まで、独立という事を、あまり真剣に考えたことはなかったが、独立したら、どの様な展望が描けるのであろうか。何れにしても、0からはじめたビジネスを、そこそこの規模まで伸ばしてきた。まだまだ、伸ばしていかなくてはならない。自分の夢を達成するためには、どんな方法がよいのであろうか。ちょっと、暫く考え込みそうである。

香港(領家さん復帰)

先週から2年間帰国していた部下の領家さんが復帰した。彼女は2000年に丸紅香港華南会社に入社したので、5年来の知り合いということになる。コンサルティング開始直前から一緒に仕事をしているので、当時の話をいろいろ思い出す。僕の一番最初のコンサルティング活動は、上海エクスプロラに、社内配布冊子である「中国ビジネスQ&A」を掲載したことである。彼女には、この冊子を製本してもらったり、最初の著書である「中国ビジネス・投資Q&A」の作成を手伝ってもらったりしたので懐かしい。

因みに、添付は2年ちょっと前のケリーチャン握手会。僕はまったくケリーには興味が無いので気が乗らなかったが、上司(香港華南会社社長)に頼まれ付き合った。しかし、男二人で出かけるのは、如何にもミーハーっぽくて恥ずかしいので、彼女に頼んで一緒に付いて来てもらったもの。

その時の会場には、何故か任賢斉がいて(まあ、僕が知らなかっただけだが)、僕的にはそちらを見れたことの方が嬉しかった。ただ、不思議な集団結婚の様なイベントをやっており、それが何だったかいまだに疑問。

香港(ちょっと元気回復かな)

最近、よく「ブログにこんなことが書いて有りましたが〜」というご挨拶を頂く。その度に、一体、どんな方が僕の日記を読んでくれているのかなぁと考える。そこで今更ながら、名刺交換していない方は、E−mailアドレスがわからないから、連絡しようがないんだ!という事に思い至る。一応、このブログには、掲示板もあるのであるが、この使用は、さすがに僕も恥ずかしい。という訳で、僕へのご連絡がありましたら、mizuno-masumi@marubeni.comにE−mailをお願いします。軽いご挨拶でもよいので。

さて、最近、メンタル・体力共に低調という話を数日前に書いたが、何とか上り調子になってきた。やはり、昨日(土曜日)十分に休んだのと、少年サッカーで3時間半、子供達と走り回ったのが良かったらしい(写真は子供たちの試合を眺めているところ)。このモードを明日まで持続できれば、よい一週間のスタートが切れるのであるが、往々にして、日曜日の夜は夜更かししてしまう。というより、本を読んだり、原稿を書いたりしているうちに、寝るタイミングを逸してしまい、結局、1〜2時間しか寝られず、翌日気合不十分という事が多い。今日は、何としても、1AM前には寝なくては。

今日は朝から、「初めての中国ビジネス」の改定に没頭した。修正したところを青字に変えているのだが、画面が青字だらけになってしまった。この3年間の中国の変化の激しさが窺い知れる。勿論、未熟だった文章にいらついて書き直した部分も多いのであるが。
初めての中国ビジネスを書いたのは、中国のWTO加盟直後の事。その為、今後の規制緩和、特に、貿易権・国内流通権の開放がどの様になるか、推測を重ねながら書いた記憶がある。3年経って、一応の結果が出た訳であるが、僕の予想(本に書いた内容)は、概ね当たりと言ったところでちょっと自慢。但し、商業企業(卸売・小売)の最低資本金制限の撤廃までは、予想できなかった。やはり、世の中、想像を超えた事がおこり得るものである。
ともあれ、今日、ふらふらになるまで根詰めたおかげで、残りは57ページとなった(全体は282ページ)。ほぼ確実に、来週末には完成するであろう。このスケジュールで行くと、「初めての中国ビジネス改訂版」は6〜7月に出版できそう。もう一冊、既に書き上げて、現在編集に回している原稿「契約書・申請書フォームで解説する、中国進出・撤退・組織変更実践マニュアル(仮題)」があるので、それも夏には出版できるであろう。
共著も含めて、執筆予定が詰まっているので気合を入れて頑張ろう。

今週は、急転直下でマカオ貿易投資促進局の局長との対談日程が決まったので、再度マカオ出張を予定。対談後、香港に戻らず、広州に移動し宿泊しようかと考えている。

香港(元気がないと指摘される)

本来は、ホームページに載せるつもりで日記を書き出したのが2004年10月の頃(このブログに掲載が始まったのは11月分より)。

そんな感じで、淡々と書いてはいるが、昨日「最近元気が無い感じがブログを見ていて分かるよ」と指摘される。確かに、ここ暫く、気が滅入る事が多かったので、精神面・体力面共に低調。ただ、調子の波はどうしても有るもので、1〜2週間過ぎればまた上り調子になるであろう。運気を変えるためには行動する事。まずは、人と会って話すところから始めようと考える。そんな訳で、コンサルティング会員の方々に対する、「無料面談受け付け」をやる事にした(本来は、E−mail・電話による対応が原則)。元々、会員になって頂いている方を対象としたミニセミナーをやろうと思ったのであるが、1対1の方が質問しやすいのではと考えて、企画を変更したもの。面談企画中にご意見を聞き、そこで要請があればミニセミナーをやってみようと思う。

話し変わって、今日は本社にいる同期よりE−mailを貰う。彼の課でコンサルティング会員になってくれるという事。彼は同じ大学出身なので、内定時代からの知り合いであるが、酒に強い人間で、一緒に飲む人間を潰してばかりいた印象が強い(香港にも良く出張にきたので、当社の人間は少なからず被害に有っている)。それでも、こういう事があると、たいそう良い人間に思えてくるから、僕も現金なものである。

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香港⇒マカオ⇒香港(打ち合わせ出張)

朝のフェリーでマカオ出張。インキュベーションセンターの運営について話し合う。出資者ではない(単なるアドヴァイザー)の僕ではあるが、董事会の定例メンバーと化している。ただ、マカオは将来的にビジネス環境の整備が進むであろう事は確かで、こんな感じで、今のうちから下地を作っておくのは重要。インキュベーションセンターも、開始が遅れたが、やっと5月下旬にスタートできそう。貸しオフィスだけでなく、中国ビジネストレーニングコース、会社設立代行・記帳代行・税務申告代理等のサービスも提供できるので、中国進出の足がかりとして使ってもらいたい。華南シフトの対談予定のマカオ貿易投資促進局局長とのスケジュールがなかなか折り合わず困る。彼も出張が多いようで、しょっちゅうマカオ不在。最悪、さらに1ヶ月延期となる。まあ、急ぐ話でもないので、ノンビリいこう。

仕事が終わると、関係者の内、相対的に若い(絶対的には若くない)人間で会食をすることになる。「出資者の一人(広州在住日本人)」・「マカオ人出資者の部下」・僕の三人。場所は、インキュベーションセンターの董事長(マカオ人)の方が経営する日本料理で、サンバ寿司、という如何にも本格的でないネーミング。料理は、寿司・刺身だけでなく、タコスっぽいメキシコ料理などいろいろ。名前を見たときは、まったく味は期待しなかったが、タコス風料理・Spicy Tuna Roll等意外に美味しく、(日本料理と考えずに)無国籍料理と考えれば結構いける。日本酒の品揃えもまずまず。久保田千寿4合、八海山2合、マカオビールたくさん飲んで、全部でHK$ 700という値段はたいへんリーゾナブル。飲みすぎで少々気持ち悪くなったが、夜のフェリーで帰任。

香港(通常業務)

今日はオフィスで通常業務。朝一番で、恵州進出が決定した企業の方(日本より出張)が来社され、簡単に打ち合わせを行う。昨今の情勢に関して、共同通信、ジャーナリストの方より電話での取材を受ける。SARSの頃をなんとなく思い出す。政治的な話は専門外なので、ここでは割愛するとして、事象のみを捉えると、今後、日系工場でのストライキ等が増加しないか、不安な面はある。珠江デルタ一体は、内陸部からの出稼ぎ労働者が多く、潜在的に待遇の不満・工場定着率の低さが上げられる地域である。昨今の中国進出ラッシュで、労働力の需給バランスにもそれなりの変化が生じてきた事から、昨年より工場でのストライキが増加傾向にあり、これを踏まえてか、各地域が規定する最低賃金も、引き上げが続いている。今までは、ストライキも、待遇が総じて見れば低めの香港・台湾企業での発生が多かったが、これが、免罪符を貰ったような感覚で、日系企業で発生すると怖い。この点、リスク管理の対策を練るべきで、提携先のトータルリスクマネジメント会社と対応策が打てないか、協議を始めたところ。
全然関係ないが、自宅の天井から水が降ってきた。上の階の人間が洗濯機の水を出しっぱなしにした模様。日本の感覚なら大問題だが、こちらの人たちは、大家にしても、管理人にしても、「水も止めさせたし、意外に目立たないので、問題ない。良かったね。漏電したら連絡してね。しないと思うけど」という対応で、大変のりが軽い。感覚の違いを感じるなぁ。

香港(初めての中国ビジネス改定)

いまひとつやる気にならないまま、ずるずる来てしまった、初めての中国ビジネスの改定に本格的に取り掛かる。この本を執筆したのは、2002年の1月〜5月なので、ほぼ3年前の事になる。その間、僕自身の文章もずいぶん変わった様で(成長したと思いたい)、第一章の改定作業を開始した途端にいらいらして、思わず全部書き直したくなる。ともあれ、そういう訳には行かないので、本にマーカーを引きながら、改訂作業を進める。ゆとりを見ても、5月末には改訂作業は完了できる見通し。我ながら、やり出すと早いなと思う(なかなかやり始めないのが問題。結局、帳尻が合ってしまう!?)。あと、ライブドアのブログ開始は、少々デザインに時間がかかっているようで、若干の延期となった。尚、週末(土・日)は、酒を飲むのを控えることにしているのであるが、最近、少々気が滅入る事が多く、両日飲んでしまい少々反省。但し、改訂作業で疲れきった後の水割りはなかなか美味しかったが・・・。

香港(社内サッカー大会)

今日の夜(夜8時〜9時半)は社内サッカー大会が開かれる。丸紅香港華南会社対繊維関連会社の対抗戦。繊維関連会社は、業務のみならず会食・飲み会も全て団体で行動する軍団的結束を発揮して、駐在員全員参加。一方、香港華南会社は駐在員は僕一人だけで、香港人社員が主力となった。但し、駐在員の体力不足が露呈し(そこらで転んでいるのは大体駐在員)、駐在員の少なさが決め手となって香港華南会社が3対1で勝つ。僕は2回シュートを試みるも決まらず。

試合後、サッカー場近くの中華料理屋で会食。夜10時に会食開始、というのは香港的に見ても遅め。店の人は、如何にも早く店を閉めたそうで、翌日の朝食メニューに、看板を付け替えたりしていた。夜11時半まで会食。広東語が飛び交う会食なので、僕の広東語能力では殆ど付いていけなかったが、なかなか楽しかった。

その後、インド系香港人のスタッフと二人でバーに行き、酒を飲みながら話をする。彼と話をするのは初めてなので、これも、サッカー大会の副産物。海外で生まれ育つこと、教育、言葉、仕事に対する考え方等、率直な意見を交換し合った。尚、希望通り、一日に複数枚の写真を載せられるように、ブログのシステム修正してもらったが、いま一つ使い勝手がわからず四苦八苦。何度の修正しながら写真をアップ中。

香港(窓からの景色)

上海エクスプロラの代表よりE-mailがあり、「最近、ブログに写真が載ってませんが何か理由がありますか?使い勝手が悪ければ、システム修正しますので、遠慮なく言ってください」との連絡を頂く。単に、写真を撮るのをサボっていただけなので、少々恐縮する。ただ、「現在は、1日に1枚の写真しか掲載できないが、複数枚の写真が載せられるようにできればありがたい」というお願いをし、システム修正を検討いただくことにする。

という背景があるので、先ずは、写真を撮らねばならない。昨日、散髪したのであるが(あまりに髪が長くて、偽芸術家のようであった)、それを撮ってもあまり面白みがない。何かいいネタがないかと考え、オフィスの外の景色を撮ってみる。

オフィスの前は、香港の返還式典が行われたタマール広場。その先にはビクトリア湾が広がっている。その、タマール広場の先が、現在埋め立てをしている。自動車道の拡張をするらしい。埋め立て作業の進捗をつぶさに見るのは初めてなので、興味深く見守っているが、本当に少しづつ海が陸になっていくので面白い。以前、歴史博物館で、昔の海岸線を示す地図を見たことがあるが、今とはかなり違っていて(随分、埋め立てられた)驚いたことがある。この先も、どんどんビクトリア湾が小さくなっていくのかなぁと考えると、少々残念な気がする。僕が香港に赴任した1997年は、まだカイタック空港が使われていた頃で、窓の外をひっきりなしに離発着する飛行機が横切っていた。新空港完成でそれが見られなくなった時は、少々さびしかった。赴任して8年経過。窓の外の景色もだんだん変わっていく。