香港(こんな企画もあったなぁ)

いろいろな雑誌に連載を持ったり、コンサルティングの広告を出したりして4年間たった訳であるが、試行錯誤で走っているので、失敗することもあった。
(もうやめてしまったが)一時期、手取り早く部下の知名度を上げるために、企画広告という方法を取っていたことがある。例えば、コンシェルジュの「桑畑のこの人に聞いてみたい」という企画がその代表。
これは、営業課長桑畑君が入社したての頃、「彼の知名度を上げてやれば、営業活動がやりやすくなるはず」と考えて、コンシェルジュ・香港の1ページを3か月分買い、企画広告として出したもの。この企画が出たときに、「コンシェルジュには、何故水野の関係者ばかりが!?」という書き込みもあったようであるが、何のことない、桑畑君のページは広告だった、というのがその真相。
この企画は、桑畑君が、香港の著名な方々にインタビューするというもので、最初、「営業マン桑畑俊哉が聞く!(桑畑に聞く!ではなく、桑畑が聞く!)」というタイトルを考えたが、雑誌社の意見でソフトなタイトルに変更された。
ところが、企画が始まってみると、さっぱり評判にならなかった。3ヶ月続けたにも拘らず、これだけ話題にならなかった企画も珍しい。敗因を分析したが、やはり桑畑君を知的な路線で売りだろうとしたのが間違いだという結論に至る。その反省から、路線を180度変更し、亀一君とのコンビで、アポ無し飛び込み営業を繰り返す姿を、「広州の弥次さん喜多さん。飛び込み営業隊が、行く!」という企画にした(華南地区の他の雑誌)。
これが食いつきよく、桑畑君も知名度が上がりご満悦であったし、飛び込み営業の際に、初対面の方々から「雑誌で見たよ」と言っていただいた模様。
が、、、後で読み直してみると、コンサルティング部のイメージダウンになっている様な気も・・・。
という事で、企画広告は、部下の知名度を上げるには手っ取り早い方法ではあるが、効果の程はCase by case。「なかなか難しいものだ」と思ったのが、やめてしまった理由。
やはり、安易に走らず正攻法で、(原稿料は安くても)こつこつと雑誌・新聞に真面目なビジネス文章を書いていくのが、一番の宣伝になるのかな、というのが今のところの結論。

ところで、このアポ無し飛び込み営業というのは、まだ桑畑君の営業実績が上がっていなかった頃、彼が自発的に始めたもの。
「アポを取っていると、一日で回れる企業の数が限られているので、アポ無しで飛び込んできます!」といって、2004年には、週に2回、珠江デルタの日系企業を、訪問して歩いていた。謂わば、彼が男を上げた企画となっている。心意気はよく、また、いろいろな情報収集には役に立ったが、コンサルティングと飛び込み営業というのは、あまり両立しないもので、営業的には全く役に立たなかった。雑誌の記事(飛び込み営業隊が行く!)では、「2005年も歩くぞ!」と勇ましく誓っているが、そんなこんなで、数ヶ月前にやめさせてしまった。
とはいえ、彼の名誉のために補足すると、飛び込み営業以外の営業では、彼が入って1年間で、会員数は倍になったのであるが・・・
彼の下手な語りで、何故これほど会員が増えたのか!?と不思議であったが、どうも、いかにも人のよさそうな感じが受けるようである。人の持ち味・武器はそれぞれだなと思う次第。