条約あさり

金曜日の宴席の酒はほどほどにして、昨日は朝から、コンシェルジュの原稿、NNAの原稿を書き上げた。
今週は、北海道・東京の飛行機の中で、時事通信の原稿、6月23日の講演会の原稿のレジュメ、三井住友コンサルティングの原稿も書いたし、今週は、まあ順調に執筆が進んだと言える。
外貨マニュアルも、僕の役割は終了(出版を待つだけ)。
加工貿易マニュアルは、改定に向けて、作業を開始した。

バリバリと執筆が進み、ノルマを仕上げていくのは気分が良い。
とは言え、書いても書いても締め切りに追われている感はぬぐえないが・・・

尚、昨日書いたNNAの原稿は、半年前に出た通知なので、ちょっと古いのだけれども、Treaty Shopping(条約あさり)規制に関する国家税務総局の通知の解説。
これまた、10数年前に欧米で騒がれた国際税務の動き。
中国の、欧米を意識した税務制度作りの一環と言える。

ここ数年で相次いだ、各地の税制改定の結果、香港経由の対中投資の税務メリットが際立ってきた。
ただ、租税条約の適用のみを目的に、ペーパーカンパニーを経由した強引なフォーメーションを組むと、この規制にひっかかる可能性があるので注意すべきだ。
やはり、ビジネスは税務メリットありきで進めるのではなく、ビジネス上の必然性を優先すべき。税務フォーメーションの構築(税務メリットの追求)は、その範囲ですべきであろう。
そうでないと、本末転倒になってしまう。
この通知は、それを再認識させてくれるものだ。

NNA連載も397回。あと3回で400回だ。
連載300回記念があったのは、僕が丸紅を退職した直後(2008年9月)だったから、それから100回近く書いた事になる。
時の立つのは早いものだ。


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