工員さんの移り変わり

先日、銀行の方と会食している折に、「先日、工場の方と話した時に、最近の女工さんは、髪を茶色くしたり、ネイルをしたりで昔とは随分変わってきた。嘆かわしいと言っていました」という話を聞いた。

まあ、この事象を、嘆かわしいと捉えるか、喜ばしいと捉えるか、どうでもいいと捉えるかは、個人の嗜好と立ち位置によって変わってくるであろう。
髪を染めようがどうしようが、仕事をしっかりすればよかろう、というのが僕の考え方だが(外部企業との接触がある場合は別として)、外見に気を使った結果、仕事がおろそかになるのは当然問題だ。

ただ、この10年間を見ても、外地の労働者の意識、生活様式が随分変化してきているのは確かだと思う。
10年前は、広東省で2~3年歯を食いしばって働いて、故郷で家を建てる、若しくは、店を持つ、というのが、出稼ぎの若者のイメージであった。
それが徐々に、出稼ぎ先の生活を楽しむ、というタイプが増えている。
それが、外見に表れるのであろう。

これをどう捉えるかはさておいて、中国の内陸部が徐々に豊かになった結果であろうし、これは、日本も過去に経験してきた移り変わりである。
ハングリー精神の欠如と言えばそれまでだが、良きにつけ悪きにつけ、時代の流れであり、それを前提とした企業運営を考えねばならない。