寝ても寝ても眠い

日本での週末。
暑さにばて気味になりながら仕事中。
この一週間、ベッドに横になった途端に眠りについた。
いつも眠れずに困っていた最近の僕としては、本当に珍しい事だ。
体が疲れていて、且つ、精神面のストレスも少なくなってきているのだろう。

今日は休日。
朝11時まで寝ていたが、それでも、がボーっとするほど眠い。
疲れが噴出しているのは、疲労回復過程という事だろう。
良い兆候だと思う。
体に素直に耳を傾け、仕事しては横になっての繰り返し。

来週は、講演会2本。
日本では4時間の講演会。
上海は、政府機関と共同なので、僕の出番は30分ちょっとの筈だが、久々の300人規模の講演会だ。
週末も忙しくなりそうだ。

日本滞在中

日本滞在中。
23日(月)は、日経新聞と今後の講演会の打ち合わせ。
その後、1時間ほどアエラ(AERA)の取材を受ける。
中国の組織改廃、撤退等に関する事項。

24日(火)は、曾我法律事務所開業記念講演会。
つつがなく終了。

取りあえずは報告まで・・・

顔が変わってきた

2009年の写真

このブログのプロフィールで使っている写真は、2006年に撮影したものだけど、顔が違うと色んな人から言われるし、我ながら、この6年で顔が随分変化したと思う。
そんな訳で、そろそろこの写真に変えようかと考えている。
これは2009年に撮影したもの。
会社が軌道に乗りたての頃で、2日連続ほぼ徹夜状態で講演会に臨んだので、ちょっとやつれているが、今の顔に近い。


2005年の写真

因みに、これは2005年早々。
あまり苦労を感じさせない顔だ(悪い意味で!?)。
その当時も、人一倍働いている自負はあったのだが、量働く事(努力)と苦労というのは、ちょっと違う次元の概念なのだと今では思う。

2007~2009年にかけて、心身ともにかなり苦労をした。
これが、顔の変化にもたらした影響は少なからずあるであろう。
2009年以降は、会社は安定したが、やはり会社経営の責任やプレッシャーは、絶えず感じでいる。
そんな日々の積み重ねで、徐々に、経営者の顔になっていくのであろうか。

年齢、苦労、自覚(責任感)といった、いろんな要素で人の顔は変わるものだと、改めて感じる。
年を取ったのは(というより、見かけの若さがなくなってきたのは)一抹の悲しさはあるのだが、2005年の顔と今の顔を見比べれば、やはり、今の方が、適切な(?)コンサルタントの顔ではないかと思う。また、経営者としても。

前に読んだ本に、「どんな経営者でも、経営のプレッシャーと不安から逃れられる人間はいない。不安から逃れる最大の方法は、死に物狂いで努力する事だ」というセリフがあった。
僕の業態は、設備投資や仕入債務に関する資金負担がないので、資金面のプレッシャーは、製造業の方に比べれば格段に軽いはず。
それでも、不安はいつでもある。
そして、不安があるから努力する。

経営、それだけでなく、人生というのはこういうものなのだろうなと思う。
そして、それが顔に現れたのなら、それはそれで良い事だと思う。

つぶやき岩の秘密を購入

日本到着。
講演会のレジュメも作り、連載原稿も書いているので、久々にのんびりできる日曜日だ。
先日出演したBSジャパン・アジアの風の録画を、自分では初めてみる。
小一時間かけて収録したのだが、当然の頃ながらカットされる部分が多いので、使われたのはごく一部。
ただ、良いところをポイントでピックアップして、うまく仕上げているので感心する。
番組放映後、テーマとなった魔法のフライパンを予約した(東急ハンズで7か月待ちとか)という方が数名いた。
メーカーの方と顧問契約がある訳ではないので、商品が売れても僕は1円の儲けにもならないのだが、そんな感じの反響があると、それはそれで少しうれしい。

番組を見終わると、髪を切って、近所の本屋に行く。
ここで、新田次郎の「つぶやき岩の秘密(新潮文庫)」を見つけて、うれしさのあまり即購入。
小学校の頃の、NHK少年ドラマシリーズで見て、強く印象に残ったドラマ。
その後、大学生になってから、本が買いたいと思って探したのだが、過去に出版されていた少年用の本は既に廃刊。
古本屋に行くたびに探してはみたが、まったく見つけられないまま今に至っていた。
新潮文庫から刊行されたのは先月の様だ。
20数年ぶりに、読みたかった本が発行(出版社が違うので、復刻ではないな)されて、思いもよらず購入できてた。
こんな事もあるものだ。

配当送金あれこれ

現在、上海と広州の子会社で、配当送金の手続をしているところ。

中国からの配当というのは、原則としては対外送金上の問題は殆どないのだが、オンタイムに実行できるかどうか、というのはまた別の話だ。
配当送金時には、確定申告書、会計監査報告書、董事会決議書を準備する必要があるので、確定申告前に実施する事はできない。
確定申告は翌年5月末が期限なので、それから董事会決議をするとして、最速で6月という事になる。

また、配当額がUS$3万を超過すると、匯発[2008]64号の規定に基づく税務局の許可が必要になるし、香港に対する配当だと、企業所得税の源泉徴収が5%に軽減されるので(日本に対する配当の場合は10%)、租税条約適用に関する事前登記(国税発[2009]124号)が必要だ。
因みに、租税条約適用の事前登記証の有効期限は3年間。

そんなこんなはあるけれど、6月末には配当ができると期待して、作業を急いでいたが、
上海は、税務局内の人事異動で業務が手に付かないのでしばし待てと言われる。
広州は、事前登記証の有効期限がまだ1年残っているのだが、所管の税務局のシステムが変わったので、再申請が必要と言われ、法律云々ではなく、税務局の事情で事前登記の再申請を余儀なくされる。

こんな感じでずるずる時間がかかったが、上海の送金許可(税務局の許可)は本日取得できた。
広州は、8月上旬くらいとか。

いくら自由化が進んでいるとはいえ、日本や香港の感覚(特に、時間感覚)で物事を考える訳にはいかない。
まあ、8月初旬に双方から送金を受ける事ができれば、よしとせねばならないだろう。

そんな作業をしていて思い出したのが、中間配当の事。
中国でも、一応、中間配当の制度はあるが、財務状況の良好性に関する一定の要件をクリアした上で、所管税務局の確認を要すると規定されている。

ただ、この様な優遇措置に関して、所管税務局の許可を取得するのは、現実には極めて困難。
仮に、税務局と交渉して、許可が取得できるとしても、通常の期末配当ですらこんな感じなので、中間配当など、許可に何か月かかるかわからない。
結果として、ずるずると数か月が経過して、期末配当の時期が来てしまう事態が容易に想像できる。

制度的には中間配当は可能なので、検討する企業の方もいるのだが、実際には、こんな理由でまず無理と考えておいた方がよい事になる。
実務をしていると、ここらへんの感覚が良く分かる。

疲れた時に見る夢

仕事で肉体的、精神的なプレッシャーを受けている時(仕事で極度に疲れている時)、必ず見る夢がある。「試験の数日前になって、授業にもまったく出ていないし、試験範囲も分からない科目があり、どうしよう」と頭を抱えている夢だ。
大学時代、出席を取らず、優を取りやすい教授の科目ばかり選んでいたので、優の数は比較的多かったが、合気道ばかりやっていて、殆ど授業にでなかった。
当然、心の中に、後ろめたさと、若干の恐怖感を抱えていたので(それなら出席しろ、と言われそうだが)、それが、深層心理に入り込んでしまっているようで、20数年経った今でもまだ夢に見る。

そんな訳で、この夢を見たら、自分が疲れているという一種のサイン。
それを、久々に見た。
7月24、31、8月2日、22、28日と講演会(全部テーマが違う)が続くので、それも要因の一つとなっているのであろう。

ちょっと、1日早めに寝る日を作ろうか。

若手時代に心掛けた事

先日(人生相談はしないけれど)の続きだが、若手の頃に何をすべきか。専門性を付けるべきか、幅広く業務をすべきか。という質問を受けての僕のコメント(経験談)。

確かに経験は重要で、経験が土台になって、そこから自分の仕事の軸を作っていく。
僕の場合は、経理・税務を軸に、その他の部分に広げていった。
ただ、狙ってその経験を積む場合もあるだろうし、僕の様に、社命でその仕事に着き、最初は嫌だったが、結果それが正解だったという場合もある。
そんな訳で、何が正解だったかというのは、後から分るものなので、若いうちは、焦るだけ焦って突っ走ればよい。
現実は、それだけ焦って、やっと自分の夢に追いつく感じで、最初からペースをコントロールしたら、絶対に間に合わない。

また、昨日の話(覚悟を見せる事)に繋がるが、人より一歩努力する事だ。
若手時代を思い出すと、配属当時、誰も仕事を教えてくれないので、本を読み、それだけでは、社内ノウハウが分らないので、休日出社して人が個人で作ったマニュアルを盗み読んだ(この行為の良し悪しはさておき)。
いままで配属された課の過去ファイルは、どこでも膨大な量になるが、可能な限り全て読んだ。
これは過去十数年の経験の蓄積なので、即効性のある知識になったし、その時得た知識は、いまだに役立っている。
そして、社内でも、人に相談する時、教えを乞う時は、電話で済まさず足を運んで聞きに行った。
(嫌われない限り)しょっちゅう顔を出す人間には親近感がわくし、電話やE-mailなら必要最低限の事しか教えなくても、わざわざ足を運べば、それ以上の事を教えてくれる。
この少しの差の積み重ねが、人間関係・信頼関係の構築にも、知識の集積にも役に立つ。
前に上司から、水野は隣のデスクの人間にもE-mailを打つからなあ、と言われた事があるが、これは、指示を出した(受けた)時間とその内容を、明確に記録に残すためであり、その様なE-mailを打つ以前には、しっかり顔を見て話をする。
使い分けの問題だ。

これは、大局的な話ではなく、日頃の心がけというところだが、少なくとも、日頃の行動でも、他の人間とちょっと違う、と思わせる努力をすべきであろう。

そんな話をしたのであった。

外貨管理講演会のお知らせ

今年8月1日より、貨物代金決済ルールが根本的に変更される事になります。
これは、輸出核銷制度の廃止、という形で報道されたのですが(国家外貨管理局公告2012年第1号・匯発[2012]38号)、実際には、現在の貨物代金決済のルール、更には、ユーザンス、前受・前払いに関するルールを、根本的に変える大改革です。
これにより、貨物代金決済方法、クレーム金の支払い、三国間取引、ユーザンス・前受前払い、増値税の輸出還付方法などが、大きく変わる事になります。
また、クロスボーダー人民元決済の制度も大きく変化(法整備、規制緩和等)しており、先月には、海外からの人民元貸し付けに関する制度が公布されました。

7月31日(火)に、企業研究会主催で、外貨管理セミナーを開催しますが(東京・青山アイビーホール)、丁度のタイミングで、これらの大きな変革が打ち出されましたので、元の講演内容を変更して(元の講演内容に、今回の変革をを織り込んで)解説したいと思います。

詳細・お申し込みはこちらです


<元の講演内容>

1. 輸出入・国内取引上の外貨決済と注意点
  1.貨物代金決済の原則(真実性の確認と外貨核銷手続)  
  2.輸入核銷手続の変更
  3.クレーム代金の支払と輸出入代金の受け払いに過不足が生じた場合の処理
  4.債権債務の相殺
  5.三国間取引に関わる代金決済

2. ユーザンス、前受・前払取引制限
  1.輸出ユーザンス  
  2.輸入ユーザンス 
  3.輸出代金前受け金
  4.輸入代金前払金

3. 配当・フィー・ロイヤルティ送金の手続
  1.配当金の対外送金(外資企業・内資企業) 
  2.コンサルティングフィー、技術指導料の対外送金
  3.ロイヤルティ等(無形資産の譲渡・使用対価)の対外送金
  4.コミッションの対外送金
  5.非貿易項目の対外送金に関わる税務許可

4. 人件費送金とP/E認定
  1.中国内の外貨給与受け取り可否
  2.日本で払われる給与の精算
  3.国際間の人件費の送金とP/E認定の関係
  4.国際間の立替金決済の規制緩和

5.人民元対外決済試行措置の現状
  1.人民元対外決済の状況                     
  2.人民元建てユーザンス取引と総量規制の関係       
  3.非居住者の人民元口座開設       
  4.人民元による対中投資
  5.国際間の人民元建て融資

会場:アイビーホール(東京・表参道)
聴講料:
企業研究会会員31,500円(本体 30,000 円)一般:34,650円(本体 33,000円)

人生相談はしないけれど

最近、若手から、人生や仕事の仕方、起業・会社経営に付いて質問、アドヴァイス願を受ける事が多いが、これには、「アドヴァイスはないけど、僕の経験談と考え方なら話しましょう」と言って応じている。
僕のやっているビジネスコンサルティングは、法律と実務で、何が正しいか、何が正しくないかが自ずと決まってくるのに対し、人生というのは、明確な回答(正解)は無く、僕の回答が適切である保証はない。
だから僕の話の中から、聞き手が必要と思う部分だけを選んで参考にすればいいし、仮に、全部自分に合わない様であれば、切り捨てればいいだけだ。
そして、切り捨てたとしても、数十年後に、自分で経験した結果、「あの時、水野が言っていたのは、そういう事だったのか」と分る時もある。
人生の回答というのは、自分でもがきながら探していくしかない。
年長者が、高圧的に指示したり、方向づけたりするものではない。

最近、起業の時期(何歳ごろに起業すべきか)に付いて質問され、「最初の一年は、爆発的なパワーがいる。それに負けない意思と体力を持つことが大切。それが持てるのであれば、起業に年齢は関係ないと思う」と回答した。
僕の場合、起業して最初の4か月間は僕一人だけだったので、半年間、コンサルティングは当たり前として、講演会、面談、契約書の作成、請求書の作成、封筒のあて名書き、郵便局での投函、経理記帳、出納管理など、全てを僕が一人でやった。
半年後には、顧問先が50~60社になっていたので、一番大変な時は、2~3時間の睡眠が5日間続いて、激しい頭痛がする中、片手で頭を押さえながら、深夜に仕事をしていた事があった。
また、最初の2か月間は収入が無かったし、部下の受け入れはコミットしていたので、資金面でのプレッシャーも大変だった。
こんな話は、起業した人間は誰でも経験する事で、そんなプレッシャーや物理的な忙しさを、意地ではねのけ、ねじ伏せていく覚悟が必要になる。
勿論、これは、起業に拘らず、会社員でも同じ事で、人は、相手に覚悟を見る事で、信頼するし、一緒に仕事をしようと思うものだ。
僕が大会社の社員でありながら、コンサルティングを行っていた時、自分では十分な覚悟と責任感を持ってやっているつもりであったが、やはり、安定収入がある事に対して甘えがあったのだろう。
起業後、(今では)顧問先が前よりも増え、クライアント・提携先の方々だけでなく、前の職場も応援してくれるのは、会社を辞めて(安定収入を捨てて)も、筋を通したところに、覚悟を感じ取ってくれた、というのが一つの要素かもしれない。

よく働いた休日

昨日は、若干風邪気味(前夜寝る時クーラーをきかせすぎた)の為、仕事が終わると、オフィスの近くのBarバトラーに行き(夜7時半頃)、2杯飲んで帰宅。
体調が思わしくないので、早々に寝た。

そうすると、今日は、休日なのに、朝6時に目が覚めたので、7時から仕事。
E-mailを整理し、NNAの連載原稿2回分執筆。
貨物代金決済改革、クロスボーダー人民元融資の規制、増値税輸出還付規制の変更等、久々にネタはたくさんあるので、その意味では助かる。

これから顧客と会食。
と言っても、丸紅時代のきやすい人間なので、友達飲みの延長だが。

では、そんな事で・・・