講演続きで喉が痛い

NNAさんに主催してもらい、3日連続でミニ講演をしている最中。
今週は、短い講演ばかりだけれど(1 or 1.5時間)、一週間に6回の講演。
先週日本で、みずほ総研の7時間(講演時間は6時間)をこなした事もあり、喉が大変。
昨日聴講頂いた方は、若干、声がかすれて聞き苦しかったのではないかと思い、申し訳ない気分になる。

尚、ミニ講演会には懇親会が付いているのだが、何人かの方から、ブログを毎日読んでいます、と言って頂き、有りがたいと思う。
これまた、昨今、超多忙にしている事で、我ながら、面白いブログが書けていない様な気がして、毎日訪問頂く方には申し訳ない。

何やら、申し訳なく感じてばかりだが、講演会は必死に頑張っていますのでご容赦のほどを。
今日がすんだら、7月中旬までは講演会は無し。
これから、気合を入れて話してきます。

台風シーズンの飛行機

昨日は、午後5時半発の便であったが、上海の悪天候で2.5時間遅れ。
機内に乗り込み、一眠りして起きたら、まだ飛んでいなかったので驚いた。
ただ、締め切りが過ぎている、三井住友銀行の会報を機内で完成し、送信できたので、その意味ではほっと一息ついての移動となったが。

台風シーズンになったので、移動スケジュールを決める際に気を遣う。
幸い、今のところ(講演会を始めた過去12年間)で講演会に間に合わなかった事はないが、肝を冷やした事は数回ある。
最低、前々日の移動は必要なので、時間のロスが生じるのが困るところ。

因みに、東方航空格安チケットの利用は、しばらくやめようと思っていたのだが(特に、便に乱れが生じやすい台風シーズン)、再来週からの上海・日本移動は、またもや東方航空となった。
ハイシーズンになるので、ワンワールド(JAL、キャセイ、ドラゴン)で上海、日本に移動すると(4回搭乗)、HK$9,000くらいになる(税サは別途必要)。
東方航空ならHK$ 2,500だ(やはり、税サ別)。
この価格差を突きつけられると、どうしても東方によろめく。
夏のハイシーズンの味方と言える。

我慢比べの様な

今日の夕方の飛行機で上海に移動する。
先週、日本で講演会(7時間)1回、クライアント様限定の講習会1回。
昨日、香港でクライアント様限定の講習会2回。
明日から3連続で、NNAさんに企画してもらったミニ講演会3回、クライアント様向け講習会1回。
という事で、2週間で8回講演、講習をやるという、我慢比べ大会の様な生活になっている。
ちょっと疲れが溜まった。
上海でマッサージ。
あと2ヶ月飛ばして、起業5周年の9月1日になったら、数日間休みを取ろう。

どこに行きたいかと考えているのだが、まだ、中国本土から台湾への直行便に乗った事がない。
三通実現からずいぶん時間が経ったのに残念だ。
また、厦門から金門島のフェリーというのも魅力的。
僕が台湾で語学研修をしていた時は、民間人の金門島訪問は(台湾人であっても)制限されていたので、特に、本土側の厦門から行けるというのも夢の様だ。
いま、一番やりたいのはこれなので、旅費は安くて済みそうだ。

ただ、一人で行くのもさびしい。
とは言え、このマニアックなプランに興味を持ってくれそうな人も思いつかない。
どうしようか。

貨物代金決済改革と輸出統計の関係

最近、中国の輸出統計が水膨れしている、という報道がされている。
報道を見てみると、それなりに法律を調べている様に見受けられるが、背景、経緯、何故そのような問題が発生したかという点。
更には、他国の事象との比較が、十分行われていない(状況が十分咀嚼されていない)、若しくは、論調が誘導的だったりする。
公平を期すために、歴史的な経緯を踏まえた上で、解説してみたいと思う。

中国の輸出統計(特に対香港出)に異常が見られた事により、今年5月5日、外貨管理局の一斉調査が行われた(外貨資金流入管理の強化に関する問題の通知、匯発[2013]20号)。
何故、この様な問題が生じたかを理解するためには、2012年8月1日に実施された、貨物代金決済改革(匯発[2012]38号)を理解する必要がある。

この制度改定により、それ以前の、輸出入通関証明を提示しない限り、貨物代金決済が認められないという、非常に厳格な貨物代金決済制度が緩和された。
現在では、輸出代金の受領は、銀行に入金申請書を提示すれば入金が認められるし、輸入代金の支払は、契約書、インボイス、輸入通関証明(何れも原本)の何れか一つで決済が認められる。
ただ、通関と決済一致の原則は不変との方針を外貨管理局は取っているため、通関データと決済データのかい離が著しい場合、外貨管理局の立入調査が実施され、懲罰的対応が取られる(外貨管理ランクの降格による、外貨管理の自由度の剥奪)。
この様に、企業に自主管理を促す制度となっている。

今回の問題は、中国本土の企業が香港企業に対して、カラ輸出を行う事で、資金を香港から中国本土に流入させる。
この資金を中国本土で一定期間運用した上で、反対取引(香港からのカラ輸入)を行い、資金を香港に戻す、というオペレーションが行われている可能性が高いというものだ。
以前の貨物代金決済制度では、通関証明が無い限り、外貨の受払いができなかったが、現在では、決済時の通関単提示が不要なため、この様な決済が実務上は可能である。
相手側の香港は、もとより外貨管理自由で、仮払金形式で資金移動ができる。

では、中国政府が意図的にこの様な事をやらせているか(ねつ造しているか)だが、この様な事はあり得まい。
2008年より、日本のバブル崩壊時のシュミレーションから、中国政府は執拗な資金供給規制を行っている。
輸入ユーザンス形態の資金調達の総量規制、資本金・借入金の換金(外貨⇒人民元)の証憑確認の厳格化等の措置を取り、投機資金の流入を躍起になって規制している。
あまりに厳格なので、企業の健全な活動すらも損なわれると、以前、ブログで中国の外貨政策を憤ったことがあるのだが、この様な厳しい為替政策を取る一方で、カラ取引による統計数字の引き上げを実施するというのは、どう考えてもあり得ない。

今回の外貨管理局の一斉調査の日本企業に対する影響だが、日本企業の場合は、懲罰的な対応で健全な企業運営が阻害される事を危惧するため、昨年の規制緩和後も、通関実績に基づく決済を行っている所が殆どである(優等生的な対応をしている)。
それゆえ、今回の一斉調査でも、問題になった企業は聞いていない。
どこの国の企業かは現段階では特定できないが、今後のリスクを考えず、儲かればよいという事で荒っぽい取引をするところが少なからず有る様で、これが今回の問題を引き起こしている訳だ。

今回カラ取引が行われた(とすれば、その)背景は中国内の高金利で、これは、景気の引き締めに対する、全国共通の手法である。
その様な措置により生じたギャップ(金利・為替差額)を利用して儲けようという動きは、過去にも、色々な国で行われてきた。
日本のバブルの頃、金の所有権売買を名目として、資金を日本・欧州・香港に移動させ、利ザヤを稼ぐ取引(金定期預金取引)を、各企業(商社等)が何兆円も行っていた事がある。
これも、名目上の売買により国際間の資金移動を行い(金の売却と再購入の名目で、日本で集めた資金を国外に移動させ、一定期間経過後に戻す)、ユーロ円と日本内の円の金利差で儲ける様な取引であった。
違いは、日本の外貨管理制度ではそれが合法であり(そのような資金移動を合法的に実現させる方法が有り)、中国の制度では違法、というか、管理が厳格であるため合法的な手法が無く、違法手段に走った企業があるという事だ。
こんな感じで、ギャップが有れば、それを利用して儲けようとするのが金融の世界で、その様な人の欲が、欧米のヘッジファンドによるアジア金融危機や、リーマンショックを引き起こした。

中国の外貨管理は、規制緩和されたとはいえ、日本に比べれば格段に厳しい。
為替の自由化は先進国化の過程で当然行われるものであり、それは総論で言えば必要と考えているが、少し緩和が行われると、こういう問題が生じる。
規制緩和はかくも難しく、それは、人間の欲との戦いであると言える。

ちょっと緊張しながら香港到着

成田18:15発の飛行機で香港へ。
搭乗までに急ぎの仕事はこなしたので、機内ではゆったりと映画を楽しむ気満々。
プラチナデータを見たのだが、何故か僕の趣味には合わず、途中で寝てしまったので、気を取り直してタイタニックを見る。
大変懐かしい。
あの頃僕は、香港に赴任したて。
33歳の頃だった。
デカプリオも若かったが、自分の若かりし日を思い出して、なんとも懐かしい気がする。

天候不順のため、香港には5~10分遅れで到着予定であったが、着陸をやり直したので(滑走路にタッチして、すぐにまた飛び上がった)、結局50分遅れ。
若干緊張して、「タイタニック見たのが悪かったかな」と関係ない事を考えたりもした。
ただ、12年前に、厦門で2回着陸ミス(3回目に着陸成功)の経験があるので、まだ余裕であった。
あの時は、
着陸(失敗)⇒再浮上⇒急旋回後再度着陸(また失敗)⇒もう一度急旋回後着陸(やっと成功)
という感じだったので、大層怖かった。
乗客は顔面蒼白。
皆な固まって機内が静まり返っていた。
勿論僕もそうだった。

今日は、アナウンスもしっかりしていたので、さほどの緊張感はなし。
何事も経験はあらまほしきものなりだ。

成田にて

ただ今成田空港のラウンジ。
昨日はさすがに疲労困憊で、酒も飲まずに就寝。

今日は、朝起きると、「中国外貨管理マニュアル」の第2校正ゲラのチェック。
今日中に終わらせたので、7月には改訂版が出版できる予定。
(昨年からの外貨管理の大改訂を網羅しているので、ご期待ください)。

空港では、NNAの連載原稿を執筆。
本当は、投資に関わる個人所得税課税の公告(国家税務総局2013年第23号)に付いて書こうと思っていたのだが、これでは1,200字以上書けない事が発覚し、方向修正した。
やっと作業が終わったので、のんびり酒が飲める。
飛行機の中では、プラチナデータを鑑賞予定。

ここ数日、昨年の貨物代金決済改革と、昨今報道されている輸出統計の水ぶくれの関係を書こうと思っているのだが(貨物代金決済改革を悪用した、空売り上げによる投機を行う企業がある事が理由であり、中国自身が仕組んだ事ではない)、ともあれ時間が無い。
できれば明日書こうと思う。

これから搭乗。

講演会後は野菜天麩羅大盛り

昨日は、みずほ総研講演会。
10~17時まで立ちっぱなし、話しっぱなしで、いつもながら翌日(今日)はぐったり。
朝10時半からの面談は大変だった。
ただ、今回も実りがある日本滞在であった。
そんな訳で(疲労困憊にて)、今日のブログは簡単に、昨日の食事の写真など。

やりいか新鮮。
玉子焼き(しらすと海苔入り)美味しかった。

野菜天麩羅はこのボリュームで680円。
野菜がが甘く美味しかったが、食べても食べてもなくならない。
他の料理が食べられなくなってしまったので、これで終わり。
名物料理の様で、どの席でもこれを注文していたが、店の売り上げを減らしてしまうので、半分の量にした方がよいのに(四分の一で普通の店で出てくる量)、と他人事ながら心配になる。
明日の便で香港移動。

5周年に向けて

ただ今日本。
昨日は、クライアント様限定講習会(2時間弱)。その後、2.5時間の面談。
本日は終日、みずほ総研主催の講演会(10~17時)。
そんな感じで、懸命に業務をこなしている。

今年の9月1日で、起業5周年。
外部に対するコンサルティング業務を開始して12周年。
起業の際、5年後というのは、すごく遠い先の様に感じたが、無事に社員と迎えられそうな事は、なんともうれしい。
そして、この1年は忙しかった。
勿論、一番働いたのは、起業時の1年だが、それに次ぐ忙しさ。
5周年の営業目標を自分に課しているので、達成に向けて、必死になっているところ。
大変ではあるけれど、5年の節目で、初心に戻れたのは有りがたい事かもしれない。

円形脱毛(昔の話)

先日TVを見ていたら、円形脱毛の話が紹介されていた。
昔の話になるが、僕は過去に2回円形脱毛になった事がある。
最初は、1997年に香港に駐在してから半年くらいした時。
この頃は、ともかく忙しかった。
毎日深夜までの残業で、休日も当たり前の様に出社していた。
あと、駐在したてで、上司の評価を得るために仕事でもそれ以外でも気を使っていた事もある。
こんなストレスが原因であろう。
円形脱毛に気づいた時は、あまりにきれいにに髪がなくなっているのでショックを受けたが、忘れた頃に見てみると、すっかり元に戻っていた。
2回目は、退社・起業の頃。
この時は、過去に経験があるので「どうせひと段落すれば、元に戻るであろう」と余裕であった。
何事も、経験は尊い。
実際に、数か月で元にもどった。
しかし、あれだけきれいに髪が抜け落ち、それが数か月で元に戻るというのはすごい事だ。
メンタル、そして、人の体というのは不思議である。

因みに、起業して約5年が経過したが、円形脱毛にはなっていない。
忙しいのは確かであるが、負のストレスが無いからだろう。

焼酎

午後の便で日本に移動。
今回の日本は約一週間の滞在。
20日は、みずほ総研の外貨管理講演会。
6時間(昼休み含め7時間)の講演会なので、レジュメはP61。
飛行機の中で懸命に読み込み。
2時間読んで、ほぼ下準備が終わったので、ヱビスビールを飲みながら、「相棒X DAY」を見てくつろぐ。

話変わって、ちょっと前に、百年の孤独を飲んで感動したという事を書いたが、それ以来、焼酎が好きになってしまった。
それまでは、完全な日本酒派で、焼酎を美味しいと思って飲んだ事はなかったのだが、百年の孤独を飲んで以来、家でも焼酎を飲んでいる。
それも、それまで特に嫌いだった麦焼酎だ。
これだけ一転するとは思わなかった。
きっかけとは不思議なものだ。

因みに、日本に到着して入った酒屋で、百年の孤独が8,500円で売っていた。
ちょっと迷って、取りあえず購入は見送り。