新入社員時代の苦労を思い出す

厳しい職場を描いた小説を読んでいて、僕の新入社員時代をふと思い出した。
僕が新入社員時代に配属された課は厳しかった。
怒られる(怒鳴られる)のは日常で、朝は8時前には出社し、終電まで仕事が当たりまえ。
休日は、土日のどちらかは必ず出勤(最後は両方出勤)。
まあ、僕は新入社員だったし、他の社員も若手主流で、効率が悪かったという要因は少なからずあったが。
あまりに仕事量が多いので、金曜日の夜、志木駅に着くと(当時は志木寮居住)、次から次へ涙が溢れてきて、前が見えなくなった事がある。
悲しいのではなくて、純粋に目を酷使したので、涙が止まらなかった訳だ。
土曜日は、夜まで立ち上がる事ができないので、部屋でビデオをボーっと見ていた。

ただ、若かったので不思議と頑張れた。
また、課内や営業から怒鳴られる事が有っても、不思議に前向きに対応できた。
僕も負けん気が強かったから、怒鳴り返す事も少なくなかったからかもしれないが。

そんな感じで体に叩き込まれたので、たった1年しか仕事をしなかった割に、外為業務・貿易業務が体にしみこんでおり、それはいまだに武器になっている。
40才になってあの厳しい職場環境は辛かろうが、若さの武器というのは有るものだ。
そして、あの当時は嫌いだった人(元上司)も、今から思うと、「意外に良い人だったんじゃないかな」と懐かしく思う。

若さ、時の流れというのは、こんなもんかなと思う今日この頃。