組織立ち上げの大変さ

起業5年半が経過して、会社組織も以下の様になった。
① 本体
Mizuno Consultancy Holdings Ltd(香港)
水野コンサルタンシー日本事務所
② ビジネス・コンサルティング
水野商務諮詢(上海)有限公司、水野商務諮詢(広州)有限公司
③ 記帳代行・申告代理
水野財務諮詢(上海)有限公司、水野企業管理(深セン)有限公司
これに、ビジネスコンテンツの配信・教育事業を行う合弁会社であるチェイスチャイナ&アジアが加わるので、7組織という事になる。

「5年半の短い間に、よくこれだけ作ったな」と我ながら思うが、今では具体的な立ち上げ作業は部下が対応してくれるので、僕としては楽ができる。
会社の設立は、設立作業よりも、人の採用、提携関係の構築、ビジネス獲得ルートの確保という様な事が難しく、かなりの体力を必要とする。
絶対立ち上げる!という強い意志がないとできない。
その意味では、起業時のMizuno Consultancy Holdingsの立ち上げは、僕自身が全てに対応したので苦しかった。
2~3時間睡眠が数日続き、睡眠不足からくる頭痛に苦しみながら(頭を手でさすりながら)深夜仕事を続けた事を思い出す。

あと懐かしいのは、2001年に丸紅内部でコンサルティング事業を立ち上げた時と、2006年に上海進出をした時。
この時も、散々苦労した記憶があるが、それでも、いざとなれば、丸紅という大組織に頼れば、何らかのサポートをしてくれた訳なので、独立起業時の苦労とは比較にならない。

こんな感じで、会社という器を作る事よりも、会社運営のシステムを構築して、ビジネス基盤を作っていくのが、非常に苦労を要する作業である。
社長に憧れる若者は少なくないが(社長といっても、個人企業から上場企業まで幅が広いが)、大切なのは社長になってからである。
ただ、1から作り上げていく中で、都度、達成感を感じる出来事があり(最初の契約が取れた。部下ができた。etc.)、それが励みになるから頑張れるのであろう。
苦しくても強い意志を持って頑張る事ができる。成長していく組織に対して、達成感と喜びを見出す事ができる。というのが組織立ち上げを行う人間に求められる資質であろう。