経費の優先順位

独立起業から3年半経過して、顧問先も270社と、起業前(丸紅のコンサルティング会社時代は210社)より増加し、会社も安定してほっと一息、という感じがする。
ただ、収入増の後には必ず経費増が付いてくるので、いつまでたっても楽はできないな、というのが正直な気持。
会社も人間と同様、自然に成長するもので、経営者と言えども、その成長に従わざるを得ない面がある、というのを実感している。

ただ、収入の中からどう経費を使うかという付いては、僕なりの優先順位がある。
まず優先するのは人件費。
これは、コンサルティング会社は人が最大の財産であり、人材の充実が顧客に対する安定サービスの提供に繋がるので当然だ。
業務提携先に対するフィーも、同様の理由で重要だ。
やはり、人との関連を作る経費が重要。

それに比べると、オフィスに対するこだわりは希薄だし、飛行機は年間80回乗っているが、良い座席(ビジネス・ファースト)に乗らなくても我慢できる(乗りたい気持ちはあるが、余裕ができてからでよい)。
まして、社有車というのは、おそらく今後も持たないと思う。

僕が丸紅厦門所長時代(香港駐在ベースで兼務)、前主管者が購入した高級な社有車を巡って、絶えず(誰が使うかの)けんかや噂話が飛び交い、最後は、片腕だった所長代理が、社有車を運転して事故死する、というトラウマとも言える記憶がある。
僕が所長になった時、すぐ売却を検討したものの、少なからぬ売却損が出るので、売るのをためらっているうちに起きた事故だった。
あの時は、早く売っておけばよかったと反省したものだ。
社有車が、特定の人間の権利になったり、見栄や羨望の象徴になったりするケースを、過去にたくさん見てきて嫌だった。
タクシーの利用で、特に不便を感じる事もないので、僕が元気に飛び回れるうちは、社有車は購入しないであろう。

経費を増やすにしても、不公平感や権利意識に繋がりやすい経費を増やすのはできるだけ避けたい。