会社員時代の悩み(進路)

誰しも自分の将来(今後の進路)に付いて悩みはある。
会社員の場合、通常、会社での出世が重要事項だが、他の価値観、目的が見つかると、選択に悩む事になる。

僕の場合、前職で随分自由な活動をして、更に、独立したので、会社員的な立ち居振る舞いをしない(社内の出世にはあまり興味がない)人間だと誤解されている向きもあるが、40才頃までは、会社での出世が片時も頭を離れる事はなかった。
だから、ある意味自分を殺して働いたつもりだし、30代半ばで管理職の早期選抜(昔、1割程度が1年早く管理職になれる制度があった)に選ばれた時は有頂天になった。

ただ、若い頃からやりたかったコンサルティングを開始し、それが軌道に乗った事で、二つの価値観の板ばさみになった。
コンサルティングを一生やりたいが、これは僕個人が海外で始めた事業なので、本社に帰ると継続不可能。
一方、一定の任期で本社に帰らなければ、社内の出世はまず無理。
両方の価値観の間で思い悩んで、ずるずる任期を延ばしたけれど、2005年頃、完全に興味がコンサルティング事業の継続に移った。
仮に、会社でポジションを獲得するためには、一定期間現場を離れ、露出は控えなくてはならない。
移り変わりの激しい業界で、数年間ブランクがあれば、ほぼ確実に過去の人になり、あとで復活したくてもまず無理だ。
なら、コンサルティングを取ろうと決めた訳であるが、そうしたら、あれだけ頭から離れなかった出世願望が抜け落ちて、代わりに、社外(業界)でのポジション獲得が重要事項になった。

これは僕の例ではあるが、会社員なら、誰しもそれなりの悩みを抱えている筈だ。
やりたい事をあきらめなければいけない人も多かろう。
ただ、どの選択が正解かはわからない。
結果が出てから分るものだ。
それまでは、悩みながら走っていくしかないのであろう。