香港人経営の焼き鳥屋と日本酒バー

昨日(15日)・今日(16日)と、連日、アジアの風(BSジャパン)の収録だったので、ちょっとばたばたしている。
今週末は、11月29日の日経新聞主催講演会のレジュメを作らなくてはいけないが、6時間の講演会のレジュメなので、時間がかかりそう。
テンションをあげていかねば。

そんな中、昨日は、個性あるメンバーで会食。
敢えて日本人経営の店を避け、ジョーダンにある、焼き鳥屋(一次会)・日本酒バー(二次会)に繰り出す。
両方、香港人経営だ。

二次会の日本酒バーは、「おめおめ」という不思議な名前だが、八海山純米吟醸や、美味しい日本酒が揃っていて有りがたかった。
また、参加者の方が、お札のたくさん入った分厚い財布を店に置き忘れてしまったら、マスターが、走って届けてくれるなど、心温まる出来事も(良い人だ)。

取りあえず、全員、良い気分で酔っ払った一夜であった。

いろいろな事に怖さを感じる

大学の4年間は、合気道に没頭した。
合気道は、平たく言えば、相手の骨を折る、関節を外す事を目的とした武道なので、試合の時は、頻繁に救急車に出動依頼する事になる。
(通常の合気道の流派は試合をしないが、僕が学んだのは、乱捕り試合をするマイナーな流派)。
また、30才になりたての時、ボクシングジムに通いだした。
年齢的にプロテストは受けられないので、ジム側からまったく期待されず、激しいスパーリング等はなかったが、それでも、なぐり合う環境が身近にあった。
ただ、20~30代の時は、殴られる事、骨を折られる事に関して、漠然とした怖さはあっても、恐怖と呼ぶほどのものではななく、結構、無鉄砲な戦い方をしていたものだ。

それが、最近、怖く感じる。
具体的な戦闘の状況に置かれた事はないのだが。
たとえばジムで、筋骨隆々の黒人を見ると、「この手で殴られたらひとたまりもなかろうな」等と、無意識に考える。
キックボクシングの軽いトレーニングはまだ続けているが(スパーリングはしない)、不思議な事に、殴られてもいないのに、殴られる痛さが、何故か現実味を帯びてくる。
年を取ったという事か、良識が付いたという事か。
それとはちょっと違う気がする。
なぜだろう。

2年ぶりのグレートカブキの店

昨夜、日本から香港に移動。
香港は、今が一番良い気候ではないか。
ワイシャツ&ジャケットでちょうど心地よい。
一両日、若干の虚無感に襲われ、香港の空を見上げたりしているが、仕事は待ってくれないので、鋭意奮闘中。

話変わって、日本スナフキンの会のメンバーの一部で、グレートカブキの店かぶきうぃずふぁみりーに行ってきた。
2年弱前に、時事通信プロレス同好会の方と一緒に行って以来だ。

今回も、楽しくプレレス談義花を咲かせ、カブキさんの話を聞かせて頂く。
12月29日に、後楽園でカブキさん最後の試合(天龍源一郎復帰戦でもある)が有るというので、即断で購入。
楽しみだ。

2年ぶりにカブキさんと記念写真。
スタンハンセンの帽子を、かぶらせて頂く。
普通のサイズで、却ってびっくり。

連載原稿の執筆

現在、僕の連載は、Daily NNA(毎週月曜)、時事通信(隔週金曜)、三井住友銀行月報(月1回)、三井住友コンサルティング(月1回)、コンシェルジュ(月1回)の5本。
その内、NNAの連載が、毎週月曜なので、執筆が特につらい。
月曜朝刊行版の原稿であるが、提出は、日曜日(前日)の午前中までとしてもらっている。
それはありがたいのだが、毎週土曜日は、目が醒めてから、ずっと何を書こうか悩んでいる。
どうしても思いつかない場合は、憂鬱な気分のまま就寝し、日曜日、早めに起きて、数時間で何を書こうか必死に考える。
こんな生活を、約11年続けているので、週末が憂鬱である。

もう少し早く書けばよかろう(金曜までに書けば、週末ゆっくりできるだろう)と言われれば、まさにその通りとしか答えようがないが、それができない。
5種類の連載とはいえ、執筆は合計9本(毎月)となるし、スポットの原稿依頼、本の執筆、講演会のレジュメ、TV出演の資料提出、更には本業のコンサルティングと合わさると、毎日何らかの締め切りが有る、というのが公的な早めに書けない(ぎりぎりにならないと書けない)理由。
ただ、実際のところは、学生時代の夏休みの宿題は、誰しも、8月末にならないと手が付かない、というのと同じ理屈だ。

そんな感じで、辛い連載であるが、これを続けているから、新しい動向が頭の中に整理できているのは確かだ。
法律を読んだだけでは、その内容を、整理・記憶する事はできない。
新しいビジネス動向を、整理・理解し、何時でも引き出せるようにするためには、一旦、自分の言葉に置き換える必要があり、文章にまとめるステップが不可欠だ。
NNA、時事通信の連載があると、毎週嫌でも、新しい法律を探し、読み、纏めざるを得ない。
この過程を踏むので、クライアント様から質問を頂いた時、すぐに反応できる。
そう考えると、この連載は、運動選手にとっての、ランニングや筋トレの様なもの。
これを続けているから、コンサルティングができる、というのは確かだと思う。
そんな訳で、この生活は、今後も続くのであろう。

今回の日本出張と今後の出版

今回の日本出張は、講演会もないし、その意味では比較的のんびりしたスケジュール。
とは言え、最近の疲労が蓄積しており、体が重い。
今日(土曜日)は、長時間ベッドの中。
ひたすら寝る。
ちょっと回復した様な気が。

一昨日は、日経トップリーダーの取材と、キョーハンブックスの社長と打合せ。
その後、新規の面談1件。
日経トップリーダー(日経BP)の取材は、今後の中国動向に付いて。
キョーハンブックスさんは、「中国におけるPE課税の理論と実務(チェイスチャイナ出版)」の日本流通をお願いしているので、それに関連しての打合せ。
中国関連本は、現在売れていないとの事だが、幸か不幸か、僕の本は、情勢に殆ど左右されない(要するに、読者層が限定されている=浮動層は買わない=さほど売れない・・・、という事)。
ただ、「中国で、非居住者(日本企業、日本人)に対する突然の課税リスクが高まる可能性があり、その対応策(リスク回避と、課税要求が有った際の防御法)を書いた本著は、こういう状況でこそ求められるかもしれませんね」との言葉を、キョーハンブックスの社長より頂く。

昨日は、オフィスで面談1件、海浜幕張で面談1件。

面談件数は少ないが、移動時間が随分長く、それだけで、1日が終わってしまう。
東京は(横浜・千葉を含めると)広い。

中国人のルール韓国語版とPE課税の理論と実務

帰宅すると、中国人のルールの韓国版と、中国におけるPE課税の理論と実務が届いていた。
韓国語版は、自分でもさっぱり読めない。
9冊送ってもらって有りがたいのだが、さてどうしようか。
あげる相手もいない。

PE課税の本は、450ページあるので、かなり分厚い。
良い仕上がり(製本)で有りがたい。

尚、明日香出版から刊行予定の、香港とシンガポールの投資ガイドは、来年2月の出版に決まった模様。
僕の担当は、香港部分だが、将来的には、シンガポール、ASEANに営業範囲を拡大していきたいので、この本が、そのためのきっかけになればよいな、と考えている。

丸紅経理部時代の仲間と会食

一昨日日本に到着して仕事中。
最近、ちょっと疲れ気味。

昨日は、都内(東京駅付近、浅草)で仕事をした後で、丸紅経理部時代の仲間たちと会食。
昔懐かし三幸園だ。
三幸園とは、餃子で有名なラーメン屋が本家で、集団就職後の森進一が働いていた事がある、というので有名。と、昔、上司から言われた。
新入社員時代の歓迎会と、送別会(中国研修に行く際)が、両方三幸園で、送別会の時に、「これから中国行くんですから、せめて中華以外にして下さいよ」と行った時、三幸園がいかに素晴らしいか、というのを説明する理由の一つに、上司が挙げた理由がそれ。
若き日の森進一が働いていた事と、餃子の味は、まったく関係ない気もするが、三幸園自体はいい店で、その後も、自発的によく行った。

ただ、今回は、分店というか、お洒落な中華料理屋の方の三幸園。
15年以上の昔話で盛り上がる。
昼の弁当が1個こっそり食べられた事件とか、不思議な上司の話とか。
昔話は何故か、異様に盛り上がる。

丸紅経理部時代の仲間が、1年遅れながら、日本進出をお祝いしてくれた。
昔懐かしい気分になったひと時。

日経新聞主催講演会

講演会のお知らせです。
昨年、好評を頂いた、日経新聞主催の初級・中級者様セミナーですが、内容をレベルアップして、11月29日に再度開演します。
進出・利益モデルの組み立て方から、エグジットまで。
図表、写真なども活用しながら分かりやすく解説するつもりです。
是非、ご参加ください。

■中国での販売・利益回収モデル構築と円滑な撤退・組織再編(初・中級編)(11月29日東京)
このセミナーでは、中国独特のビジネス制度、会計・税務、人民元・外貨管理など の基礎知識から、効率的なビジネススキームの考え方、押さえなければならない実務ポイントなど中国ビジネスを進めるための基本知識を最新動向も盛り込みながら、わかりやすく解説します。
中国ビジネスの基礎知識の習得をはじめ、実務担当者、管理者の知識整理、体系的な理解の促進、レベルアップなどにお役立てください。

主催:日本経済新聞社
講演者:水野真澄
日時:2012 年11 月29 日(木)10 時00 分~17 時00 分
場所:丸の内オアゾ(OAZO)丸善3階 日経セミナールーム
費用:一般=32,550円(内消費税 1,550円)、NBS会員=27,300円(内消費税 1,300円)

詳細・お申し込みはこちらから
※MCH会員様は申込みフォームの通信欄に「MCH会員」とご記入いただく事で、上記会員価格が適用されます。
お問合せ先:日経ビジネススクール事務局
TEL 03-6256-7350 FAX 03-6256-7840
E-mail: kensyu@nex.nikkei.co.jp


講演内容

Ⅰ 中国ビジネス戦略立案の基礎知識
1.中国ビジネスの基礎
① 中国のビジネス制度
  現地法人・拠点の設立方法、営業許可管理、開発区(保税開発区・工業団地)の特徴
② 通貨(人民元)の特徴と外貨管理の概要
③ 国内販売と貿易制度
  国内流通権と貿易権
④ 販売戦略の立て方と債権回収リスク回避の方法
⑤ 会計制度の特徴
  中国の会計制度(企業会計制度・新会計準則)の特徴と実務運用
⑥ 税務制度の特徴
  企業所得税、個人所得税、流通税(増値税・営業税・消費税)の特徴
⑦ 国際課税上の注意点
   183日ルールの原則と個人所得税課税
   PE課税の概念と注意点(技術者派遣、非居住者在庫、その他)
⑧ 香港活用のメリットと注意点

2.日本企業の中国ビジネススキーム構築方法
① 日本からの中国出張とコンサルティング費(技術指導料)の回収
② 中国企業に対するノウハウ供与と対価の回収
  無形資産(特許権、商標権、非特許技術など)の使用許諾の付与と対価
③ 中国企業に対する販売(貿易取引・国内販売)
④ 中国企業に対する委託加工
⑤ 中国での在庫保有(VMI)ほか
⑦ 各種のビジネスモデルの外貨管理・税務上のリスク分析

Ⅱ 中国ビジネスの実務ポイント
1.中国進出形態
① 進出形態(駐在員事務所、現地法人、支店)
② 各種形態の特徴
③ 現地法人設立時の資本金設定方法
④ 設立の注意点 ほか

2.中国現地法人の国内拠点の構築と注意点
① 国内連絡事務所(弁事処)、支店(分公司)
② 再投資子会社 ほか

3.組織再編と撤退
① 買収(持分譲渡)、合併
② 会社清算手続と撤退の注意点 ほか

4.中国法人から海外への利益送金方法と源泉徴収課税
① 配当
② 利益送金の内容
③ 役務対価の支払
④ ノウハウ・権利の使用対価の支払い
⑤ 対外送金に際しての課税と税務手続 ほか

5.国内販売、貿易取引
① 中国の国内流通の原則
② 商業企業と他業種(製造業など)の兼業可否と注意点
③ 貿易権の種類と取得方法
④ 増値税一般納税人資格の意義と取得方法
⑤ 貿易取引決済の原則と貨物代金決済改革

6.中国での加工製造
① 生産型企業設立のポイントと活動内容
② 加工貿易の特徴とメリット
③ 中国での加工貿易政策の展望 ほか

7.保税開発区
① 保税開発区の種類と特徴
② 保税開発区を活用したビジネススキームの立て方

8.銀行口座と人民元、外貨の換金、クロスボーダー人民元決済
① 銀行口座の種類
② 人民元から外貨への換金
③ 外貨から人民元への換金
④ クロスボーダー人民元決済(貿易取引)
⑤ 人民元による投融資
⑦ クロスボーダー人民元決済における香港の位置付け ほか

香港金鐘の一風堂に行く

土曜日は、恒例のNNAの連載と、スポットで頂いた4,000字程度の原稿の執筆。
時節柄、撤退関連の依頼が多いが、企業の理論から言えば、撤退を決めるのは、不採算しかありえない(とは言い切れないが、大部分はそうだ)。
命を削る思いをしてまでも、利益の拡大を課されている会社員にとって、リスクが有るから利益の出るビジネスを放棄する、という思考はない筈。
ただ、広東省で展開されている、来料加工廠の独資転換をはじめとして、低付加価値産業に対する規制強化のトレンドはあるし、製造コストの上昇を販売価格に転嫁できない(中国からの)輸出加工企業の一部にとって、コストの上昇が今後も続く事が予想される中国は、間尺に合わない場所になっているケースもある。
この様な理由での撤退は、当然ありるし、それ以前に、進出の意思決定時に、撤退に際して発生する諸問題を理解しておく事で、リスクのミニマイズも可能となる。
その意味では、具体論に基づくのであれば、撤退関連の原稿執筆や講演も、十分意義があるのではないかと考えている次第。

話は一昨日にさかのぼるが、最近、金鐘にできた一風堂に行ってみた。
前のオフィス(リッポーセンター、海富中心)の近くだ。
しばらく前に、チムサッツイにできた一風堂は、何時行っても行列だと聞いたので、並ぶのが嫌いな僕は、行った事がない。
金鐘は、(おそらく)先月できたばかりで認知度が低いし、オフィス街なので、夜は空いている。
ゆったりと食事ができた。
因みに、通路を挟んだ向かいに、僕の大好きな担担麺を出す、翡翠酒店があり、どちらに入ろうか少し迷ったのだが、日本のビールが飲みたい、という気持ちが決め手となった。

実は、とんこつラーメンはそれほど好きではないので、頼んだ料理は、肉野菜炒めと水餃子だけ。
それに、サッポロビール2本。
店員さん(全員若い香港人)の感じが良い。
日本語は、いらっしゃいませ、とかの挨拶だけで、そのあとはすぐ英語になってしまうが、全員気配りができるし、明るい。
店も清潔で明るく、居心地が良い店だ。
因みに、肉野菜炒めは、彩り鮮やかで、木曜日に僕が自宅で作った失敗作と比べると、天国と地獄の差だ。

そんな訳で、食後に、入口を1枚。
写真を撮っている僕に気づいた店員さんが、「Thank You!」と挨拶。
ちょっと明るい気分になる。

BARの効用

木曜に作った牛肉炒めの失敗作(見るからにまずそうだ)

10月は、社員旅行や接待で出費がかさんだので、11月は節約しようと決意する。
ここ数日自炊して、おとなしく夜を過ごしたが、そうすると眠れない。
木曜に作った肉炒めが、我ながらひどい出来で、悲しくなった事もあるのだが。
そんな訳で、3日連続睡眠不足。
充血して目が真っ赤だ。
金曜も家に引きこもっていると、ろくなことがないと思い、夕刻、キックボクシングのレッスンに行く。
睡眠不足のためフラフラになったが爽快感あり。
これでSEEDで数杯飲めば、心地よく眠れるだろうと考える。

SEEDで。

開店直後(夜8時)のSEEDに飛び込み、2時間ほど過ごす。
飲んだのは、白州のソーダ割り、ジントニック、名前を知らないスコッチ。
不思議なもので、家で一人で飲んでも、まったく美味しく感じない白州ソーダが、こういう場所で飲むと、素晴らしく美味である(白州ソーダは、個人的に好きなので良く飲むが、最近、自宅で飲むんでも、何故か味を感じない)。

金曜でもあり、九龍タクシーが長蛇の列で、30分以上は待ちそうだ。
タクシーはあきらめMTRで帰宅。
11時には熟睡。
良いBarは、安眠に導いてくれる。

自炊続きの香港

今週は香港。
若干、疲れがたまっているので、おとなしく過ごそうと思い、外食を控え、夜は自炊続き。
作れる料理のレパートリーが少ないので、すぐに行き詰まってしまうのが悩みだが。

先週土曜日に出演した、「アジアの風」の特番は、僕自身はまだ見ていないのだが、いろんな方から、「良かった」と連絡を頂き、ほっとする。
とは言え、連絡をくれるのは大半が身内の方(クライアント様を含む)なので、身びいきは当然あろうが。
ただ、僕と面識がない方から「穏やかな話し方で驚いた」、「コンサルタントのイメージが変わった」というご意見を複数頂き、少々意外だった。
僕自身は、いつも通りに話していただけなのであるが、世のコンサルタントに対するイメージは、そんなに悪いのか(世の中、高飛車なコンサルタントが多いのか?)。

話変わって、昨夜はおでんを作ってみる。
作ったとは言っても、急に思いついたので、冷蔵庫のあまりものを煮ただけ。
ゆで卵、こんにゃく、ジャスコで買った素菜(ベジタリアン)カモ肉という3種類のみ。
写真で見ると、美味しく見えないが、僕としては結構上手くできて大喜び。
特に、ジャスコで衝動買いして後悔していた(食べないまま、3ヶ月が経過していた)ベジタリアンカモ肉(大豆製?)が、予想以上においしくて得した気分だ。
捨てようと思い、賞味期限を見たら、11月14日なので、急きょ一緒に煮込むことにしたもの。
おでんと一緒に、元上司が来香時にお土産でくれた、久保田万寿を飲む。

平和な夜であるが、孤独で寝付けず。