深圳での会社設立は便利になった?

現在、深圳に新会社(水野企業管理深圳有限公司)を設立中で、来週月曜日に営業許可証取得予定。
その関係で、一昨日に深圳に日帰り出張。
深圳では、今年3月1日から、深圳商事登記改革、つまり会社登記の規制緩和措置が実施されていて、インターネット申請なども含めた利便化が図られている。
どの程度便利になったかを、自分で確認できる良い機会だと喜んだのだが・・・

今回、僕が深圳に出張したのは、法定代表人として、市場監督局(他地域の工商行政管理局)に出向き、パスポート原本の提示、写真撮影と、その場での署名が必要になったからである。
予約を取るに当たっては、インターネット予約ができ、更に、深圳市内のどの区でも申請ができる(今回は、羅湖区での設立だが、手続をしたのは福田区の市場監督局)という点は、簡便措置の効果を感じる。
ただ、法定代表人自ら工商行政管理局に出向いて、これらの手続が義務付けられるというのは、上海、広州で法人を作った時は不要であったし、来週の月曜日(営業許可証受領日)以降1か月以内に、再度、法定代表人のパスポート原本を複数の政府機関に提示して、登記を行わなければいけないのは、他地域以上に面倒だ(次のステップは、本人が出向く必要はないが、パスポート原本が必要)。
僕は香港居住だから良いようなものだが、出資者が日本居住しており(米国だったらもっと大変)、社長、取締役等の高役職者の場合、こんなタイミングで深圳に滞在、出張してくれというのは、まず無理であろう。
法定代表人は、会社法で、董事長・執行董事だけでなく、総経理が務める事ができるので、法定代表人を現地責任者(予定者)にする事で、この点は実務的に解決できるのであるが。
確かに、審査ステップ等が簡便かされた部分もある。
ただ、審査・登記手続が大きく変わっているのは確かであり、利便性の向上が実現したか言うと、疑問を感じざるを得ない。

実務手続きは、この様な感じであるが、取りあえず、新法人設立は順調に進行中。
5周年記念の9月1日には営業は問題なく開始できよう。

因みに、その日は、18:30~23:15まで、延々焼酎を飲んで話していたので、危うく電車に乗り損ねるところであった。
幸い、タクシーがすぐつかまり、親切で効率的な運転手だったので(福田ボーダーはもうしまってるから駄目。羅湖ならギリギリだけど行ってみるよ!と方向性をテキパキ決めてくれた)、駆け込みセーフ。
0:30に帰宅。