上海帰任(陰性証明取得と日航成田ホテル前泊)

2月12日の搭乗(成田・上海浦東便)の48時間前に陰性証明を取得する必要が有り、事前予約したみなとみらいの検査場に行く。すんなり検査できたが、「検査結果の通知は明日中(11日中)としか言えません。1日の採取サンプルを、夜にまとめて検査に出すので、午前だから早くなるわけでもないんです」という説明。そうなると困った。翌日15時頃には成田日航ホテルに移動する必要が有るが、必要な証明書の印刷ができないかもしれない。少し焦って、実家の近所の自治体の検査場に移動。ここなら翌日の午前中に結果が出るのは経験済。では、なぜ最初からここにしなかったかというと、ここはパスポート番号・生年月日などを入れてくれず、写真の様な簡単な証明書しか取得できないためだ。ただ、中国政府の発表は、「パスポート番号と生年月日は、有ればなお良し」という書き方で、義務ではないので最低限これでも通る筈だ。なんか言われたら、画像データでパスポート番号有りのものを見せればよいと判断する。

この日は雪が降っていて、とんでもなく寒い。あたふたと2か所を移動するが、メガネは曇るし、手はかじかむしと苦行の様だ。桜木町駅の立ち食い蕎麦(川村屋)に救われた。

無事に検査結果を取得して(自治体のものは午前11時半。みなとみらいでの検査は17時半で、やはり印刷できる時間ではなかった)、成田エクスプレスで移動。2020年の9月に同じ電車で成田に向かったことを思い出した。その時は、初めての隔離(香港2週間、上海2週間)の不安と、何時また日本に戻れるか分からない寂しさで、暗い気持ちであった。景気づけにシャンパンを飲んで移動した。この日は全く違う。いつでも帰れるので軽い気持ちだ。一応、シャンパンは飲むが、長いトンネルを抜けたことに乾杯、という気分。3年前は気合を入れてモエシャンドンだったが(駅で買える一番高いミニボトル)、今回は、一番安いものを選択。気合は全く入っていない。

これも3年前と同じ行動。成田日航ホテル最上階のバーは非常に良い。価格設定が極めて良心的。One Harmonyの会員だと割引も有り。ここでないと、山崎12年は高くて飲めない。頼んだ寿司もネタは新鮮で美味い。残念なのはシャリが大きすぎることで、残したら悪いと全部食べて過剰満腹。まあ、他の食べ物を頼まずに済むので良心的ではあるのだが(3千円ちょっと)。

そんなこんなは有ったものの、この日は9時にはベッドに入る。翌日は、朝5時起きで空港に移動だ。

ミシュラン店(慈華)にご招待いただく

日本滞在も最終段階に入ってきた2月7日に、外苑前の慈華という中華に招待いただく。ミシュラン店だ。僕自身は、(特に日本の)ミシュラン店というのは避けるのだが、この店はなかなか良かった。昼から中華コースなので、朝食は抜き。日本到着時点から気になっていた、「一風堂スープ」を駅で飲む。まあ、普通に飲める味だが、一回飲めばよいかな、という感想。

まずは前菜。これが凝っている。そして、烏骨鶏と杏のスープ。

蝦夷鹿のごま団子とすっぽんの春巻き。いちいち食材が凝っているなと思うが美味しい。

フカひれとナマコのスープ。中国では、かなり前から、「フカひれを食べないように」という動物愛護運動が盛んなので、最低10年間は、中国でフカひれは食べたことがない。固めの炊き立てご飯が一緒に出てくるので、途中で、それを入れて食べる。美味い。そして宮崎牛。これは、素材は良いが、クミンの味付けがちょっと好みに合わなかった。

食事の最後は何種類かの麺の中から選べるが、僕は担々麺。この段階で満腹だ。

そして、最後はデザート。いつもは食べないデザートだが完食。凝った店だった。この日の他の客は、両方、男性一人客。一人は、本当に何種類もの酒(ワイン、シェリー、紹興酒、ウィスキーなど、10杯以上は飲んでいた)を楽しそうに飲み続けていたが、酔ったそぶりもなく帰って行ったのが印象的だった。

同期・同僚と大阪屋砂場で会食

日本一時滞在も終わりに近づいてきた。そんな折、数年前まで、このブログにもたまに登場した、丸紅香港時代の後輩谷垣君より誘いが有り、大阪砂場で会食することになった。気を利かせた谷垣君が、僕の丸紅同期2名にも声をかけてくれる。全員丸紅香港勤務経験者だ。

会場の大阪砂場は僕の指定。数年前から行きたかったけど、1回は店まで行ったら午後休業。もう一回はコロナでNGという事で、3度目の正直となった。この豆腐カツとじが食べたかった。

これぞ蕎麦屋、というつまみを楽しむ。この中華風の揚げ蕎麦は、巣籠蕎麦というようで、混雑時は提供できない場合もありとのこと。まずまず客で埋まっていたが、作ってくれた。

そして十四代。老舗の有難さで、四合瓶が13,000円。「割り勘で、一人3000円ちょっとだから、お願い!飲ませて」と言って頼んだもの。この日は完全割り勘だったが、万事、僕の好みに合わせてくれたので、付き合ってくれた3人の皆には、少々申し訳ない気持ちだ。友達は有難い。
しかし、この十四代。上海で飲んだら、1万元(20万円)はするだろうな。とても飲めない。

そんなこんなで食べていたら、お腹が膨れてしまったので店を出る。そばを食べなかったが、つまみを堪能したので満足だ。

そして、ぶらりと入った、新橋の飲み屋。この店は、居酒屋と言ってよいのか、何といえばよいのか。不思議な雰囲気だが、森伊蔵・魔王・村尾の飲み比べが有り有難い。


店の名前が分からないが、楽しく飲めた。丸紅香港で、一緒に飲んでいたのは、もう20年以上前。みんな年を取って、昔の気分に戻る訳ではないが、利害関係のない仲間と楽しく飲むのは良い。

九つ井で蕎麦

大船駅の近くにある、「九つ井」という蕎麦屋に行った。こうかいて、「ここのついど」と読ませるのは少々面白い。ゆったりとした店の作り。風情豊かな店である。

確か、池波正太郎が、「酒が飲みたくなったら蕎麦屋に行く。酒が飲めなければ蕎麦屋にはいかない」というようなことを書いていた記憶が有るが(間違っていたらごめんなさい)、僕も全く同じで、日本酒を飲みながら蕎麦屋でつまみを食べるのが好きである。この日は、時間もなかったので、天ざるで飲んだ形だが。

富久娘の樽酒。樽酒というのがポイントで選んだ。木の香りが好ましい。蕎麦は少なめ。酒飲み用の蕎麦だな。

今度は夜に来て、じっくり飲みたいものだと思い店を後にする。

湖南人家(横浜中華街)で会食

先日(1月5日)に偶然見つけた湖南人家を再訪する。この店は、こじんまりしているが、今まで行った中華街の店の中でも、かなり美味しいと個人的には思っている。部下が2名(日本所長の杉山さんと、深圳総経理の斎藤さん)と、広州時代に一緒に仕事をした太田さん(元ウェネバー広東)。言ってみれば、みんな広東省で一緒に仕事をした経験が有る仲間という事で、日本にいるときに、一度食事をしたいなと思ったもの。

斎藤さんは、成田付近から2時間以上かけて来てくれたので、早めのスタート・早めの終わりを目標にした。この点、この店は、昼休みがないので便利だ。

前回は、白雲肉(豚肉の薄切りのから味噌和え)を食べたが、今回は、口水鶏を追加。これが旨かった。

あと、中華街と言えば、このクラゲ、叉焼を含んだ冷菜盛り合わせ。小学生の頃から馴染んだ味だ。そして、トマトの卵炒め。

店には中国語の歌が流れているが、これが、駐在経験者には良い。懐かしい話などもしながら紹興酒を飲み、料理を食べる。僕は、今回の滞在で、何回も中華街を訪問しているが(杉山さんも同様)、残り二人は久しぶりとのことで、人の多さ(特に、若い人の多さ)に驚いていた。コロナの際の不入りを完全に取り返したような人の入りだ。まあ、活気が有るのは良いことだが。

食事が終わればすっかり暗くなっている。各人、各々の方向に分かれて帰宅。