物価あれこれ

最近、上海の物価に慣れてきている自分がいる。
上海だと、40元ちょっと払うと、結構よい昼の定食(和食)が食べられたりする。
香港でここ数日、引越しの合間に昼食を買い出しに行くと、海老フライの巻物(寿司)がHK$ 30~40したり、さして高級でない持ち帰り弁当でHK$ 40したりする。
以前はなんとも思わなかったが、上海価格に慣れると、「うわぁ高い」と引いたりする。
日本、香港にいると、さして無駄遣いをしていないつもりなのに、お金が飛んでいくと考えるのは、物価感覚が変わってきているからだろう。

そんな事を考えると、なんだかんだ言っても、中国のコストはまだ安い。
勿論、昔と比べると格段に高いが、80年代の中国に住むのは大変だった訳だから、同じ価格レベルで考える事はできなかろう。


以前、ベトナムに興味を持って視察に行った時、感じたのは、コストとインフラのバランス。
ベトナムと中国のインフラ(交通・施設・通信など各種インフラ)はかなり差があるので、それを反映させるとベトナムの価格にあまり割安感は感じなかった。
ベトナムのインフラが、中国の10~20年前の水準であるとすると、土地、人件費等のコストはもっと安くてもよいのではというのが、印象であった。
ただ、現段階では、純粋なベトナム系の工業団地はクオリティに難があり、外資系のところを選択せざるを得ない。よって、参考にしたのは外資の提供価格である。
これは1980年代の中国にもあった事で、発展段階にある国の特徴的な状況と言っても良いのだろう。
つまり、外国人(外国企業)向け価格が、国内向け価格に比べて極端に高いという状況である。
発展の過程の中で外資の進出が成熟し、また、内資のクオリティが向上し、価格が徐々に均一化してくるものだ。


という文章(中国の物価はまだ安い)を広州白雲空港で書いているのだが、少なくとも空港内のレストランは例外だ!
いま、空港内の比較的安めの店で食べているが、牛肉麺(牛肉あまり入っておらず)57元。
インスタントラーメン45元。中国茶が一杯(壺ではない)50~60元。
これは高い。

と、ここまで書いたら、中国人のおばさんに、いきなり「この店は、牛肉麺は幾ら?炒飯は?」と話しかけられた。
背後から文章を読まれたのだろうか(通路に背を向けて座って文章を打っているので)、と思ったが、その後、何人かの人が店の人に「麺は幾ら?」とか聞いている。
やはり、皆な空港内が高い事を知っている様で、気安く入れないのであろう。
さすがに僕に値段を聞いたのは一人だけだったが・・・


個人の換金(外貨⇒人民元現金)の運用状況を調べてみた

外貨⇒人民元の換金状況がどうであるか、運用を調べてみようと思い立つ。
そんな事で、部下を銀行に走らせたり、自分も銀行に行ったりして、実地調査を行ってみる。
ポイントは、外貨から人民元現金の換金がどういう状況か。

まず香港。
香港での人民元への換金は、昔は、両替ショップでしかできないに近い状態であったが、CEPAの施行とほぼ同時に、中国人民銀行公告[2003]第16号が公布され、以下の通りの規定となった(個人の換金)。
● 現金の換金については、一人一回 RMB 6,000以内
● 銀行口座を通した換金については、一人一日 RMB 20,000以内

さて、香港の中国銀行に行ってみる。
僕:人民元現金に両替を。
銀:中国に中国銀行の口座はありますか。
僕:ありますよ(と言って香港ドル現金を出す)。
  因みに、換金制限は幾らですか?
銀:一日2万元です。

お~、法律に近い(銀行口座通してないけど・・・)。
とは言え、身分証明書の提示を全く求められなかったので、実際には足を運べば何回でも換えられそうな・・・

さて、上海、広州、深圳。
上海、広州は、1日の換金制限 US$ 5,000相当。
年間 US$ 5万。
まず、「個人外貨管理弁法(中国人民銀行令[2006]第3号)」、及び、「個人外貨管理規則実施細則(国家外貨管理局・匯発[2007]第1号)」通りの対応だ。

深圳の銀行に僕が行ってみると、
僕:1日の換金制限は?
銀:ありません。幾らでもOK

お~、自由だ。

という事で、まあ、銀行ごと、支店ごとの違いがあるかもしれないけど、まあ、法律と運用のバランスが、こんな形で取られているのがわかって興味深かった。

忙中の中落ち丼定食

中落ち丼定食

朝一番で、午前中回答希望のメールに返信して、面談に飛び出す。
今日は5件面談。
合間に事務作業もある。

さすがに睡眠不足なので、お客様の会社訪問前にコーヒーを2杯買う。
さすがに、自分だけ飲むのは気が引けるので、1杯はお土産(!?)という事で。

午後5時まで面談続きで、これまた娯楽がなさそうな1日なので、ランチミーティングはちょっと良いものを食べる事にした。

宇津木の中落ち丼定食。

中落ちがどっさり乗っている割にはあっさりしてて美味しかった。
睡眠不足の体でも、すんなりたべられて満足。

1ランク上の中落ち丼

もう1ランク上のものになると、こんな感じの中落ち丼になるらしい。
中トロ(大トロ?)のあぶりが乗っている模様。

美味しく食べて、ちょっと元気になったので、午後の仕事を開始!

ハードな一日だったよ(最後はビール)

朝起きたら仕事で、午後2時までメール対応と電話に追われに追われる。
終わるとタクシーに飛び乗りホンハム駅に。

タクシーの運転手がどうもHK20程高く料金を請求している様なので、「九龍タクシーなのに何で帰りのトンネル代請求するんだ+α」という交渉をし始めた。
が、これ以上続けると会議に遅れる!と焦って交渉を途中で切り上げる。
慌てているとろくな事がない。

お腹は空いているので、駅構内のセブンイレブンでパンを1個買い、かじりながら電車に乗り深センまで。
会議が終わったのは夜7時近くで、途中にあったケンタッキーでハンバーガーを食べて香港に戻る。
電車の中ではずっと仕事。

家に着いてもずっと仕事で、終わったのは深夜2時。
明日(火曜日)の午前中に回答が欲しいと電話で頼まれたメールが入っておらず。
ミッシングの様だ。

明日は朝9時に家を出て、終日面談。
果たして午前中に回答できるのか。

考えても仕方がないので、取りあえず、再送願いのメールを打っておく。
時差があるので(日本)、朝8時には届いているはずだ。
1時間あれば、対応できるだろうと考え、割り切りで今日の仕事は切り上げる。

大変だったよ今日も~

最後に楽しい事なきゃな。
と考えて、最後にビール2缶に生ハム。

疲れたので、単純に幸せ。

ともあれ、起業というのは、爆発的な体力がないとできないというのがよく分かった。
だから、若くないとできないというのだろうけど、これはきっと、年齢の問題じゃなくて性格の違いなんだろうなぁ、と思う。
できるかどうかというのは。

ともあれ、1日最後の束の間幸せ。
琥珀エビスも美味しかったし。

起業してから学んだこと

今月末で、起業半年が経過する事になる。
香港、上海に続いて、広州法人も準備が進んでいるし、日本拠点の開設準備も開始。
日本拠点は亀一に立ち上げの基礎作りを託した(6月までには立ち上がる予定)。
どんな仕組みが出来上がるかは乞うご期待。

そんな感じで、まずまず順調な起業であるが、それ以上に、この半年「勉強になった」というのが実感。
これは、仕事に対する取り組み方(自分自身の動き方)を、白紙に戻って振り返る事ができたからで、今まで(M&C時代)のやり方の幾つかは、大いに反省した。


たとえば。
起業以来、お客様の所には、積極的に訪問した。
東莞でも深圳でも、上海の開発区でも一人で行った。
そこで感じた事として、お客様は、僕に色々な思い入れを持ってくれている(有難いことです)。
ご挨拶するなり、「水野さんの意見を聞きたいから、会費を払うんです」と言ってくれる。
それなのに、以前は、部下に任せて、直接ご挨拶に出向く事が少なかった。
これには、自分の努力不足を反省する事しきり。

勿論、このやり方は、僕と部下の役割分担であったり、部下の皆と一緒に考えて作った戦略だったりするのだが。
つまり、営業が先に訪問し、仕事のご依頼があった段階でコンサルタントが現地に行く。
それで、解決できない場合は、僕自身が行くというのが、役割分担であった。
そして、これはある意味、箔をつけるために勿体を付けていた部分もある。
ただ、白紙に戻って試した結果、この戦略は間違いだったと言わざるを得ない。
やはり、医者が患者に触れずして診察ができないように、コンサルタントが現場に行かずして問題は解決できない。

また、現場で問題が認識されていない段階で、僕が現場に行けば、初期(軽傷)段階で問題を見つける事もできるし、解決策をその場で提案することもできる。
今までは、僕が出向くのは最後の最後だったから、これができていなかった。
だから、起業して以来、個別案件のご依頼は、以前の3倍以上に増えている。
そして、今までよりきめ細かく対応もしているつもりだ。



コンサルティング会社の営業は、コンサルティングノウハウがなければ務まらない。
その意味で、コンサルタント=営業であり、無理に営業とコンサルタントを分けるのは、(部下の希望を汲んだ部分もあるのだが)結論付ければ間違いだった。

起業以来、コンサルタントとしての本能のまま仕事をしている。
コンサルタントの本能とは、「知りたい」、「問題を解決したい」という欲求だ。
それが満たされているし、自分を大きく見せようという気負いも抜けた。

MCHグループ(Mizuno Consultancy Holdings, 水野商務諮詢上海有限公司、水野商務諮詢広州有限公司)会員の皆様にお約束しているのだけれど、困った時、疑問に思った時、すぐ対応できる様に、香港・本土の携帯電話は両方、何時も開けておくようにした。
電話は、オフィスよりも携帯電話に掛けて頂く様にしている。
相談時間は1年365日(正月、旧正月でも対応)。
営業時間外でも、(酒に酔っている時以外は!?)夜でも喜んで対応。

こんな事が約束できる様になったのは、僕がこの半年、反省もし、色々勉強したからだと思う。
あとは、一番苦しい時に支えてくれたMCHグループの会員企業様に対する感謝。
この感謝の気持ちは、今後絶対に忘れません。


引っ越しは大変だ

香港の家の引っ越しだ。
香港では2回目の引っ越し。
前の家は2003年の秋からなので、5年ちょっと住んだ。
さすがに荷物もたまる。
引っ越し荷物は120箱だったらしい。
本・雑誌・新聞の整理などをしていると、自分が書いた原稿やら、取材を受けた記事等が出てきて作業が全然はかどらない。

すっかり忘れていたのだが、昔、僕の右腕として仕事をしてくれていた桑畑君が、週刊ダイアモンドの取材を受けた時の記事も出てきた。
懐かしい。
上司(僕)からの言葉というので、「心地よい緊張感を持ってお互い頑張ろう」とか書いていたりする(今読みなおすと恥ずかしい)。
あと、桑畑君の転職のきっかけとして、「会社員でありながら、自分の名前で仕事を取る水野氏を見て心が動いた」とか書いてあり、「そんな事してたら、自分まで会社辞める事になったなぁ。あの頃は想像してなかったよなぁ」とか不思議な思いを抱いたりする。

ともあれ、そんな脱線もありながらの引っ越し。
やる事は多い、うかうかしていられない。
3日間は、引っ越し作業で忙殺される。

という事で、この3日間は仕事が満足いくまでできなかったが、まあ、一つの気分転換にはなった。


新しい家は、同じ太古城。
1997年、赴任当初住んだマンションの隣。
という事で、ちょっと懐かしい気もするし、前の部屋より内装がよく快適だ。
これで、(不動産相場の下落もあり)前の部屋より15%ほど家賃が安くなった。
引っ越しが大変な事を除けば、引っ越し大成功だ。
机も大きくなったので、執筆も進みそうだ・・・

と言いつつ、引越しの疲れで、月曜日のNNA中国ビジネス講座の原稿のアイデアが湧かない。
書く気にもならない。
今夜じゅうに書けるか。
ピンチ・・・

3月4日のセミナー(在上海花園飯店)のご案内!

3月4日(水)の講演会(在上海)の詳細決まりました。

Mizuno Consultancy Holdings, NERA, NNA共催。
外高橋保税区協賛で。

場所は何時もの花園飯店(オークラガーデンホテル)のメインボールルーム。
テーマは国際課税。

僕が、保税開発区の活用(オペレーション構築、VMI等)と、それに伴うP/E課税のリスク。
外高橋保税区商品交易市場が、外高橋保税区の政策と、商品交易市場の紹介。
NERA鈴木会計士が、移転価格税制の文書化。

その上で、二部はパネルディスカッション形式Q&Aです。

僕にとっては、水野商務諮詢(上海)有限公司の開業記念セミナーでもあり、NNA、NERA鈴木代表、外高橋保税区という、良いビジネスパートナーと、上海花園飯店に返り咲けるのを楽しみにしています。

有料セミナーですが、会員割引もあります。
ご参加頂いた方には、後日、無料コンサルも実施したいと思います。

詳細はこちら

恵方巻が全国区になっているのを初めて知った

大阪でお会いした方が、爪に巻き寿司のペイントをしているので、「何ですか?」と聞いたら、「知らないんですか?恵方巻ですよ」との答えであった。

そう言えば、前に読んが本かマンガに、太巻を黙って食べるとかいう光景があったのを思い出す。
僕は太巻が嫌いで(細巻きは好きだけど)、自分の意志で食べる事は決してないし、太巻を黙々と口に押し込んだら、幸せになる前に窒息してしまうんじゃないか!?とか頭に浮かんで、絶対に自分で食べる事はないと思う。

ただ、翌日街を歩いていると、コンビニに宣伝が。
大阪だけかと思っていたら、東京でも横浜でも売っている。
何やら全国区になっているようだ。

インターネット検索してみると、一度廃れかけた大阪の風習を、1990年代の後半にコンビニが復活させて全国区にしたと書いてある。
そうかぁ、海外に出てるうちにこういう風習が盛んになったのかぁ。

まあ、僕は干瓢が大嫌いで、でんぶもきらい。
アナゴもあまり好きでない。
これに、きゅうりの生が入っている様では、僕の好きでないもののオンパレードだ。
中身を変えてくれないと、絶対食べないだろうな。恵方巻。


そんな事を考えていたら、3日に顧客企業の方に鮨屋に連れていって頂いた。
恵方巻があるので、出してもらう事に。

ただ、人数分(5個)に切ってもらったので、これは普通の海苔巻だ。
本当は恵方巻は切ってはいけないようだが、ここのは危険な太さだった。
これをもくもくと口に押し込んだら、辛いだろうなぁ・・・
あご外れそう。
拷問だよ・・・

そんな事を思ったのだった。

海外に出ていると、疎くなる日本事情。

それを久々に感じた出来事であった。
まあ、節分の頃に日本に来ないとわからないわけだし・・・

広東省では工場周り

昨日(5日)は朝一番で九龍側に行ってお客様訪問。
面談を2件こなして、デスクワークを夕方まで。

その後、夕方6時半発便で広州まで。
広州到着は夜8時半。
電車の中で延々と残務整理をしていたら、あっという間の到着であった。

ホテルにチェックインすると、亀一と合流して、来来軒というなのラーメン屋に。
昔懐かし、ロングバケーションのDVDが流れており、「みんな若いわぁ~」と感心して見入ってしまう。

今日は朝から広州市天河区の国土房産局に。
その後、花都に行ってから、深セン宝安区の来料加工廠訪問。

打ち合わせをしていると、「夕食の時間」との事で、工場でちょっと韓国風の夕食をごちそうになる。
前夜の来来軒でもキムチを食べ、昼食が湖南料理。
更に、夕食も各種のキムチ。
何やら辛い物を食べ続けている。

工場のキムチはおいしかったけど、夕方5時の夕食というのは如何にも早い。

規則正しいようではあるが、これだけでは絶対終わらないので却って太りそうだ・・・


そんな感じの移動を終えて、落馬洲から電車で香港へ。

家に付いたら夜8時。
食事は終わっているので、夜11時まで仕事。

今週一週間は慌ただしかったなぁ。

一週間の日本出張も終わった

成田18:20発便で香港に。
いやぁ、忙しい日本出張であった。

昨日(2月3日)は、一日中訪問&コンサルティング&懇親会で、実家に帰ったのは23時過ぎ。
それから午前2時半までメールチェック。
今日(2月4日)は、朝6時に起きてメール処理後に東京へ。
市ヶ谷で講演会。
睡眠不足からくる胸のむかつきと頭が空白になった様な状況を抱えながら会場に到着。
馴染みの日中投資促進機構の方に優しく迎えられたり、握手で歓迎されたりと、ほっとしたものの、さて、この体調で話せるのか!?とちょっと心配になる。

ただ、本番になれば気合いが入るもので、無事講演を乗り切る。
今回の出張の最終面談前に、モーローとしながら昼食を食べる。
場所は、大食い100個餃子・一升チャーハンで有名な神楽坂飯店。
まあ、普通のものを食べたので、ごくごく普通の印象だったけど・・・

その後、三田に移動。
親しい業務パートナーとの打ち合わせ。
これまた、楽しい雰囲気の中の面談
順調に仕事が終わり、成田に直行。

今回の心残りのカツカレーを食べて、時間がちょっと有ったので、40分の足マッサージ。
更に、飛行機もビジネスクラスにアップグレードされたので、ゆったりと熟睡のまま香港に移動。

1週間の日本出張だったけど、仕事は本当に順調だった。

明日・明後日は広東省の出張だ。



あと、2月早々(1-2日)に会社メールが受信不能になっていました。

その間、メールを頂いた方は、すみませんが再送お願いします。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ