運動は尊いが

最近、週2回程度、トレーナーに付いて、ボクシングと筋トレの個人指導を受けている。
やはり、専門的に教えてもらうと、体が随分変わってくるもので、金を使うのはそれなりに意義があるなと感心する。

いま受けている有料指導は、(筋トレの時)苦しいと、そこで止めてくれるので有り難いが、それにまだ慣れない。
何分、大学の時は、苦しい顔をすると、更に、これでもかと責め立てられたものだ。

とは言え、自分一人で練習している時より肉体疲労は大きいので、最近、自分でも困るくらい食欲がある。
1年前から続けた減量(というか、肉体改善)は、ウェストあと1インチで目標達成と言うところまできたが、これだけ食欲が出ると、絞れるかどうか、甚だ疑問に感じてきた。
今では若干開き直っているが。

因みに、昨日(土曜日)は、午後に練習して、その後、自宅で食事。
筋肉疲労で手が震えていたせいか、どんぶりを割るわ、ラップの刃で指を切って流血するわの大騒ぎであった。

要は考え方の問題

あまり昔の事を語ると歳だと言われそうだが、今の中国と僕が福州で実務研修をしていた時とは全く違う。

1989年の福州で、5星ホテルのレストランで、レモンをくれと言ったら、福建省ではレモンは採れないからない、と言われた。
別の日に、牛乳を頼んだら粉乳をお湯に溶かしたものが出てきて、これじゃないと言ったら、「お前が欲しいのは新鮮牛乳の事か!そんなものは無いよ」と言われた。
因みに、そこのコーヒーは、インスタントコーヒーを煮しめたものだった。
日本料理などは無かったので、美味しいとか美味しくない以前に食べられない。
日本食がある地域に出張する事になると大喜びだ。
美味しいとかまずいとかの感覚は希薄になり、食べられた、という感覚だけで舞い上がった。

そんな時代を知っていると、今の中国の生活は、何の不自由もないと感じる。
満足して生活ができる。
一方、日本と逐一比較して、不満をためている人もいる。

要は、考え方の問題で、どこに自分の基準を置くかという点だと思う。
不便な時代を知っている事が、前向きな発想に役立っているのも確かだろうが。

ただ、そこに居ざるを得ないのであれば、良いところを見て、満足した方が良いと僕は思う。
まあ、考え方は人それぞれだが。

海外での起業は難しいか簡単か

先月、丸紅時代の同期が香港に出張で来たので、二人で楽しく酒を飲んだ。
かれこれ18年くらい会っていなかったが、新入社員からの付き合いなので、あっさりとキャッチアップできた。

その折、彼が繰り返して言っていたのは、「水野はすごいなあ、海外で企業するなんて。日本ならまだしも」という事であるが、実は、一定条件を満たせば、海外での起業は、日本よりも簡単だ。
起業以前、僕がそもそもコンサルティング業務を開始した際(2001年)も、海外だからこそできたのかもしれない。
その理由は、対象となるソサエティの大きさだ。

海外の日本人社会は、仮に、香港で実質5万人程度、上海で10万人程度の規模とは言っても、日本に比べたらかなり小さい。
用語の適切性はさておいて、町内会の様なもの、という感覚であろうか。
町内会(?)で、一定の知名度、信用を獲得するのは、日本の大都市(東京、大阪等)に比べれば、格段に容易だ。
勿論、一旦信用を無くすと、全てを失うのも確かで、つまるところは、良い噂も悪い噂も、すぐに全体に広がるという事だ。

ともあれ、2001年に、僕はまず香港の日本人社会で顔を売り、それから上海、そして中国全体の日本人社会へと広げていった。
10年前に、いきなり東京で同じ事をやれと言われたら、あまりの日本人の多さ(社会の大きさ)に、途方に暮れていただろう。
弁護士事務所、会計士、コンサルタントと、役者が揃っているところでの新規参入は困難だ。

そんな訳で、今年、日本に逆上陸できたのも、感慨無量の感がある。
日本の拠点は、まだまだ小さな規模であるが、それでも、想像以上の反響があって驚いた。
僕の仕事が、完全に日本企業を顧客基盤としたものであるが故でもあるが、日本市場の規模の大きさを、改めて感じたものである。

習い事あれこれ

運動でも音楽でも、始めるのは早いに越した事はない。
長続きすればだが。
僕は、小学校3年生から高校までクラシックギターを弾いていた。
小学校6年生でアルハンブラが弾け、高校の頃にはかなりの曲が初見で弾けたのだが、30年弾いていないので、今は全く弾けないし、楽譜も読めない。
少しずつでもメンテナンスしておけばよかったと思うが、後の祭りだ。
後悔先に立たず。

一方、30才過ぎてから習ったので、上達はしなかったが、やってよかったのはサッカーとボクシング。
サッカーは、習ったというと語弊があるが、全く経験が無い状況で、6年間少年サッカーのコーチをやっていた。
30代後半から、子供の横でちょこちょこやっていただけなので、上達しない事おびただしかったが(子供の方が上手い)、一つ良かったのは、とっさに足が出る様になった事だ。
携帯電話や瓶を落とすと、反射的に足が出るので、地面に落ちる前にワンクッションでき壊れない。
こんな事が、今までに何度もあった。
まあ、サッカーをした収穫が、この程度の事で一体良いのか、という疑問もわくが、それはそれでよしとしておこう。
少なくとも、携帯4~5機を修理・交換から守れたと思う。

ボクシングは30才から始めた。
33才に駐在に出るまでの3年間ジムに通ったが、これは純粋に健康によい。
ボクシングジムに払う月謝は1万円程度だったと記憶しているのだが、毎日行ってもよいのでたいそう安い。
ジム側も、プロになって強くなる(賞金を稼ぐ)人間が重要なので、プロテストが年齢的に受けられない30代の人間は、あまり真剣に教えてはくれない。
とは言え、僕も仕事があるので、練習に気合が入りすぎて、頭をボコボコ殴られても困る。
それを考えれば、丁度よかった気がする。

ボクシングが良いのは、1人で練習できる事。
大学時代に熱中した合気道は、相手がいないと練習しにくいけど、ボクシングは、1人でもシャドーができる。
現在では、健康維持とダイエットという目的が主になってしまったけれど、やってよかった、という気がする。

ランドマークで欧米風日本料理

数日前の事。
招待を受けて、香港ランドマークの5&6階にある、ZUMAという(欧米風)日本料理に行った。
2フロア使用の巨大な店で、6階がエントランス。
スタンディングのバーがあるのは、如何にも洋風。
螺旋階段を下りると食事スペースとなる。

写真には写らなかったけど、オープンキッチンがあり、この写真に写っているのと同じ大きさのカウンターがもう一つ。
横に広いテーブルスペースとなっている。

客層は、イタリアンでも食べに来るような感じ。
西洋人が多い。
東洋人は、家族連れ、カップル、友人数名と一緒、という感じで男二人連れは他に見当たらず、若干浮いてしまう。

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メニューは意外にも正統的なものも多い。
水菜とじゃこのサラダ温泉卵乗せと、きのこの炭火焼。

刺身盛りは、大トロ、中トロ、赤身、ヒラメ、タイ、うに等を、一人一枚づつ。
鮮度も良く、美味しかった。
最後は寿司。

創作寿司風だったので、日本人としては若干落ち着かない感があったが、味は良かった。
日本人の板前さんもいる。
行く前は、「どうせ、疑似日本料理だろう」と、創作料理嫌いの僕は思っていたが、これは良い意味で予想を外した。

ただ、40代の男数人連れ、という用途には向かないし、ましてや一人で行く店ではない。
今後、行く機会は、(僕個人としては)殆どないとは思う。
ただ、良い経験になり、楽しくはあった。

香港人や西洋人を連れて行ったら喜ぶだろうな。

怖い思いをしながらも上海到着

昨晩上海に到着。
香港でボクシングの練習をしてからの移動だったので、18時発の便を予約したが、状況からして、遅くなると(台風の)影響が深刻になるかもしれんと、便を1時間早めてもらう。
定刻通りの出発。
元々乗る予定だった便は、40分のディレイの通知が来たので早めて正解。

上海には無事到着したが、着陸時はジェットコースターの様でかなり怖かった。
機内には子供もいたが、泣く子もいなかった。
たいした子供たちだ。

台風の影響ありやなしや分からないが、空港は今まで見た事がないほどがらがらだった。

またもや台風に合わせて移動

台風が上海に接近する中、今日上海に移動予定。
前回の日本開業記念講演会の時も、台風と同時の日本到着だったので、2ヶ月連続台風と鉢合わせだ。

思い起こせば、今年の2月に日本から香港に移動した際は、火山の噴火と大雪が重なり飛行機が飛ばなかったし、3月の地震の際は日本で講演会だった。

ピンポイントでこれらの事態にぶつかっている気がしてならないが、単に移動が多いだけの気のせいか!?

中国移転価格調査

ここにきて、移転価格税制の調査が開始された感があり、ここ数カ月で、税務局より移転価格文書の提示を求められる事例が多数出てきている。

「特別税務調整実施弁法・試行(国税発[2009]第2号)」により、移転価格文書の作成が義務付けられた訳だが、初回(2008年分)の作成の期限は2009年末。
よって、2010年から移転価格調査が開始されるかなと思っていたが、1年以上時間が経過し、最近になって、本格化してきたようだ。

移転価格文書の提示に関する税務局の要求は、20日以内の提出、数ヵ月後の提出等、事例によってまちまちであるが、弁法に基づけば、税務局は20日以内の提出を要求する事ができるので要注意だ。
言われてから作成しても間に合わない。

文書の提示の後、どの様な税務局の対応となるかは現時点では読めないが、まだ作成していない、という状況だと、最初の段階で躓く事になってしまうので、この点、再確認の様があろう。

深圳酒菜屋で料理を堪能する

牛タン、スパゲティサラダ、タヌキ豆腐

久しぶりの深圳だ。
亀一を日本から呼んで、チェイスチャイナの運営会議。
技術的な問題は、アドヴァイザーの斉藤さんの意見を聞く必要があったので、会議の場所を深圳にしたもの。

午後3時から2時間半ほど会議をし、その後、酒菜屋に移動。
ここしばらく、深圳で会食をした事がなかったので、酒菜屋は恐らく2年ぶりだ。
味も忘れた感じであった。

が、印象に残っていた以上に味が良く、ちょっと嬉しくなってしまった。
最初に頼んだのが、牛タン、スパゲティサラダ、たぬき豆腐。

前にも書いたけれど、僕はマカロニサラダをこよなく愛している。
マカロニサラダだけどんぶり一杯食べたいくらいだ。
今回、残念ながらマカロニサラダはなかったが、スパゲティサラダの味付けが、僕の好きなマカロニサラダの味そのもの(ハムとキュウリだけしか入れず、マヨネーズのシンプルな味付け)で、お代りを頼みたくなってしまったほどだ。

牛タンの鮮度はすこぶる良い。
そして、たぬき豆腐。
冷ややっこにたれと天かすを入れただけだが、大学時代、有楽町のガード下が好きだった頃、ガード下の人気メニューだったものだ。
懐かしい。

牛肉網焼きも美味しい。
カロリーハーフメンチカツは、中に野菜をたくさん入れているので、純粋なメンチカツよりはすかすかな感じがするが、これは、それがコンセプトなので致し方なかろう。

そんな訳で、久々の酒菜屋は大当たりだった。
惜しむらくは、日本酒が朝香しかない事だ。

朝香を僕が初めて飲んだのは、1997年の事。
その頃から比べると、品質が格段に向上したので、純米吟醸をの飲めばそれなりに満足できるのであるが、それでも、朝香しか飲めないというのは、日本酒党の僕には悲しい。

まあ、残念な点はその点だけで、料理の味は良かったから、満足な会食ではあった。

グリッシーニとアニメ展

前菜とリゾット

クライアント様から、グランドハイアットホテルのグリッシーニに招待頂いた。
グリッシーニは、今までの香港滞在で3回程度しか行った事がない。
基本的に招待頂いたものだ。
最後が2006年だったので5年ぶり。
ランチであまり食べられないが、「嬉しいなぁ」と思いながら現地到着。

注文したのは2品のコースで、海老の前菜とリゾット。
見た目も味も美味しかった。
量は少ないので、(このレストランの名称にもなっている)グリッシーニをたくさん食べる。
これがまた美味しい。

最後はカフェラテ。

グランドハイアットの隣の、香港コンベンションセンターでは、アニメ展示会が開催されている様で、すごい若者の数だ。
アニメの恰好で歩く香港人の若者たち。
実際に見てみるとすごいなあ、の一言。

そう言えば、2007年(僕がまだ丸紅の時代)に、同期から、「香港で秋葉原祭りの様な企画をやりたいので、採算を分析してくれ」と言われた事がある。
アニメ、メイド喫茶等を展示会としてやりたいという事であったが、「採算的に苦しいのでやめておけ」と言った事がある。

その企画は自然消滅した様であるが、出店候補一覧に書いてあるメイド喫茶の社名が、「メイドインジャパン」だったのだけが、妙に印象に残っている。