嵐の社員旅行(北海道)

昨日の17時に(上海より)香港到着したが、本日16時便で日本行き。
広州、上海、香港の社員一同で、国慶節期間の一週間、東京・北海道の社員旅行。
20名近い移動となるので大変だ。

更に、折からの台風で、僕と広州一同が乗る筈だった飛行機が、明朝9時半発に。
先に空港に到着していた広州の面々が、15時発の飛行機に変更できていたので、僕も電話で交渉するが変更叶わず。
ダメ元で空港に足を運んで交渉したら、スムーズに変更できた。
何事も、顔を見せて交渉するのが一番だ。
さて、これは無事飛ぶと良いが・・・

こんな日中関係ではあるものの、広州、上海の中国人スタッフが、1年前から楽しみにしていた北海道だ。
明日は、まず横浜オフィスで会議をしてから、中華街で会食。
日中韓の三ヵ国の人間が、一年間のがんばりを認め合って、楽しく食事をする予定。

さて、これから出国審査。

国民性の違い(日本・中国)

日本は空気を読む文化。
中国は主張する文化。
という気がする。

例えば、満員のファーストフードレストランで食事をしている時に、待っている人がいれば、早めに食べて席を譲るのが日本人。
一方、後ろにプレートを持った人が立っていても、ゆったり食べているのが中国人だ。
これだけ言うと、日本人の方が優れている様に聞こえるが、そうとは言い切れないのが面白いところ。

例えば、4人掛けの席に3人が座っている。
日本で、「そこに座っても良いですか?」というと、反対はされなくても、最低、嫌な顔をされる。
一方、中国で同じことをすると、「どうぞどうぞ」と譲ってくれる事の方が多い。
つまり、座りたかったら言ってくれ、というのが、中国の流儀という面もある。

中国では、列の割り込みが多いのは確かで、僕は、この半年に3回、「俺が先だ」と言ったが、3回すべて、「悪い、悪い」と言って、素直に僕の後ろに行った。
日本は、割り込みが少ないのは確かだが、万一、そんな事があった場合、「並べよ」というと、逆切れされて、刺されないかと恐怖を感じる。

また、平時と切迫した状況でも状況が異なる。
忘れもしないSARSの頃、個人主義の塊、というイメージの香港では、多くの医者が、生命の危険を顧みずに、対応に当たっていた。
実際に、命を落とした医者も多かった。
一方、日本では、香港から帰国した人間が、熱があると医者に行ったら、「来るな!」と逆切れされたという話が報道されていた。
まあ、こんな医者は、医者という以前に、人間失格で、議論(評論)する意味もないが。

こんな訳で、日本人、中国人、それぞれの良さと悪さがある。
良い部分、悪い部分が違っているだけだ。
自分の基準でしか見られなければ、好きになれない人間でも、公平に見れば、良いところがたくさん見えてくる。
悪いところを見て嫌うより、良いところを見て好きになろう、というのが僕の流儀だ。
報道も同じ。
同じ人間を取材しても、良い部分にスポットを当てるのと、悪い部分に当てるのでは、視聴者・読者に与える印象は全く違う。
だから、報道は、冷静・公正に行うべきだと思うのだが。

上海で今後の展開を打合せ

昨日は、松本顧問とオフィスで打ち合わせ。
今後の戦略に付いて話し合う。
当社は(コンサルティング会社という特性からして)、人より知っていないと仕事にならない。
その意味では、今後も、中国をコアにしたビジネスを続けていく事に変化はない。
ただ、企業活動の多様化に合わせ、ASEAN対策というのは立てざるを得ず、3~5年後に、シンガポールに子会社を作ろうと計画しているのだが、作ってからビジネスモデルを考えるのでは遅すぎる。
ビジネスモデルを組み立て、活動経費に相当する収入が実現した段階で拠点開設とすべきであり、そのための対策を話し合った次第。
勿論、今後の中国内での展開も、合わせてブレーンストーミング。

その後、田家で食事をし、よく行くBarに。
田家もBarも満席だ。

松本顧問から、「ブログにあまり自分の顔を出さないね」と言われたので、取りあえず記念写真を撮って掲載する事に。
昔はよく出していたのだが、同時期に、「水野の写真がたくさん載っているブログね(大学時代の仲間)」とか、「水野さんは、一番好きなのは自分でしょう(丸紅時代の後輩)」と言われて以来、載せるのを控えていた。
まあ、たまにはいいか。
因みに、松本顧問は僕より元気なくらいの61才だ。

勝手にふるえてろ(うさぎ)

勝手にふるえてろの写真とうさ丸の現在の写真(らしい)

最近、固めの話題が続いていたので、気分転換。

昨日、成田空港で書店を物色した折、表紙のウサギの可愛らしさに惹かれ、綿矢リサの「勝手にふるえてろ」を買った。
表紙が気に入ったという理由だけで、本を購入したのは初めてだ。
しかし、可愛いウサギだ。

昨年、子ウサギを共同購入した(というか、行きつけのバー関連でウサギを購入する際、一部の費用を負担した)事は、ブログに書いたとおりだ
買った時は、こんなに可愛い子ウサギで、うさ丸と名付けて喜んでいたが、5月にそのバーが閉店となり、ウサギとも、4か月前から会えなくなった。

ただ、最近、写真を送ってもらったのであるが、エサのやりすぎで、こんなに太ってしまったようだ。
子ウサギの頃の面影はすでにないな。
別の動物になってしまった様な気も・・・
このウサギを表紙にして、勝手にふるえてろ、というタイトルを付けると、黒社会ウサギが脅している状況、というイメージを与えてしまう。
表紙のウサギだと震えている方。
うさ丸だと、脅している方。
同じ状況でも、写真が変わると、見る方の受け取り方が180度変わってしまう。
面白いものだ。

ちなみに、もう一枚。
ポーズはほぼ同じ。

上海到着(街の様子)

昨日、成田から上海に移動。
全日空での移動であったが、乗客少なく、ビジネス・エコノミー合わせて20人位の乗客数か。
その内、日本人は半分以下と思われる。
時節柄、中国出張は、見合わせとなっているのであろう。
空港自体に乗客が少ないせいか、入国管理官も親切だ。

上海市街地の雰囲気は、表面的には、騒動前の状況に戻った感がある。
客はまだ戻っていないものの、日本料理店は普通に看板を上げているし、コンビニ店員、タクシー運転手などの対応も、特別なものはない。
今回のデモが、反日と所得格差等に対する不満が混然一体となったものであり、それゆえに、大義名分を掲げた略奪や破壊行為が生じているのも確か。
相対的に富める上海の市街地が、比較的早く平常な状態に戻ったという面はあるのかもしれない。

日本に一週間(20~27日)滞在して、日本の雰囲気(今回の問題に対する論調)も理解したし、それが、現場で身を張って働いている人間(現実を直視せざるを得ない人間)との間に、ズレがあるのは当然だと思う。
僕自身の意見は、既にブログで書いたので、これ以上、繰り返す事はやめたい。
最後に書くとするならば、日本の政治家は、自己満足や近視眼的な人気取りに腐心するのではなく、日本の未来を見据えた対応をしてほしいという事である。
日本を思うという事は、短期的な破壊の肯定ではなく、長期的な経済力の維持・成長であり、それが、国力の増強につながると思うからである。

次世代、次々世代の日本人が、世界に出て、「自分は日本人だ」と胸を張れる時代が、これからも続く事を切に願っている。

中国PE課税の理論と実務の最終作業

昨日は、横浜みなとみらいのオフィスで執務。
「中国PE課税の理論と実務(株式会社チェイスチャイナ)」の出版は、作業の関係で10月末~11月初旬となりそう。
予約販売は、来週頃から開始。
昨日、最終ゲラ構成を終わらせたので、僕の球は基本的にはなくなった。

今回の出版は、子会社のチェイスチャイナ。
自分で本を作り(原稿→校正→デザイン→印刷・製本)、書店流通させる(日本の書店、中国の書店、インターネットで販売する)仕組みを数年前から検討していたが、これがやっと実現する。
この難しさは、なかなか分かってもらえないのだけれど、中国だけでなく、日本の図書流通も特殊なので、流通させる部分が最大の難関。
自費出版なら簡単であるが、これを、書店に流せる様にするのは、容易なことではない。
そのため、日本流通・海外流通の仕組み作り(提携先の開拓)を、数年前から行っていたが、やっと、これが実現するのは嬉しい。

以前は、大手出版社から本を出版したいと願った事もあり、講談社等から出版した知人(友人であり、チェイスチャイナで執筆してくれている不動産鑑定士の釜口君も、講談社から本を出している)が羨ましかった。
ただ、十数年本を書いていると分るのだが、僕が書いている本、書きたい本は、基本的には専門性が高すぎ、この様な本を大手出版社から出すのは困難だ。
出すとすれば、書きたい内容を変えなければならない。
色々な経験をし、20冊以上の本を出版するうちに、自分の中で、(大手出版社から本を出すよりも)自分が書きたい本を出す事が重要にになり、そのルートを確保したいと思うようになった。
つまり、書かせてもらうのではなく、書いて流通させる、という形にあこがれを持った。
今回は、その第一弾。
これから、他の執筆者の本も手掛けていきたいと思う。

話変わって。
日本オフィスは、横浜みなとみらいのワールドポーターに入っているのだが、1階に、ファーストフードの中華料理がある。
昼食に、激辛担担麺とミニ麻婆丼を食べたが、その折、月餅が見に留まる。
美味しそうだったので、2個買って、午後のティータイムに杉山君と食べる。
伝統的な月餅は、僕にはくどすぎて食べられないが、これは日本風にアレンジされており、和菓子の饅頭の様でおいしかった。
和中折衷という感じ。
束の間ほのぼのとした時間であった。
季節を感じる。

世界の中の日本

昨夜、日本に到着し、オフィスで執務中。
日本の平和さ、穏やかさをつくづく感じる。
ただ、いつもは嬉しい平和な雰囲気も、自然と、これからの日本経済の行方、四方から迫る外圧に、思いが飛んでしまう。

前にも書いたが、僕自身は、外国で仕事をする事が必ずしも素晴らしいとか、国内のみで働くよりも意義があるとかは思っていない。
日本の中で頑張るのも、同じように大切な事だ。
ただ、海外で長く仕事をしていると、世界の中の日本、という、当たり前の現実を肌で感じるが、この経験がないと、そんな当たり前のことを忘れがちになる。
忘れがちになるというより、現実感を持てない。
それだけ日本が住みやすい国だ(日本の中だけで完結したくなる)、という事であろうが、現実を踏まえれば、海外との調和は避けて通れない道だ。
海外を常に意識できなければ、国内バランスのみにとらわれ、国際バランスを無視しがちになる。
中国で、反日で騒いでいる連中の多くは、国際社会の経験などなかろう。
日本人もまた然り。
見る事、経験する事で、初めて分る事もある。

僕は、大学に入るまで、一人旅をした事もなければ、飛行機にも乗った事がなかった。
それでも、商社に入り、数えきれないほど海外出張をした。
商社マンとしては、たいした危険には遭遇していない方かもしれないが、湾岸戦争直後で油田が燃え盛る最中に、ヨルダン・シリア・カタール・サウジを訪問したり、(1989年の)6・4事件の数週間後に中国に赴任したりもした。また、刻一刻と死者が増えていく(TVに感染者・死者の数が表示され、分単位でその数字が増えていく)SARS下の香港で生活もした。
バーレーンからヨルダン行きの飛行機の中、自分がたった一人の東洋人である事を肌で感じ、異民族国家にいる事を実感し緊張した。
そして、中国、香港、その他の国で、現地の人達と張り合い、協力し、そして助けてもらった。
危険に身をさらす事が偉いとは思わないが、そんな感じの緊張を経験した事で、感じた事、学んだことが有る気がするし、それが、今の僕の世界観・人間観に影響を与えている。
その意味では、若いうちに海外に出て、異国・異文化を肌で感じ、海外の若者と張り合う事を、日本の若者たちにも勧めたい。
その過程で、排他ではなく、自信を持って他国の価値観を受け入れる実力を身に着けてほしい。

街の沈静化と日本への移動

上海から日本に移動。
一週間日本に滞在し、27日に再度上海訪問予定。

中国公安当局の反日デモ禁止方針や、窃盗・破壊行為の取り調べ開始を受けて、街は一転して沈静化した感がある。
精神的なものもあるのかもしれないが、街の様子がこれだけ一変するのも驚嘆に値する。

勿論、問題の根本的な解決が図られたわけではないので、日中両国の、問題解決に向けた対話が必要となる。
落としどころを見決めた交渉を切に望む。

引き続き思うところは多いが、これより搭乗。
今回の移動は、国慶節の時期にかかっていたので、東方航空の格安チケットが購入できず。
全日空での移動。
久々に、機内で映画でも楽しむか、という気分。

上海にて思う

昨日上海到着。
中国人の知人や部下から、危ないから今夜は外出するな、と言われたが、街の状況が気になり、夜10時にオフィス近くに行き、しばし散策する。
人が極端に少なく閑散としている。
日本人だけではなく、中国人も少なく、今回の騒動が、日本人だけの問題ではなくなりかけているのを感じる。

器物破壊や暴力は、決して許されるべきではないが、その様な盲信的な行為に走るのは、中国人全体ではなく、ごく一部であると信じているし、それは、中国の人々と交わした会話でも分かる。
僕は中国人の良識を信じたい。
また、それと同時に、日本人の良識も信じたい。

自分が日本人である以上、日本寄りの考えになるのは当然だし、自分も(日本人という意味で)攻撃対象の一部になっている以上、憤りを感じるのは当然だ。
ただ、この状況で、如何に冷静になるかが大切なのだと思う。

政治であれ経済であれ、「喧嘩は勝てる根拠があってやるもので、交渉は落としどころを確認しながらやるものだ」。
出口のない強硬論からは、何も生まれない。

目先の状況からしても、日本の対中輸出は全体の約20%を占めており1位。
更に、中国内で多数の日系企業が活動を行ない、販売収益も得ている。
この落ち込みが極端になれば、停滞している日本経済が大きな打撃を受け、多数の企業の経営に問題が生じ、雇用喪失、社会不安が増大するのは自明の理だ。
では、中国はそれで打撃を受けないのか、と言えば、受ける事は確かであるが、日本製品が売れなくなれば、他国(欧米、韓国等)が攻勢をかけてくるのが経済世界の常識。
日本に対する示威行為は、日本限定のカントリーリスクと受け止められ、欧米企業の判断には影響を与えない可能性が高い。

開戦を軽々しく口にする人間もいるが、勝利を確信しての発言か。
米国が助けてくれるであろう。戦いに出るのは自衛隊の人間であって、自分(自分の身内)ではない、という安易な考えを前提としたものであれば甘すぎる。
有事の際に、強硬論がもてはやされるのは常であるが、それが根拠のない感情論であれば、最後に不幸になるのは国民である。
歴史から学ぶべきだ。
国民を幸せにするのが政治である筈。
まさに、今現在のかじ取りを、方向性を明確に定めて行ってほしい。
そろそろ問題を解決する時期だ。
中国には、日本の国益の為に、体を張って働いている日本人がたくさんいる。
さすがに、日本側には対応すべき問題はない、とは言わないでほしい。

蛇足になるが、領土問題は、ある意味結論の出ない議論でもあるが、他国の主張を、「洗脳で無根拠」と決めつけずに、自分の頭で理解するのは重要だろう。
自分自身が、歴史事実・背景は知らないが、国・メディアが日本のものというから、信じている、というレベルでは、どっちもどっちになってしまう。

念入りに健康診断

健康診断が終了した。
年々、部下、親、知り合いから、「健康診断をしっかり受けろ」とのプレッシャーが強くなってくるので、今年は3回に分けて、胃、腸の内視鏡、内臓(肝臓、腎臓、脾臓、胆嚢等)のスキャン、レントゲン、血液検査、その他スタンダードな検診を念入りに行った。
結果問題なし。
これだけ飛行機の移動や接待が多いも拘わらず、問題なし、というか、年々良くなっているというのは大変な事で、杉山君が驚いていた。

独立起業時は、今とあまり変わらない生活を行っていたのに、ひどい結果で落ち込んだが、これはストレスで免疫が落ちていたのであろう。
ストレスがなくなったためか、4年間ですっかり問題がなくなった。
やはりストレスは大敵だ。

あと、自炊が増えたのもよかったのだろうか。
大したものは作ってないが。