窓の景色を眺めながら

僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。
学校で、高村光太郎の道程を習った時、冒頭のこの言葉の力強さに、クラス中の生徒が感嘆し、共感を覚えた記憶が有る。
それから時が経過し、現実を知り、自分の限界を感じるに従い、自分の為に書かれたように思えたその詩が、現実感を失っていく。それが普通の事ではないか。
ただ、たとえ小さな道かもしれないけれど、自分が切り開いていく。
その気持を持ち続ける事、40才になっても50才になっても、忘れずに生きていく事は大切だと思う。
社会に出て27年。
自分の力の限界に、無力感を覚えた事は何度もあるが、それでも、最後までもがき続けていきたいと思っている。
僕の後に道はできるとうそぶきながら。
情熱を忘れない。それが一番大切であり、難しい事だ。

昨日飛行機の中から、美しい窓の外の景色を眺めながら、そんな事を考えた。
そんな事を思う僕自身、その想いを維持する事の難しさに、何時も悩んでいるのだが。
というより、悩んでいるからこそ、改めてそんな事を思ったのであろう。

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