本の出来栄え

中国・外貨管理マニュアルQ&Aの著者贈呈分を、まず1冊もらった。
NNAから出版する本は、「加工貿易マニュアル」・「保税開発区マニュアル」と、高額本(15000円)が続いていたけれど、今回の本は、読者層が厚いので、久々に3000円台の価格設定。

ビジネスマンがデスクに置いて、電話をしながら確認する事ができる様な本、というイメージを僕自身が持っていたが、それにぴったりのサイズと装丁。

良い感じに仕上げて頂いたと思う。
本を書くのは僕だけど、商品に仕上げてくれるのは出版社。
表紙のデザインも、装丁も、一切口を出さずにお任せしたが、「良く仕上げてくれた」と感じる出来栄え。

本を出すのは、改定版も一冊と数えれば17冊目。
そうすると、本が出ても、特段の感慨も無くなってしまっていたけれど、今回は、丹精込めて編集・製本頂いたので、手にとって出来栄え確認する事しきり。

ちょっと嬉しい。

帰属意識が薄いのか・・・

先のブログにも書いた通り、早稲田大学で講演を行った。
早稲田大学は母校だし、好きで入った大学なので大学に行けば懐かしい。

だから、早稲田を訪問するのは嬉しいのだが、校歌を歌えと言われると、「46歳になって、こぶしを振り上げて、都の西北を3番まで歌うのもねぇ・・・」と考えてしまう。
つまるところは、帰属意識が薄い人間なのか。

僕は、「人」に対しては、強い思い入れを持つ人間だし、いままで出会った人たちは大切にしていきたい。
ただ、そう言った人間関係を考える時に、大学がどうとか考える事は全くない。

僕の様な人間だと、学閥ってのは、絶対縁がないだろうなと思う。

でも、いろいろな形で人が結びつき、また、めぐり合う事ができるのは素晴らし事だと思うし、大学というのが、そのきっかけの一つになるのであれば、それはまたそれで良い事なのだろう。

そんな事を考えた、講演後の懇親会であった。

早稲田大学でミニ講演

6月26日(土)は、早稲田大学で講演をした。
香港稲門会の日本支部(逆輸入だ!)の創立10周年記念講演というのを引き受けたもの。

香港稲門会自体、一度も参加した事がないのだが、それを飛び越しての日本支部。
小じんまりした会であったが、大学関係者の方も参加し、応援団も派遣されるなど、昔懐かしい気分にはなった。

会の趣旨からして、あまり詳しい話はしない方がよいだろうと思い、人民元の話と、香港の位置付けに付いて、小一時間講演した。

講演後の懇親会で、香港人の留学生から、「香港の金融機能が上海に抜かれるという報道が多いのですがどうでしょう」という質問を受ける。
現時点で、金融分野を規制している中国本土と、自由な資金を受け入れている香港では、歴史・ノウハウに大きな差がある。
中国の金融自由化が一気に実現する事もなかろう故、少なくとも金融分野に関しては、近い将来香港が上海に抜かれる事は、あり得なかろうと回答。
他の学生からも、中国関連の質問を受けた。
留学生の真面目な姿勢に好感を持つ。

因みに、懇親会では、早稲田ビールが供されていた。
アサヒスーパードライのラベルを変えただけのものの様だが、珍しいので記念撮影。

銀平の海鮮納豆丼

只今日本。
という事で、日時がずれているけど、先日上海の銀平で食べた海鮮納豆丼。

銀平は実は初めて。
夜の宴席が、一度は予約が取れず、一度は、土壇場で流れたため。

知人にいろいろ聞いてみると、一週間前でないと予約が取れない人気店のようだ。
店の雰囲気もなかなか気が効いていた。

ただ、惜しむらくは、昼食だと実力が十分わからない。
何分、丼を一杯食べただけなので。

今回の海鮮納豆丼は、残念ながら僕の好みとはちょっと違っていたので、次回、夜の宴席で使ってみよう。
雲丹やいくらで、日本酒を堪能できますように。

外貨管理マニュアル完成と加工貿易マニュアル改訂

外貨管理マニュアル完成!
中国・外貨管理マニュアルQ&A(エヌ・エヌ・エー)3800円

まだ実物が手元に届いていないのだけど、詳細はこちら参照。

100問の一問一答形式で、ややこしい外貨管理が一目で分かる、というのをコンセプトとして書いた本。
その意味で、従来とは書き方も随分違っていると思う。
僕も、財務経理の仕事をしていたので経験があるのだけれど、ビジネスマンは、「10分以内に意思決定をしなければいけないのに、法制度は一体、どうなってるんだ!?」と追いつめられる事がある。
こんな時、すぐに、答えが分かるように、というのをイメージして書いた。
関連法規も、全て注記した。

忙しいビジネスマンに、是非、手元に置いてもらいたい本。


あと、加工貿易マニュアルのアップデート、というか、執筆も開始したが、かなりの勢いで執筆が進んでいる。
まずは、来料加工廠の独資転換。
これは、2万5千字程度を書き下ろし。
それに資料。

更に、前回書いた加工貿易マニュアルが、2006年執筆で、環境がすっかり変わっているので、これも全面アップデートする。
感じからすると、8割型完成なので、根詰めれば1週間で完成できるであろう。

まあ、他にやらなければいけない事がたくさんあるので、時間が割けるかどうかで仕上がりがすっかり変わってしまうのだが・・・

ともあれ、請うご期待!

人民元管理規制の緩和

6月17日付で、銀発[2010]186号が公布され、人民元の対外決済試行措置の規制緩和が行われた。
具体的な緩和措置は、以下の通り。
1.地域の拡大
上海、広東(広州・深圳・東莞・珠海の4市から全省に拡大)に加え、北京、天津、内蒙古、遼寧、吉林、黒竜江、江蘇、浙江、福建、山東、湖北、広西、海南、重慶、四川、雲南、西蔵、新彊が対象地域となった。

2.外国側地域の拡大
香港、マカオ、ASEANから、全世界に対象国が拡大した。

3.決済項目
貨物代金決済から、役務提供を含む経常項目全般に拡大した。

この内容は、既に、実務運用では規制緩和が実現しており、後付けで法規の改定を行った形となっている。

その意味では、意義が薄いと言えるかもしれないが、僕は、運用での緩和(法律の裏付けがない実務運用の先行)をもうしばらく実施して、弁法の改定は、その後に行うのではないかと思っていた。
人民元決済の施行措置が始まったのは、2009年7月の事であるので、1年未満で弁法の改定を行ったのは、僕の予想を上回るスピードだ。

規制が緩和されたとはいえ、まだ、「送金時に外貨に準じた管理が行われる事」、「経常項目に限定されている事(資本項目は適用外である事)」という原則は変わっておらず、その意味では、大幅な自由化が実現された訳ではない。
それでも、テンポよく法規の改正が行われている事実は無視できない。

僕は、人民元の自由化(ハードカレンシー化)を、5~10年後と観測しているが、もしかしたら、それより早いタイミングでの自由化が実現するかもしれない。
その意味では、人民元の環境変化は、暫く目が離せないとも言える。



同時に注目されるのは、外国企業の中国内人民元口座の開設が認められるようになってきている事だ。
従来、外国人個人は、パスポートさえ提示すれば、比較的自由に人民元口座を開設できたのに対して、外国企業の場合は、常駐代表処等の機構がない限りは、人民元口座の開設は認められなかった。
若しくは、外資企業設立前に準備口座を開く事は出来たが、これは、金額・使用共にかなり制限されたものだった。

これが、上海市、広東省で人民元口座の開設が認められるようになっている(非居住者外貨口座は、昨年より認められた)。
使用に際しては、諸般の注意事項がありそうだが、外国企業の口座開設に関する規制が緩和されているのは、環境変化としては大きい。

この意味でも、人民元管理は、徐々に緩和が実施されていると言える。

広州税務セミナー開催

6月23日に、広州市税務局と税務検討会を開催した。
昨年12月の上海市税務局に引き続き、2回目の企画。

租税条約適用の事前登記、非居住者に対する見なし課税適用、役務費の支払いに関する課税強化、その他の最近のホットな話題に関して、税務局の方の意見を聞き、僕が解説する形。

上海市の税務局とは、回答が異なる部分も少なからずあり、地域による運用・解釈の違いを感じた。
ただ、税務局(徴税側)の考え方を理解するのは、交渉において役に立つ。
その意味で、この様な企画を定期的に実施していきたいと思う。
これは、引き続きクライアントの方限定で、小規模で開催する予定。

因みに、23日のセミナーに合わせて、前日22日に上海から広州に移動。
ただ、最近、国内線の遅れ・キャンセルが多いので、大事を取って、香港経由で移動した。
上海⇒香港⇒深圳皇崗ボーダー(ミニバスに乗り換え)⇒深圳駅⇒広州東駅と移動。

ただ、飛行機の微妙な遅れ、バス乗り継ぎの悪さが重なって、上海市内を出発したのが午後1時なのに、広州のホテル着は夜11時。
疲労困憊という感じ。
芸術的に(?)乗り継ぎ接続が悪かったが、飛行機がビジネスにアップグレード、ホテルがスィートにアップグレードになったのはラッキーだった。
まあ、これだけ移動に疲れると、アップグレードがなくても順調に着いた方がよかった・・・
と思ってしまうものだが。

23日は、セミナー開催後、夜便で香港に移動(22時香港着)。
24日は午後便で日本に移動。

相変わらず移動が多い。

疲れの反動で

土曜日は夕方まで寝ていた。
昼に起きて、軽く食事をしたらすぐに昼寝。
目が覚めたら夕方5時だった。

デリバリーを頼んで、食べたらまたごろごろして、それから不毛地帯のDVDを見た。
あまりに怠惰な一日で、さすがにこれはまずかろうと反省して、夜10時~午前1時まで、新加工貿易マニュアルを執筆する。
来料加工廠の独資転換と、転換後の運営に付いては、半分以上書けた。
次の週末に執筆できれば、来料独資転換マニュアル部分は完成するであろう。
この本は、年内には出版しないといけないので、7月末までには書きあげたい。
意外と忙しい。

不毛地帯のDVDはなかなかおもしろかった。
まあ、商社に22年務めて内情を知っていると、「こんな事はないよなあ~」と感じる事が多々あった(特に、血沸き肉躍る場面)が、これは、見せるためには仕方がないのかな、という感じ。現実を知っているとリアリティに欠ける感がするのは否めないけれど。

ただ、社内抗争の描写では、「分かる分かる」と納得。
如何にも有りがちな事である。


あ~かなわん

6月16日は香港も本土も休みだった。
日本、中国本土、香港と3か所全部休日が違い、3か所の祝日が重なる事は殆どない。
結果、どの日も休みめなくなる。

日本は開いているけれど、「本土・香港が休みだから、今日は休もう」と考え一日中仕事をしなかった。
土・日を含め、まったく仕事をしなかったのは久しぶりだ。
ジムに行って、DVDで不毛地帯も見て、のんびり過ごした。

が、のんびりしたのもつかの間、翌17日は広州日帰り出張。
広州進出関連の打合せと、新人の採用面接。
香港に戻ったのは夜の11時半。

そこから、仕事を始めて、終わったのは午前3時。
そうなると、気がたかぶって全然寝られない。
眠れない要因は、
・直前まで仕事をしていた。
・23日の広州の講演会の準備を週末しなければ、と考えだしたらプレッシャーになった。
・前日筋トレをやりすぎて、筋肉痛が激しかった。
・お腹がすいた。

という理由であるが、ともあれ、結局3時間睡眠で18日は仕事。

あ~かなわん。

因みに、広州から香港への最終電車はガラガラだった。
足をのばして、香港に移動できたのは有り難かった。

鈴木さん(NERA)マジックで寿司を喰う

5月13日に、鈴木さん(NERA)が、カラオケで「寿司食いねえ」を歌っているのを聞いたからか、急に寿司が食べたくなった。
香港移動した16日(香港も休日)の昼に、国際広場(i-square)の6階で早速寿司を喰う。

名前を忘れてしまったのだけど(釧路寿司とか、北海道の名前が付いていた)、雰囲気としては、板長寿司(板前寿司の高級版)の様な感じ。
内装はたいした事がなく、調理場は、一見素人っぽい若者ばかりだが、食べてみると意外に美味しかった。
高級寿司屋と比べる訳にはいかないが、回転すしの料金で、このネタのなら満足だ。
烏賊三種握りや、えんがわのあぶりが美味しい。
蟹味噌汁はいまいちだったが。

ともあれ、「寿司食いねえ」が、頭の中でエコーする中、たらふく寿司を食べた休日の昼であった。