「来料独資転換の最後の波が押し寄せるので、判断に困っている方に解説をして下さい」と言われると、さすがに立場上断るに断れなかったので・・・
来料独資転換は2008年から開始した動きであるが、財関税[2009]48号で、2011年6月末までの優遇措置が認めれていた。
これが期限超過した事で、時間的指針(いつまでに転換するかと言う目安)が立たなくなり、企業としての方針決定目途が立てられない状況が続いていた。
今年8月に出された、「珠江デルタ地域に全国加工貿易レベルアップのモデル地区を建設する事に関する指導意見(商産発[2011]269号)」では、来料独資転換に関しては、期限なく設備転廠(保税・免税状態での設備移管)を認めると読み取れる記載があるので、指導意見の目標期限である2014年頃までに対応すればよいと思っていたところに財関税[2011]66号が出された。
ここでは、2012年12月末までに、優遇期限を区切っている。
やはり、広東省の政府文書にも書かれた「2012年末までの省内加工廠の法人転換」という目標は死守するつもりであろうか。
2012年末までの現物出資という事を考えると、今年全般の作業開始が必要となる。
つまり、春には企業としての方針決定が必要という事だ。
そんな訳で、3月の来料独資転換セミナーを引き受ける事にした次第。
詳細は追って。