国際色豊かな香港空港

これから台湾。
いま、ラウンジで仕事中。

窓際の机に座り、坦々麺を食べながら仕事をしだしたら、恐らくイスラムの人が、突然隣の床に座り、頭をすりつけてお祈りを始めた。

その隣で、黙々と坦々麺を食べてPCを打っているのも不思議な様な、気が引ける様な・・・

こんな感じで国際色豊かな香港空港だ。

さて、今日の台湾着は20時半。
明日は亀一と台湾で合流。


酒と甘いもの

酒を飲む日は甘いものを食べない。
甘いもの自体は好きなのだが、飲酒量が多いので、甘いものを一緒に摂取すると、さぞかし太るであろう、という強迫観念があるためだ。
だから、酒を飲まない日は、ほどほどにチョコ等を食べる。

この週末は、本当にグロッギー状態。
疲れてふらふらなので、ついつい、もなか、チョコに手が伸びた。
最近見たデスノートで、Lが延々と甘いものを食べ続けていたのに影響されたのか。
脳の影響には糖分が必要だ。というコメントが潜在意識になっていたのかもしれない。
ただ、食べたら随分、元気が出た。

そう言えば、経理マンの頃、決算期の週末は、むさぼるように甘いものを食べた記憶がある。
パフェ、板チョコ、アンコ等など。
衝動に突き動かされる様に、甘いものを食べ続けた日があったものだ。
まさに体が求めるという感じだった。

まあ、それから比べると、今日は控え目。
最中1個と小さなチョコ2粒だけ。

昨日・今日は酒抜きだから、甘いものを少し食べるのも良しとしよう。


息子との会話

書き終わったブログを見ていたら、息子がやってきた。

僕「わりい、肩もんでくれ」

子「いいよ」

という感じで揉んでくれている最中画面を覗き込み、

子「うわ、これブログ!?えらい難しい事書いてあるねぇ」

僕「そうだなぁ。ここ一週間書いた事を見てみると、みんな堅苦しい内容だよなぁ。これじゃ、読者も離れるかなぁ」

子「そうだな。俺の体育祭の事でも書いとくか?」

僕「そりゃあ、突飛だな」

という様な会話があった。

まあ、ここ数日間、ふらふらになるほど忙しいので、面白い事にも出会わず、仕事のネタしか書く余裕がなかった。

明日から、楽しいネタがあればよいのだが。
日本に張り付きの亀一とも再会するし。

しかし、息子も知らないうちに、僕より筋骨隆々になっていて、肩揉みも上手くなった。
ちょっと元気がでた。

来料加工制度の今後

加工貿易制度に関する規制は、2005年末より本格化し、現時点では一時休止という形になっている。
これは、2008年の米国発金融危機の影響による輸出停滞を背景として、過去の公告(特に、商務部・税関総署令[2007]44号)をサスペンドする決定がなされたためだ(商務部・税関総署[2008]97号)。

2005年以降実施された規制としては、時事通信の連載で詳しく書いたが、
● 禁止分類品目・制限分類品目の増加
● 貿易権の無い加工貿易企業の制限分類加工貿易禁止
● 制限分類取り扱い企業の沿海部での新規加工貿易取り組み不可
● 香港企業が経営、加工に参画する来料加工のP/E認定を可能とする通知の公布
● 企業所得税を納付していない来料加工廠に対する企業所得税課税
等があげられる。

これにより、来料加工に対する不安感が生じ、来料加工制度が廃止されるのではないか、という観測に繋がっている。

ただ、ここ数年で実施された規制をもう一度確認してみると、来料加工制度に限定した規制は行われていない事が分かる。

実施されているのは、「加工貿易制度全体」と、「珠江デルタ型来料加工」に対する規制だけだ。

この趣旨は、前者については、加工貿易制度は、一般区(税関が封鎖管理する保税区域以外の場所)でも保税取引が認められているため、「優遇制度である(一般的な貿易制度ではない)」というように、政府内での位置付けが変わってきた為だと思われる。
その結果、この制度を適用できる企業を限定しようという動きにでたものだが、ここでは、来料・進料は規制強化の過程では分類されていない。

また、珠江デルタ型来料加工は、僕の著書でも解説してきたけれど、「本来、税収となる部分が、地方政府に諸手数料の形で徴収されてしまう」、「違法換金を伴うケースがある」等の、オペレーションの不透明性を伴いがちな取引であり、上部政府機関からは、かねてより規制の意思がみられている。
よって、コンプライアンス確保のために、制度を廃止したいという本音があるのは確かで、昨日のブログにも書いたが、「ほぼ、深圳特区外、東莞に限定された取引であるにも関わらず(珠江デルタ一帯では他の場所の実例もあるが、件数的ま重要性では両地域に特化される)、国家が形態転換の公告を出して、2~3年を目処に転換作業を進めようとしている事からも、それが伺える。

ただ、今年、10月15日付の東莞市の通知で、「鎮外経貿の許可を得れば、独資転換後も来料加工ができる」と規定しているのは、時代の流れというものだろう。


ここ数年、「来料加工制度はどうなるのか」という質問をよく頂く。

それに対しては、「国内取引重視の方向に政府の政策、企業の経済実態が推移していく中、長い目で見れば、来料から進料へのシフトは必然的な動きともいえる。但し、来料加工制度の廃止はないであろう」と回答していた。

ただ、講演会でその発表をしたら(レジュメにもそう書いてあるのだが)、来料加工廃止されると受け取った方がいた。
何故、そういう誤解が生じたのか分からないが、先入感があると、聞く内容に拘わらずそれに引きずられるという事であろう。

その時は、
セミナー参加者の方が、僕の会員企業の方に、「先日講演会に出たら、来料加工制度が廃止されると言っていたが本当か」と質問(僕の会員様であることを知らずに、偶然質問した模様)。
 ↓
会員企業の方が、真偽を僕に質問。
 ↓
僕が、「誰です、そんな適当な講演会を開く人間は!参考の為に講演会の発表者を教えて下さい!」と言って詳細を聞いたら、僕の講演会だった。

という事があり、大変驚いた。

ただ、これは、来料加工制度がなくなるのではないかという観測が、非常に根強く流れている査証ではないかと思う。

そんな訳で、僕の観測を言うと、
● 少なくとも、中期的なスパンでは、来料加工制度の規制は、今後も行われない。
 行われるとすれば、(来料・進料一体となった)加工貿易制度の制限となるであろう。
● ただし、珠江デルタ型来料加工は、数年の時間をかけて廃止の方向に動くであろう。

という事である。


では、タイミングはどうかという点であるが、商務部・税関総署[2009]62号の記載、
つまり、2011年までに現物出資申請をする(必然的に、作業完了は、2011年末か2012年早々になる)というのが一つの目安であろう。
勿論、ここで記載されているのは、5年未経過の無償提供設備移管に伴う関税・増値税の免除であり、新規輸入の無償提供設備が無い場合は、直接的な関係はない。
ただし、政府機関が想定する時間軸、と言う意味では重要な意味を持つ。

また、注意すべきは、現在施行がサスペンドされている、商務部・税関総署[2007]44号だ。
ここには、制限分類品目を取り扱う場合、新規では沿海部での進出が禁止されている。
景気回復とともに、この規制が再開され、独資転換自体が制限される事がないように、少なくとも制限分類取り扱い企業は、62号公告の時間軸を守った方がよいであろう。

来料独資転換加速の動きが示すもの

疲労困憊であったが、さすがに19時半まで寝ると、体力が回復してきたので仕事に取り掛かる。
やる事は多い。

来料加工廠の独資転換に関する税関公告(税関総署令[2009]62号)が公布され、2011年6月末までの現物出資申請で、関税・増値税上の優遇措置が受けられる方針が打ち出された事で、独資転換が加速する気配がある。

来料加工廠の独資転換というのは、珠江デルタ、それも、殆ど深圳・東莞に限定されたテーマである(他の地域では、外資企業が来料加工許可を取得できる。珠江デルタですら、広州市等では外商独資企業が来料をやっている実例は少なくない)。
この様な地域限定ネタで、税関総署が公告を出すというのは、非常に興味深い事だ。
やはり、2~3年を目処に、転換を進めてしまおうという姿勢と受け取る事ができる。

では、来料加工制度は今後どうなってしまうのか。
というのを昨日の時事通信(目からうろこ)で解説した。

ここ数年、来料加工規制が実施されてきたと言われているが、実施された政策をよく見ると、「来料加工制度に特化した規制・制限というのは、何も行われていない」事が分かる。

では、ここ数年で行われてきたのはどの様な規制か。
来料加工制度は今後どうなっていくのか。

これについては、明日のブログで簡単に解説しようと思う。

これから、NNAの連載(中国ビジネス講座)を書かなくては・・・

疲労困憊

昨夜広州から香港へ。
そのまま会食。

朝から疲れであたまがうつろになる感覚。
疲労の極致だ。

と言う事で、今日は夜の7時半まで寝続け。
体力回復のため、今日はただひたすら休もう。

南沙保税港区共同セミナー開催

会場の南沙大酒店と南沙政府の入る建物

前日の講演会の疲れを引きずり南沙に移動。

最近、講演会に対する思い入れが強くなってきた様で(よい講演会をやりたい、という気持ちが強くなってきたという事なので、基本的には良い事だが)、終わった時の反動が凄い。
どっぷり疲れてしまう感じ。

とはいえ、朝2件打合せをして、それからフェリーで南沙に。
フェリーはガラガラで、座席の周りに人がいないので、ゆったり座り、グーグー寝る。

南沙に到着すると、南沙保税港区政府と打合せ。
南沙保税港区は、昨年7月に、広東省最初の保税港区として国務院の許可を受けた。
今年終了は今年の8月末で、稼働を開始したところ。

物流園区機能、加工機能、港湾機能を備えた保税開発区と言う事で、注目度の高い保税港区であるが、まだまだ歴史が浅く、研究の余地がある。
そんな訳で、共同講演会を開催する事となった。

日時  2009年12月2日(水)
    13時会場
    第一部 13時半~16時(会場での説明とQ&A)
    第二部 16時~17時(希望者のみ南沙保税港区現場視察)
会場  南沙大酒店
参加費 無料
主催  南沙保税港区管理委員会
共催  Mizuno Consultancy Holdings Ltd、大蒲投資顧問有限公司
講演者 南沙保税港区税関、出入境検疫局、国税、水野真澄

正式な申し込み受け付けは11月早々に行います。

従来通りの、税関、保税業務管理部門、国税の発表と、僕のQ&Aだけでなく、今回は、政府機関と水野付きの現場視察も実施予定です。

是非、ご参加下さい!

香港での講演会

1日更新が遅れたけれど、21日は、SMBCさん主催のセミナーであった。

前回も書いたけれど、香港でのセミナーは1年半ぶり。
ただ、華南でセミナーをやらなかったのか、というとそうではなく、深圳、広州で開いていた。
一番多いのは深圳。

やはり、広州からも香港からも参加者がいる、という状況下、中間地点の深圳に開催場所が落ち着くケースが多いためである。

今回は、100人収容会場なので、告知数日で定員になり、当日不参加の方(ドタキャン)を考慮して、120名様程度の申し込みを受けた上で締め切った筈であるが、やはり、無料セミナーは、連絡無し不参加の方が多く、空席ありの状況になってしまった。

申し込みが早々に打ちきられた結果、やむなく参加を断念した方がいる筈なので、この様な状況になるのは残念。
ここらの読みが、無料セミナーの難しいところだろう。

とはいえ、当日は、そんな事は関係なく、僕個人は、かなり楽しく講演。
2時間の持ち時間をフルに使った講演となった。

終了後脱力。
翌日は疲労困憊で南沙へ出発。

1年半ぶりの香港セミナー

今日はSMBCさん主催講演会(在香港)。

思えば、香港で講演会らしい講演会を開くのは1年半ぶりなので、今から楽しみ。
100人のキャパシティの会場なので、告知4~5日で定員に達してしまい、参加して頂けない方がいるのは残念だけど、また、近々香港で講演会を開催しよう。

今日の講演会は、事前に10個質問を頂いた。
加工貿易制度の今後、独資転換、国内販売推進の行方、非居住者課税強化のあり方、中国ビジネスにおける香港の位置付け。

どれも、良いご質問なので、質問をベースにレジュメを作成した。
香港華南の方が関心を持っている事項がよく分かる内容。

年内は、主催セミナーをあと2つ開催予定。

一つは、上海で税務セミナー。
昨今、課税強化(非居住者課税強化、企業に対する自己点検制度の要求)が行われているが、税務署側の本音はどうであろうか。
そんな観点で、税務関係者を担ぎ出して、僕とトーク(質疑応答)を行い、税務局側の本音を探るとともに、今後の税務の行方をうらなおうという企画。
これは、少人数でやりたい。

もう一つは、広東省のとある政府機関との共同セミナー。
これは、一両日中に確定する予定なので、改めてブログで紹介します。

起業二年目。
会社も安定したので、これからは、講演会は毎月1回(最大2回)にしぼる予定。
中国でビジネスをしている方々のニーズをつかんだ企画を立て、クオリティを保ちながら開催していきたいと思う。

動画配信の準備をする

助っ人ITアドヴァイザーの斎藤さんはなかなかフットワークが軽い

年内に、動画配信を始める予定なので、そのパイロット版の撮影をした。
元々、中国ビジネス講座(NNAで毎週連載)の内容を、動画で解説したらどうか、という提案があり、「確かにそれはよさそうだ」と実行に移す事を決めたもの。

僕の連載は、内容的に文章だと難しいので、それをかみ砕いて解説していったら分かりやすいのではないかと考えたもの。
アイデアとしては、無料版(2~3分程度のもの)と有料版(15分程度のもの)を作り、有料版は、うちの会社(MC Holdings)のHPや、チェイスチャイナで販売しようと思う。
解説する内容は、僕の連載だけでなく、トピックス的なものや、書籍(中国ビジネス投資Q&Aや、加工貿易マニュアル、保税区マニュアル等)にも発展させる事ができる。

E-ラーニングをやりたいと3年前くらいから考えていたが、それをなかなか実現できていなかった。
先ずは、この様な形で開始したいと考えたもの。

初回は、「加工貿易貨物の国内販売に付いて(中国ビジネス講座大365回で解説したもの)」。
前夜午前4時過ぎまで仕事をしていたので、眠くて顔はむくんでいるし、撮影がある事を忘れてオフィスに出てしまったので、髪は若干ぼさぼさ。
慌ててコンタクトレンズを入れて、ヘアジェルを買って、エスプレッソコーヒーを飲んで目を覚ましての撮影であった。

NACマイツの斎藤さんも、IT技術に詳しいという事で、急遽助っ人に来てもらって撮影。
DVDは、2004年に1枚3時間くらいのを発売した事があるのだが、それ以来。
講演会と違い、暫くは勝手がつかめず、取り直しする事5回。
なんとか完成。
今回のパイロット版(15分程度)は、数週間後に配信予定。

本番は年末頃より、毎月4~5コンテンツを目途に定期的に配信。


中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ