独立してからの感覚の変化

2年前に起業した時、銀行融資は受けられなかったので、自分の手持ち資金と共同経営者の方に出して頂いた資金で2千万円準備して会社を始めた。
退職金が280万円で、会社からの住宅ローン返済資金にも満たなかったので、準備できる資金はこれが限界だった。
それを大雑把に言うと、香港に500万円、上海、広州、チェイスに500万円づつ配分して(子会社の社長に管理を任せて)会社運営を始めた。

各々、500万円の資金が尽きたらゲームオーバー。
誰も助けてくれない。
個人経営会社なら誰もがやっている事だが、シビアな世界だ。

その為、交際費を使うのも、ホテルのランクを上げるのも、会社員だった頃とは感覚が違う。
5千円のホテルではなく2万円のホテルにするというのは、とりも直さず稼ぐノルマが1.5万円上がるという事で、それができる確信があって初めてできる。
交際費を使うのも、良いホテルに泊まるのも、身銭を切るのと感覚は全く同じで、会社の経費だから楽だという気持はまったくない。
心地よい生活は、与えられるものではなく勝ち取るものだ。

そんな感覚があるから、前と同じ水準のホテルに泊まれる様になったのが、一層嬉しく感じるわけだ。
今から思うと、2ヶ月間スターバックスのコーヒーも飲めず、夕食HK$ 28で食べた吉野家の牛丼が高いと感じたあの頃が懐かしい。
二度と経験したくはないが・・・

他人の著作を読もうと思う

僕は、時間が空いている時は、何時も本を読んでいないと気が済まないタイプで、堅苦しくない本を、膨大に読み流す。
日本出張の度に、本屋を廻るのだが、本屋によって傾向があり、僕と相性が合っている場合(読みたい本がたくさんある場合)と、あっていない場合がある。
先日、新富士駅のキオスクで、限られた本の中で、読みたい本が溢れているので驚いた。
思わず、そのキオスクの本の調達責任者と会いたくなったくらいだ。
また、先日、日本橋で30分時間が空いた時、ふと飛び込んだ、コレド室町の本屋で、どこで探しても無かった、倉知淳の推理小説、猫丸先輩(2冊既に読んでいて、あと3冊を探していた)が2冊有って嬉しかった。

肩の凝らない本は、こんな形で絶えず読んでいるが、本業の専門書は、思い返せばここ数年、他の方の書いたものを読んでいない。
自分で分かっているだろうという意識が有ったのであろうが、人の専門はそれぞれ違うし、自分で思い違いをしている事もあるかも知れない。
人の蓄積を吸収するのは重要な事だ(世阿弥の言葉に耳を傾けよう)。

という事で、久々に、近藤義雄会計士の書いた増値税の本を買って読む事にした。
近藤義雄会計士は、僕が最初の本を書くにあたって、目標とした方だ。
昨日、30ページほど読んだが、なかなかおもしろかった。
やはり、同じ事でも、僕とは違う目線でとらえてあるので、考え方の整理に役に立つ。

あと、ちょっと前の話だが、友人の劉新宇弁護士(金杜弁護士事務所:King&Wood)から献本を頂いた(中国赴任者の為の法務相談事例集:商事法務)。
また、韓晏元弁護士(潤明法律事務所)・奥北氏(伊藤忠丸紅鉄鋼)からご挨拶と献本を頂いた(中国ビジネス実務債権管理・保全・回収:第一法規)。

増値税の本が終わったら、こちらも読んでみよう。


ブランクは恐ろしい

現在、1月7日のJETRO主催講演会(東莞)のレジュメ作成中。
JETROと東莞市の来料加工廠外資企業転換に関する定期交流会に引き続き、講演を行うもの。
定期交流会で出た話題(東莞市政府との質疑応答)の紹介と解説も、即興(?)で行う予定。

ただ、たかが2日日間仕事を休んだだけなのに、レジュメ作成が進まない。
いつもはすらすら出てくる文章が書けない、仕事をするのが辛い(苦しいという感じ)。

2日間の休息で、若干、精神的には楽になったが、その一方、てき面にこんな反動があるものだ。
怖い怖い。

ともあれ、明日(4日)レジュメ提出なので、しばしもがき苦しむ予定。

活動開始

1月1日・2日は、努力して(?)怠ける事にした。
一人で部屋にいる時、ついつい仕事をしたり、執筆してしまう。
長い間、完全に仕事から意識を外す事がなかったので、緊張が徐々に溜まっている様な気がする。

そんな訳で、2日間は、PCも開けない、走りもしない、部屋から一歩も出ない、仕事関係の本も読まない、という事で、ストレスを感じる事を一切しない事にした。
半日寝て、推理小説を読んで、DVDを見る。
そんな感じで過ごした。

これだけでも随分違う。
2日間は、仕事のE-mailが一本も来なかったのもよかった。

今日からぼちぼち活動開始だ。