嘘をつかずに生きる事

昨日打合せをしている時に、「若手社員の時、会社で、人にだまされる事はあっても、絶対に人をだますな」と教えられた、という話を聞いた。
良い話だと思った。
だます記憶は薄れても、だました事は、自分の心が一番知っている。
だから、胸を張って生きていくために、安らかに人生を全うするために、絶対に人をだましてはいけない、という趣旨だ。

確かにその通り。
勿論、人間、一線を越えると、人をだます事を何とも思わなくなるのかもしれない。
ただ、そうすると、もう元には戻れない。
嘘をつかぬよう、その場限りの取り繕いをしない様、肝に銘じて生きていくべきだと改めて思った。

話は変わるが、先週香港で行った焼肉屋。
和風焼き肉を謳う店であるが、なんとなく、本格っぽさがない。
店には、浮世絵ののれんがあり、更に、客(恋人同士)がキスしている写真がたくさん貼ってある。
キスした写真を撮らせると、割引でもあるのだろうか!?
そうとしか思えない写真数だ。
ともあれ、そこからして非本格の匂いが強く漂う。

ただ、肉を焼く場所(コンロと網)はなかなか良い造りで、日本酒も久保田万寿をはじめ、豊富にそろえてあるようだ。
期待と不安が相半ばする。

ヒレとカルビはこんな感じ。
なかなかきれいで良い肉だ。

葱を挟んだカルビは、かなり繊細。
食べてみると、なかなか美味しい。

ついでにニンニクオイル焼きも食べてみる。
昔、松戸に住んでいた時、「七輪」というチェーン居酒屋があって、焼き物を頼むと、本当に七輪を机に出してくれて、自分で焼いて食べる事ができた。
そこの売りのメニューが、ニンニクオイル焼きだった。
その店のニンニク焼は、ニンニクが更に多かったが(ぎっしり詰まっていた)、ニンニクを食べ終わると、使用したオイルに卵を入れて、卵焼きを作ってくれれた。
七輪に行くたびに、臭くなって帰ったものだ。
でもやめられない店であった。
そんな事を思い出しながら、ニンニクを全部食べる。

この他に、牛タン、ご飯を5杯(一人2杯半)食べて、ビールと飲み物を頼んで(1杯づつ)、HK$600だった。
牛タンはいまいちだったが、それ以外は満足。

店の内装とか、貼ってある写真のセンスとかは良くないが、それに目をつぶれば、合格点の店だ。

お盆明けの状況と香港スナフキンの会

スパゲティサラダと揚げだし餅

お盆の頃は、「相談事項も少なく平和だなぁ」と思っていたら、その反動で、泣きたいくらいに忙しい。
まあ、忙しいのは良い事だ。

そんな中、日本の携帯電話(昨年10月に買ったエクスペリア)が壊れてしまい、2回ドコモショップに持っていったが直らず。
念入りに見てもらう様お願いしたら、新品に代えてくれた。
さすがに日本のサービスは良い!と感激。

その翌々日には、新しいPCを買ったが、スィッチが入らず・・・
いきなり修理だ。
先日の香港IDから、細かいトラブルが続いているが、こんな感じの細かいトラブルが続く時は、仕事面で飛躍する(一皮むける)予兆だ、という感じが、過去の経験からする。
単なるゲン担ぎではあるが、経営者というのはこんなもんだ。
少々わくわくする感じ。

さて、先週の第一回、香港スナフキンの会の写真(料理だけ)。
初めての京笹で開催。

鳥しそフライトカツ煮

香港では由緒ある居酒屋で、名前は前から知っていたが、以前(丸紅時代)は、九龍側で飲む事が殆どなく、行った事がなかった。
ただ、かつての同僚(香港繊維部門のトップ)が、「あれは香港の日本人駐在員の正統的な社交場だ!」と言っていたので興味はあった。
揚げだし餅や、(メニューにはないが)素敵なスパゲティサラダ等が食べられ、イメージ的には香港島側の石山に近い。
確かに、正統的な居酒屋だ。

サイコロステーキと牛タン

居酒屋なので、グルメ気取りの人には向かないが、メニューが多いし、酒の種類が多くて泣かせる。
そして、日本酒の値段設定が安い!
(日本酒しか見なかったので分からないが、おそらく焼酎なども安いのではないかと思う)。
久保田千寿の一升瓶が、キープできないのを条件に、一本HK$ 500だ。

そんな訳で、日本酒をぐいぐい飲み、翌日はちょっと辛かった。
良い店だ。
また行くと思う。

第二回香港スナフキンの会は、10月に慕情で開催予定。
幹事の佐藤さん、ありがとうございました。

原稿のネタがある週末

週末は原稿書きだ。
NNAの連載は、今週、人民元対外決済の規制緩和、商務部の人民元対中出資の規制緩和に関する意見徴収稿、更には、加工貿易のレベルアップに関する指導意見が出されたので、二週間分のネタは確保。
時事通信の原稿は、販売に関する増値税の納税義務発生に関する通知が国家税務総局より出されたので、これでいける。
と言う事で、久々に書くネタに困らない週末で嬉しい。

そんな訳で、今日は、NNAの原稿と、コンシェルジュの原稿を執筆。
明日の飛行機の中では、子会社のチェイスチャイナに寄稿する事にした、来料独資転換Q&Aの原稿を書こう。
数日前の、香港⇒日本の飛行機の中で、半分の5千字の原稿を書いたので、明日の飛行機で更に5千字程度書いて完成だ。

昨年11月~今年2月にかけて、4ヶ月連続出版(4冊)をした疲れで、しばし原稿を書く気がなえていたが、久々に、書くのが楽しくなってきた。
良い兆候だ。

大雨の中の講演会と中野で会食

日本出張中。
昨日は、企業研究会主催の外貨・人民元管理セミナーであった。
大雨・雷の中の4時間の講演であったが、質問も多く頂き(会場締め切り後も、廊下に出て40分質問対応)、アンケート結果も良く楽しく講演ができた。

講演後は中野に行き会食。
魚が売りの居酒屋で、焼き魚・刺身等を食べる。
生ダコが美味しい。

これは〆に食べた田舎握り。
麺が無いのが難点であったが、それ以外は満足だ。

店を出ると、飛び込みで入った80年代Bar
80年代の映像がずっと流れている。
隣の男性2名が、ガンダムの歌で興奮して立ち上がり、歌いまくっていたのが印象的であった。
年代違いか、僕は歌を知らないので全く反応できず。

中森明菜の少女Aや、原田知世の時をかける少女、更には、シーナ&ザロケットのユーメイドリームの映像が懐かしかった。
懐かしい気持ちでいっぱいになったので、帰宅すると安眠できた。

早いもので三年

早いもので、あと一週間で起業丸三年だ。
がむしゃらに走っていたので、「もうそんなに経ったのか」というのが正直な気持ち。

とは言え、三年という年数は、独立時に強く意識していた。
というのは、ベンチャー企業の大部分が、三年以内に無くなる(新設企業は三年間で淘汰される)と言われているため、まず、三年間生き残る事が、当初の目標だったためだ。

起業三年で会社も安定。
その間に、香港、上海、広州、日本の拠点と、コンテンツの合弁会社を設立できたのは、最初思い描いているよりずっと早い展開だ。

ただ、まだオフィスにしても、開業早々に便宜を図ってくれた、NAC(香港)、NNA(上海)、丸紅(広州)の好意に甘えたままになっているし、人員拡大、業務範囲の拡大をはじめとして今後の課題も多い。
三周年を機に、再度、初心に戻り頑張ろうと思う。

改めて、僕を支えてくれている、クライアントの皆様、提携先の皆様、前職の丸紅の皆様、そして部下の皆なに、お礼を言いたいと思います。

ありがとうございました。
そして、引き続き、宜しくお願い致します。

IDが戻ってくる

HSBCから「IDが見つかった」との電話があった。
「ほら、言ったとおりだ」と思ったが、正直に言ってきた事に、若干感心したので、ID再発行費用の補てんだけでよしとしておいた。

出てきたとは言っても、既に、このIDは使えなくなってしまっている訳だが、腹立たしい気持4割、良く正直に言ってきたな、という感心する気持6割というところだ。

Butlerで美味しいビールの注ぎ方を学ぶ

先週の事、内田さん(元Yuzen)のバー(BUTLER)に行き、ビールの美味しい注ぎ方に付いて教えてもらう。
確かに、絶えず下からきめ細かい泡が立っていて、徐々に、上の泡がふっくらと押しあがってくる。

大学生の頃は、泡が立たない様なビールが好きだったが、年齢と共に味が分かってきたらしく、確かに美味しいビールだと感じた。
ビールにも美味しい注ぎ方はある、という話は昔から良く聞いたが、それを実感したのは初めてだ。
参考になった。
自分にはできないが。

尚、松崎さんより、飲んでよいと言って頂いていたボトルも出してもらった。
松崎さんありがとうございます。
ただ、今回は、ビールとウィスキーソーダを飲んだだけで、ボトルを眺めただけ。
また今度頂きます。

資本金の人民元換金

匯綜発[2011]88号により、2011年8月1日から外資企業の外貨で払われた資本金の、人民元換金規制が強化された。
ポイントは、
1)換金時の証憑検査の強化
2)証憑不要で換金できる一般運用資金用途の換金の月単位の上限設定
の二つ。

1)に付いては、証憑原本の提示が求められるだけでなく、発票の適切性に関する税務オンラインでの照合、若しくは、税務局の確認書取得が求められるというもの。
ただ、やはりこの部分で実務的な問題が生じている様だ。
税務局が、発票の適切性に関する確認書を発行しないのが主要因となっているが、これは、条文を読んだ時から予想された事(本当に、こんな書類取得できるのかと違和感を感じながら条文を読んだ)。
他政府機関の書類の発行可能性を無視して、この様な法規が出される事がままあるが、こういった部分は改善してほしいものだ。
何れにしても、実務運用面での問題解消が切に望まれる。

2)に付いては、一回US$5万以内の一般運転資金の換金であれば、証憑提示が免除されているが、その上限がUS$ 10万/月となったもの。
以前は、毎週US$5万換金する事もできたが、数ヶ月前から、回数制限(月2回など)が、実務運用ベースで行われていた。
これが文書化されたという感がある。
また、この一般運用部分を含めて、換金&外貨使用額が95%になった状態で、証憑・発票の確認が求められ、銀行での確認が行われた段階で、残額の換金が認められる様になった。

外貨から人民元への換金が、引き続き管理強化の対象となっている事が分かる。

香港でのID再発行

香港の身分証明書(ID)を紛失した。
状況から考えて、銀行窓口で返してもらっていないと思うのだが、その後、銀行に行き、二回確認したが、「無い」との回答。
遠目で確認しても、さほど念入りに確認していないようだが、証拠も無いし、やむを得ずと断念。

これが、先週金曜日の16時半の事。
翌々日(日曜日)の便で上海に移動し、顧客を空港でピックアップする必要があったので、かなり焦った。
だが、金曜の夕刻に、イミグレーションのHPで翌朝(土曜日)のアポイントを取得。
土曜日の朝に出かけると、1時間で暫定IDを受け取る事ができた。
これで、移動には影響なし。

いつもながら、香港の政府機関の業務効率の良さには感心する。

蛇足ながら、手続をしてくれた年配の女性がたいそう感じ良い人で、通常は機械的に撮影する身分証明書の写真を何枚も撮り直してくれ、「う~ん、こっちの方が良いね。どう思うかい?もう一度撮り直す?」と、写真を拡大したり、何枚も比較したりしてくれた。

結果として、どれをとっても大差なかったのが残念だが、それは本人の問題だ・・・

中国移転価格調査・その2

8月5日に、移転価格調査が本格的に開始される予兆があるという内容の記事を書いたが、これは全国的な動きの様だ。
華北、華東、華南を問わず、最近数ヶ月で、移転価格文書の提示を要求された外資企業が極めて多い。

ただ、この動きを移転価格調査、と言ってしまってよいかどうかは、若干疑問だ。
というのは、(まだ最近の動きである事もあるが)移転価格文書の提示が、具体的な調査・更正に繋がった実例はまだあまり聞かず、基本的には、文書提示の要請が、五月雨式に行われているという状況であるため。
つまるところ、「まずは、集めておこう」という動きではないか。

税務局は20日以内の提示が要求できる訳だが、移転価格文書のボリューム(作業内容)を考えると、20日でできる作業ではない。
現時点で作成していない企業は、ここで網にかかってしまう訳だ。
今のところは、この様な企業を網にかけるステージ。

移転価格調査が開始されるのは、次のステージではないか(まだ、しばらく先)と思う。
つまり、提示された膨大な移転価格文書を見て、次のステップの方針が練られるのではないか、という事。
勿論、これは単に僕の推論なので、飽くまでも参考程度に受け止めて下さい。