顔の認識能力

今週月曜日発売の月間プレジデントに、6ページの企画で取り上げられた。
同誌の全国紙での広告にも僕の顔写真が乗ったのだが、自分自身ではまったく気が付かず、人から教えてもらってやっとわかった次第。
しかし、こんな状況で写真が載っていて(前段の真ん中くらい)、名前も書いてないので、僕自身でもしばらく気が付かなかったのに、しっかり分かってくれるとは、素晴らしい顔の認識力で、驚嘆に値する。

僕は、顔の認識が不得意で、よほど特徴がある方でないと、一度見ただけでは思えられない。
全体的な記憶力(特に、数字や法律)には、自分でかなりの自信を持っているのだが、顔の記憶は不得手だ。
更に、街中を歩くときも、あまり人に注意していないので、特徴のある人とすれ違っても、(周りの人は気づいているのに)僕だけ気づいていないという事がよくある。
過去に、東京駅でラッキー池田(TVによく出ていた頃)とすれ違ったり、エレベーターのドアが開いて、絶頂期の寺尾聡が出てきたのに(よけるために体をずらして僕は中に入った)、まったく気づいていなかったりした事がある。

得手不得手は人それぞれだ・・・

数日前に会った学生たち

数日前の事、社会人になった、かつての少年サッカーの教え子(サッカー経験のない人数合わせコーチだったので、教え子と言い切ってよいかどうかは微妙だが)に頼まれて、日本からスタディツアーで来ていた大学生たちに経験談を1時間ほど話して聞かせた。
学生時代から、将来を考えて、海外に旅行に来るだけあって、真面目で素直そうな学生たちだ。
自分が学生の時に、彼らほどまじめだったかというと、我ながら疑問である。
そんな意味で、感心したり、若さがうらやましかったりもしたのだが、いくつか助言をしておきたいな、と思う事もあった。
無事帰国した様で、このブログを見てくれているかもしれないので、人生の先輩として、いくつかアドヴァイスを。

まずは一つ目。
世の中には、良い人間もいるが悪い人間もたくさんいる。
特に海外に出れば、頼る人間も少なく、簡単に人を信用してしまいそうになる。
しっかり人物判断をするように。
(あまりに素直なので、だまされないか心配になった)。

二つ目。
謙虚さが大切なのは言うまでもないが、「成長したい。人より上に行きたい」という欲求に素直になる事も大切。
負けん気が無ければ、誰とも(人生とも)戦えないし、結果は出せない。

三つ目。
海外に出たり社長になる事を、最終目標と勘違いしないように。
海外に出たり、起業するのは、夢や目標を実現するための過程・手段に過ぎない。
大切なのは、そこから何をやるか、どういう自分になりたいかだ。
海外で仕事をする、外国語で仕事をする、なんていうのは、今の時代当たり前の話で、別段格好良い事ではない。社長になるだけなら、会社を作ればいいだけで、数週間で実現できる。
そこは、スタート地点であって、ゴールではない。
会社員になるのと起業する事、海外に出るのと国内で頑張る事に、上下はなく、単なる方法論の違いだ。
大切なのは、目標をしっかり持って、それを実現するための覚悟を持つ事。

何やら、説教くさい内容になってしまうので、ここらで終わりにするけれども、一つ確かなのは、学生のみんなには、可能性と未来が有るという事。
でも、それを手に入れるためには、人生・世の中と戦っていかなければいけない。
その気概をしっかり持って、負けずに戦っていってほしい。
そんな感想を持った。
自分の学生時代より、全員が、随分、模範生だったので、少し悔しくなった部分もあるのかな。

上海移動しながら仕事の整理

日本料理屋のカウンターで仕事

昨日夕方便で上海に移動。
夜9時に到着する筈が、1時間半のディレイで、到着したのは10時半。
ここ数週間頭を悩ませている締切ラッシュもほとんど捌き終えたので、香港で飛行機待ちをする間に、最後に残った9月6日のみずほ総研セミナーのレジュメと格闘する。
レジュメ55ページ・PPT12枚という量なので、かなりやりがいがあった。

上海に到着すると、遅くまでやっている日本料理屋に直行し、深夜1時までE-mail整理。
連載原稿、レジュメを仕上げるのに時間を取られていたため、対応できていないE-mailがあり、心理的なプレッシャーになっていたが、これで何とかすっきりした。
週末には日本に移動。

ブログを見た方から、たくさんのお見舞いE-mailを頂きました。
ご心配かけ恐縮です。
手術とはいっても、良性ポリープを取っただけですし、健康診断の結果も、過去10年で一番結果が良いくらいです。
まったく問題なく健康ですので、ご心配なく!

ドラえもんがいっぱい

今週月曜日は健康診断を受ける。
本来、先週に決まっていたのだが、急きょ入院が決まったので、日程を変更してもらったもの。
健康診断は、独立時にお世話になった事もあり、メディポートでお願いしているが、血液検査の結果、その他を、代表の堀さんから、当日、電話で解説してもらうなど、親身の対応を頂いた。
改めて感謝。ここの診断を受けるのは2回目であるが、対応が丁寧で有りがたい。
結果、前の診断より改善しているという事で、健康状況は問題なし。
ほっとした。

昨日は、午前中に、香港島側(湾仔)で打ち合わせが有り、その後、オフィスまでどう戻るかと考えて、スターフェリーに乗る事にした。
気分が良い時は、香港島・九龍の移動にスターフェリーを使う事が多い。
フェリー乗り場に到着すると、オーシャンセンターの入り口に人だかりがしている。
何かと思えばドラえもんだ。

これだけあると壮観だ。
たくさんの人が写真を撮っているので、よく見えないが、ほのぼのした光景であった。

復帰早々仕事に追われる

今日(日曜日)から活動開始。
9月6日のみずほ総研の講演会レジュメ作り。

また6時間の講演会で、聴講料もそれなりに高いので、レジュメを充実させねばならず、今日の昼から12時間がかりで(ブレークはずいぶんはさんでいるけれど)作業。
過去の講演のレジュメや、執筆原稿を使える部分はあるのだけれど、そう簡単に仕上がるボリュームでもない。
本日の作業で45ページ分完了。
あと数枚加え、PPTを作って(もらって)完成という感じ。

復帰早々飛ばし過ぎだ。
ただ、目先にぶら下がっていた作業が、これが終わればひと段落するので、その意味では気分が良い。

因みに、本日レジュメ作りをしている、みずほ総研セミナーの詳細はこちらです

(思わぬ法的トラブル・不測の税支出を避けるために)完全網羅!中国拠点の開設・組織変更・撤退の実務。こんな時どうする?多様化する投資形態・再編パターンに応じた必須ポイントを実践解説
と題して、進出・撤退、組織再編等を、6時間かけて解説します!


思いがけぬ休暇

先週、軽い手術をするために、1泊2日で入院。
軽いとはいえ、術前の仕事は制限されるし、術後はそれなりの痛みもあったので、観念して数日休暇。
日本がお盆休みで、相談も少なかったのが幸いした。

ただ、普段は、デスクに座っていない時でも、いつもブラックベリーでE-mailをチェックする生活なので、ブラックベリーを2日間オフにできた事で、精神面では随分くつろいだ。
病院で横になっている時は、変な話だけれど、過去十数年ないようなさわやかな気分で、何故かふと、20代の頃の台湾留学時代を思い出した。

そんな感じで、瓢箪から駒が出た感じの休暇。
ほんの数日だったけれど、メンタル面も充実できたし、今日からまた本格稼働。
ついでに言えば、過去半年で、数Kg体重が増えてしまっていたので、これを落とせたのも思いもよらぬ収穫だった。

必死さ

前の会社にいた時に、「自分はこんなに働いているのに評価されない」と嘆いている人はたくさんいたし、逆に、「日本人は、量働く事だけを評価する。これだけ効率よく業務しているのに、何故評価しないんだ」と不満を漏らす人間(香港人)もいた。
会社員というのが、会社人生、ひいては自分の人生が、組織からの評価に依存せざるを得ない以上、上司との相性によって、運不運が分れる事は多分にあり、こう嘆きたくなるのは、ある意味自然な事だ。
では、独立すれば、人の目から逃れられるか、というと、決してそういう訳ではない。

たとえば、僕の場合も、起業した今でも、顧客の目や部下の目は気になるもので、のんびりできるようにはならない。
会社員時代とストレスがどうちがう、というのは一概には言えないが(どちらも大変)、会社員時代の評価は、まだ雇用関係の中で行われるものであり、上司と仲が良いかどうかはさておいて、カテゴリー的には仲間内、という事になるので、あまり極端な事にはなりにくい。
一方、ビジネス関係(会社対会社)では、信頼されなければ、仕事が来なくなって終わりなわけだから、ある意味、会社員時代より厳しいものだ。

先日、香港で、コンサルタント業の先輩(やはり会社員から起業独立した経緯有り)が、「独立して仕事をしていると、信用を守るために、深夜までかかってもクライアントに返信するでしょう」と言っていたが、まさにそんな感じである。

残業しなくても、休日に働かなくても、誰にも怒られないし、逆にしても褒めてもらえない。
ただ、周りからの信頼を守るためにどうするかを、何時も考える事になるし、それが、自分を動かす事になる。
独立すれば、必死さを無言で伝える事が、信頼を得る重要な要素であり、それはパフォーマンスではない。
ただ、これは必ずしも独立した場合だけでなく、個人対個人でも同じ事だし、ある意味組織の中でも同じことが言えるであろう。

必死さ、覚悟を人に感じさせられるかが、自分が成長できるかどうかを分ける、大きなポイントのひとつになるのは確かだと思う。

配当送金手続・続報

2011年度の配当に関する送金手続の話を先月書いたが、その後、広州からは無事送金受領。
上海は、もう一息といったところ。

双方、違う問題が生じた訳だが、ほぼ同じタイミングの送金となりそう。
広州で生じたのは、あと1年有効期限がある、租税条約(香港と中国本土)適用の事前登記証の取り直し(広州市天河区税務局のシステム変更のため)。
上海は、外高橋保税区税務局の人事異動による審査の遅れ。

ただ、最初言われたよりは、業務はスムーズに進めてくれたし、香港・中国の租税条約適用の事前登記も2週間程度で発給された。
香港・中国の租税協定の恩恵は実際には享受できない(事前登記証は発給されない)、と言っていた方がいたが、そんな事はない。
僕の会社の実例では、上海で2010年に、広州では2010年と2012年に手続をしたが、まったく問題なく事前登記ができ、軽減税率(配当は5%)が適用できた。
つまるところは、香港で実態のある活動を行っていれば問題ないという事だ。

因みに、広州と上海の差が出たのは、最終的には銀行手続の差。
広州では、三井住友銀行で手続をしたが、担当者の方がオフィスまで来てくれ、即日手続は完了。翌日には、香港で入金確認できた(同一銀行間の、国際間人民元送金)
上海では、先週火曜日に、中国銀行で手続をしたのだが、書類確認をすると言ったきりなしのつぶて。
金曜日に督促したら、「来週月曜日に確認して電話する」という返答だったとか。

中国銀行と邦銀のサービスと業務効率の差が有りすぎる。
中国人の友人に聞くと、中国銀行が特に悪くほか(工商銀行など)はもっとまとも、という事だがどうだろう。
上海側の銀行対策を、ちょっと考えねばならない。

もうすぐ500回

昨日の午後便で上海から香港に移動。
飛行機が2時間遅れて、どっぷりつかれた。
ただ、ビジネスクラスにランクアップされたので、仕事がはかどった(食事はしなかった)。
待合室と機内、更には、香港到着後のエアポートエクスプレスで、「NNAの連載原稿」、「三井住友コンサルティングの原稿」、「9月末に出版予定のPE本の前書き」、「ブログ原稿」を書き上げ、クライアントの方からの質問回答もずいぶん済ませた。
これで、精神的に楽になった。
数日前、連載原稿、目先の3回の講演会のレジュメ作成、その他の締切が迫っているので、夜中にプレッシャーを感じて寝付けなくなってしまったので。
今日は、PE本のゲラ構成と、香港での講演会のレジュメ作成だ。
ひとつひとつこなしていこう。
仕事があふれていても、ひとつひとつこなしていけば、つかの間でも楽になる。

NNAの連載原稿は、明日が498回なので、8月末に500回となる。
2002年1月からの連載なので10年半。
毎週毎週、一回も落とさずによく書いているなと思うと感慨深い。
毎週、締切に追いかけられるのはつらいが、新しいビジネス動向を、この様な感じで原稿にする事で、自分の中でも咀嚼ができるため、仕事上の助けにもなっている。
強制力がないと、ここまで必死になってピックアップできない。

500回に達成する8月末と言えば、2008年に丸紅を退職し、起業した時期。
起業丸4年達成(5年目突入)にちょうど重なるのも、なにやらうれしい偶然だ。

マイレージとディスカウントチケット

毎月8~10回飛行機に乗るので、年間では100回程度となる。
そんな話をすると、40~50%の確率で、「マイレージがたまりますね」と言われるが、ディスカウントチケットばかり使っているので、実はあまりたまらない。
おまけに、最近よく使う東方航空格安チケットは、マイレージもつかないし、搭乗実績にもならない。
結局、マイレージでもらえるチケットは、1年間で、日本・香港往復2~3回分程度。
それも、キャセイ航空のクレジットカードをフルに使ってだ。

年間100回も飛行機にのれば、バス移動と同じような感覚だし、飛行機の移動時間も長くて5時間(日本⇔香港)程度なら、安さ優先に走るのは、ある意味自然の成り行きだ。
使用するチケットによって、年間100~200万円程度は簡単に変わってくるし、ビジネスで移動すれば、500~600万円は経費追加となる。
ビジネスに乗るよりは、その分利益を増やして配当をもらった方が、個人的にはありがたい。
実際には、交通費を浮かした分、人件費やその他経費が増えてしまい、理屈通りの配当収入増にならないのが辛いところだが。

ビジネスで移動できる様になるのは、飛行機搭乗回数を年間20~30回くらいに抑える事が出来る様になった時か、フィー総額を2倍以上にできた時であろう。
何年かかるかな・・・