香港(頭を丸める)

頭を丸めると言うのは大げさながら、短いスポーツ刈りにした。
物心付いてから、自分が短い髪にすることに徹底的な拒否反応を示してきたので、こんなに短くするのは生まれて初めて。
新入社員の頃に仕事で失敗して、強制的に切らされた時よりも短い。
極端から極端に行ったので(トレードマークの長い茶髪から坊主に近い頭になったので)、会う人がさすがにびっくりして理由を聞く。
「初心に戻るためです」といっているが、まさにそんな感じ。
つまり、この2〜3年で自分なりに悩んだり、頑張ったり、懸命にやったりしてきたつもりながら、自分でも知らないうちに慢心していたのではないか。謙虚さや思いやりや優しさやひた向きさを失ってこなかったか。
そんな事を反省して、初心に戻る意味で、頭を刈ってみたもの。
もう一度、気持ちを引き締めなおしてみよう。

という訳で、似合うと思ってやったわけではない(見てくれはどうでもいい、というか、変に似合わないほうが良い)と思って切ったのであるが、我ながら本当に似合っていない。
朝の洗髪があっさり終わってしまうのはよいが・・・

香港(現実に引き戻される)

昨日の午後に香港到着。一気に現実に引き戻される。
家に帰ると、荷物の整理とE−mailのチェック。E−mailは返信しだすときりが無いので、週末は対応しない事にして斜め読みしただだけ。
ブログ更新した後は、黙々と新しい本の執筆。夏休みで体力を使ったので、書きたい気持はあるものの、体力がついて来なくてはかどらない。書いては寝て、寝ては書いての繰り返し。
本調子に戻るにはちょっと時間がかかりそう。


因みに、上海会社の人間が、8月5日に開かれた「保税区企業に対する外商投資商業領域管理弁法適用に関するセミナー」に参加した。
そこで、商務部外資司長より以下の発言があった模様。
? 保税区企業・物流園区企業が、外商投資商業領域管理弁法に基づいて貿易権・国内流通権を申請できる事は、先日公布された規定通り。
? 貿易権を申請する場合は、関税分類の内、2〜3分類以内に限定しなくてはならない。但し、国内流通権に付いては制限が無い。
? 日本の総合商社の場合は、1グループに付き1社だけ商業企業を認可する。
商務部の発言も、こと商業企業に関しては、短期間で揺れ動いているが、何れにしても?の発言に付いてはロジックとしてちょっとおかしい。つまり、昨年の対外貿易の改定に伴い、貿易権(より正確に言えば、外貿流通経営権)は届出制になった筈で、国内流通権を有している企業であれば、制限品目を除いて、一定の手続さえすれば輸出入が認められる筈。よって、取扱品目を制限するというのであればまだ分かるが、「国内流通権は制限なし、貿易行為は品目制限」というのは、制度改定の流れを無視している気がする。
更に、数量制限の撤廃はWTOの公約であった筈で、?の様な制限を行うの本来問題である。
丸紅は、上海百紅(外資としては第一号の卸売企業)と紙の取扱に関する卸売企業(最近認可取得)を持っている。百紅はマイナー出資(49%)、紙の卸売会社は独資ではないがメジャー出資。総合商社の中で、2社の商業企業を持っている例は無い筈であるが、この先どうなるのであろうか。商業企業の認可事例は確実に増加しているが、この先の展開については、はっきりした観測が効かない。なんとも困った状況である。

名古屋⇒香港(愛・地球博を見に行く)

今年の夏休みの目玉は、愛・地球博訪問。
という事で、昨日名古屋に移動し、昨夜+今日の日中と2日続けて会場に行った。
込んでいるところと並ぶのが嫌いな僕にとっては、万博の様に、人出が激しいところに行くのは結構覚悟がいる。何しろ、並んで美味しいものを食べるよりは、ちょっと味が落ちるか高くても、空いているところに行きたい人間である。1〜2時間待ちを繰り返すというのは、大変苦痛。
とはいえ、生まれ故郷での万博であるし、小学校2年生の時に行った大阪万博は、未だに印象に残っているので、それを考えれば、ひと頑張りする意義はあろう。

何度も会場に行っている親戚に付き添ってもらって、会場に到着。
混雑しているが、恐れていたほどではない。とは言え、人気のパビリオンは2時間程度待たないといけないので、これはパス。
あれこれ考え、まずマンモスを見に行く。
これは、是非見ておきたいと考えていた展示であるが、30分ほどで入れたのでよかった。とは言え、僕の勘違いで期待が大きかったので(全身が凍ったまま発見されて、そのまま展示されていると思っていた)、頭蓋骨と脚の骨だけの展示で少々がっかり。
次は、三菱未来館へ。1時間待ちで入場できた。
大阪万博でも三菱未来館を見物したので、35年ぶりの三菱未来館となる。
大阪万博の展示は、さすがに良くおぼえていないが、まあ、35年の歳月と科学の進歩を感じる展示ではあった。


あとは、アジア・アフリカ・ヨーロッパ・中近東の、色々な国のパビリオンを回る。
アフリカ共同館の近くの売店では、アフリカフードの出店があり、シシケバブ等が売られている。試しに、鶏ケバブを1本購入。味は悪くないが、香辛料に慣れていないので、ちょっともたれる気がする。


出店では、日本語の上手な黒人のお兄さん達が、煙に巻かれて必死に串を焼いている。横から覗くと、中の煙のすごさにびっくり。香辛料の匂いの煙で狭いスペースは真っ白である。
ここに入ると、一週間は匂いが抜けなさそうな気がする。これは、辛い職場だ!これだけ努力しているなら、串焼き一本5百円でもいいかという気になる(万博会場内では、この値付けでも決して高くない。まさにインフレワールドといった感じ。)。
ともあれ、2日間、たくさん歩いて疲れたけれど、まずまず楽しかった。
これで夏休みは終り。
明日は、初めてのセントレアから香港へ。


上海⇒東京(やっと短い夏休み)

昨日は一日中会議。
北京からの出張者陣(含む中国総代表)が朝9時半に上海到着し、11時から会議となった。前日、夜遅くまで空港で待たされた挙句、朝7時出発便に変更になった様なので、さぞかし疲れている筈であるが、オフィス到着後、一刻も早い会議開始を主張する。その姿は、日本の高度成長を支えたサラリーマンそのものであり、内心「おぉっ!」とうなる。
僕なら、個々の発表時間を短くして、午後の開始にしてしまうところであるが、何はともあれ、寸暇を惜しんで頑張る姿勢は真摯に受け止めるべきであろう。

開始が遅れた為、昼も弁当を食べながら会議となった。
僕は会議が大嫌い。E−mailで詳細を詰めてから、最後に15〜30分程度会議をして決めればよいという考えの持ち主(まあ、case by case であるが)。おまけに、僕の出番は明日なので、今日は聞いているだけで、却ってしんどい。
更に、中国生活(香港・台湾・福州)が合計10年半になる僕は、すっかり昼寝の習慣がついているので、昼の会食を苦手としている。
という訳で、昨日は、「出番の無い長い会議で、おまけに昼休みなし」という、僕にとっては、拷問の様な一日であった。


今日は、朝の8時半から会議開始。僕に関連有るパートが2時間続き、最後に30分ほど総括をしてから会議終了。
僕に関連有るパートは、一応順調に進み、おかげで来週の北京出張は不要になった。
これは朗報。
今週(出張+夏休み)の間に溜まった仕事の処理ができる。
会議終了後、昼食を取り、オフィスで軽い打ち合わせをして空港へ。明日から、日本で夏休み。

関係ないが、上海で久しぶりにビッグ・エコーに行った。設備も良いし、日本の歌も結構入っているので良かった。
結構長い時間歌っていたのであれこれ歌ったが、最後の1時間は大塚愛の歌にほぼ専念。練習がてら3曲の歌を何度も歌う。
最近、気分的に滅入っているときは、「大好きだよ」を何度も聞いてしみじみしながらメンタルの回復をはかっているもので・・・
前に上海でビッグ・エコーに行ったのは2年前(違う場所)。その時は空腹だったのでチャーシュー麺を頼んだら、見かけは美味しそうながら、味が無い(超極度の薄味)ものが出てきて、「やられた!」と思った記憶がある。
今はどうか確認したかったが、満腹なので断念。次回状況を確認しよう。

香港⇒上海(飛行機がなかなか飛ばない)

12時発の飛行機で上海に出張予定であったが、空港に早くついたので時間をもてあまし、足マッサージをしてもらう。
香港空港のマッサージは、5年以上前に一回試したことがあるのであるが、料金が非常に高いので、その後利用することはなかった。
という事で、今回で2回目。
香港も(もう回復したが)数年間不景気が続いたので、値段が安くなっているかな?という期待があったが、まったく下がっていない。
30分マッサージでHK$270。チップも取られるのでHK$300(4200円程度)になる。
それなりに気持ちは良かったが、香港の街中の2倍弱。上海の5−10倍の値段なので、もう暫く利用することはないであろう。
それでも、店は大繁盛で、20分程待たされた。


飛行機のボーディングが遅れ12時半になる。
これで飛ぶかと思いきやまったく飛ばない。
どうやら上海に到着した台風のせいで、前日上海の空港に飛行機が着陸できず、今日は順番待ちで込み合っている模様。上海空港の確認が取れないので、飛べないのが遅れた理由。
結局、飛んだのが午後5時半なので、機内で5時間待ったわけであるが、早くチェックインしたおかげで、席がエコノミーの最前列の通路側で、比較的ゆったりしていたし、本を2冊持ってきたので、時間をつぶすことができた。
あと、ドラゴンエアの対応が非常にしっかりしており、1時の段階で、暫く飛べないことをアナウンスして、機内での携帯電話の使用をOKにしたり、タイムリーに状況をアナウンスしたり、飲み物・食事を配ったりしていた。
そのため、機内の乗客も、特に文句もなく、ある意味では観念して、落ち着いて出発を待っていた。
タイムリーな状況報告と対応の重要さを感じさせ、大変感心。

一方、北京からの出張者はフライトがキャンセルされ、到着できず。
広州からの出張者は、到着が夜中の12時になった模様。
中国国内便は、対応が悪く(搭乗できないまま、空港に長時間待たされた挙句、航空関係者が居なくなってしまったので、状況がさっぱりわからなかったらしい)、特に広州では乗客が暴れだす寸前だったらしい。

ともあれ、一応、幸いなことに、夜9時にはホテルにチャックインでき、錦江ホテル内の焼肉屋で食事。
肉も美味しかったし、松茸も食べたし、安くて美味しくて満足した。

香港(長の旅路に出る準備)

長の旅路というのは大げさながら、ともあれ、7日〜17日迄は出張⇒夏休み⇒出張と香港不在となる。という事で、残務はきちっと整理しておかなくてはならない。

そんな状況ではあるが、昔、香港でお世話になった、渡辺さんが出張に来られたので、夕食にジョインする事が急遽決定した。
会議資料作りや残務整理で、1時間半遅れの参加となったのは残念であったが。
同氏は、数年前まで丸紅香港華南会社の副社長であったが、今では規模の大きな事業会社の社長をされている。前に紹介した五十嵐さん(僕の元上司)は、その会社の管理本部長なので、そのまた上司という事。
渡辺さんは、たいそう求心力の有る人物で、その会社も同氏を慕う人間の軍団という感があるが、子供の様な面がある方で、一緒に飲んでいて楽しい方でもある。香港に駐在されている時は、僕も同氏とよく飲みに行った。
1999年頃(まだ僕が36歳だった頃)に、会社でふざけて組み手をやってみた事があるのだが、少林寺拳法三段の同氏は、年齢差があっても僕より強かった。そこらへんも、軍団の統率力を強めている要因か!?失敗すると、目にも止まらぬ手刀が来そうだし。
ともあれ、レストラン(広東料理)は、汚い店であったが、料理は大変美味しく、楽しく歓談した。

尚、僕のブログで、最近、その会社の方々の話題が続いたので、会社で結構話題になった模様。
今まで登場した同社の方々というのは、以下の通り。
五十嵐さん:僕の元上司。5分に一回、古典的なおやじギャグを言う。更に、言われた人が笑うまで、3回でも5回でも同じ事を言うという、天然記念物的昭和の上司。
O川君:剣道の達人らしいが、ちょっと酒が入ると、果てしなく飲みたがる酔っ払いに変身する。帰りたがる加藤君の脚をぽかぽかと蹴りつけ、三次会に引っ張っていった過去があり、同君に警戒されている。
その他は、Felix Barで一緒に、Watch on your stepを飲んだ方々


写真は会食風景。
僕の左隣が渡辺さん。

マカオ⇒香港(資料作りに追われる)

午前中はマカオで商談。
昨夜の会食で一緒だった、ラテン系西洋人の方も打ち合わせに参加し、巻き舌の英語が飛び交った(いまいち理解できず)。
打ち合わせ後、フェリーで香港へ。香港のオフィス到着は午後一時。
昨日、酒を飲みすぎ、フェリーの揺れでめまいがしそうになったので、船の中ではひたすら寝ていた。やはり、ワインを飲んだ後に、ラテン系西洋人の一人から、ウィスキーを盛んに勧められたのがよくなかった。
どうやら、ウィスキーに関するこだわりのある人のようで、「シングルモルト以外は飲めない!」と力説していた。
こういうこだわりがある人は、総じて(国籍問わず)闇雲に飲む場合が多い。今度は注意しよう。
オフィス到着後はひたすら会議資料の作成。
会議資料の作成と言うのは、会社員であれば、特に、経理の仕事をしていれば、好む好まざるに拘らず、頻繁にやらされる。
この15年ほど、「こんなしょうも無い仕事・・・」とぶつぶつ言いながら、会議資料の作成をしてきた訳であるが、不満はあっても、この様な仕事をしていれば、帳簿も見るし、いろいろな作業を伴うので、実務感が落ちない。
半年ほど、この様な実務を人任せにしていたら、帳簿や資料を見たときの、直感的な理解力と判断力が格段に落ちており、驚いた事がある。やはり、何事も無駄な事はないという事か。

ともあれ、週末から10日間ほど香港を離れるので(上海⇒日本⇒北京と移動)、今週中に、手持ちの仕事は全て終わらせねばならない。ちょっと大変。

香港⇒マカオ(FCバルセロナ観戦)

FCバルセロナがマカオのスタジアムで試合をする。
僕も招待されたので、午後のフェリーでマカオに行き、試合を観戦する。
試合開始は夜8時から。
1万人強入る競技場、と言うことは、(香港などからの観客を無視すれば)マカオ人口の40分の1がここに集まると言う訳で、大変な騒ぎになるのかな、と考えていたら、比較的ゆとりのある状況。会場の入りは、7〜8割方というところか。
試合は深セン健力宝との対戦だが、大人と子供の状況で、9対0でFCバルセロナが圧勝。
フォーメーションの研究(練習)の様な攻め・ゴールが続々と決まるので、面白いと言えば面白かったが、緊張感は全然無し。
試合後は、ミリタリークラブで会食(会食はじめは既に夜の10時半)。
ビジネスパートナーの知人の西洋人の方々が6名参加し、陽気な会食で楽しかったが、レストランを早く閉めたいクラブ関係者は迷惑そうであった。

香港(残務整理)

さすがに、日本出張の後は、仕事がたまる。
という事で、昨日・今日はもくもくと業務をこなすので面白いこと無し。
そんな中で、ちらっと、上海エクスプロラの書籍コーナーを見ると、「新・初めての中国ビジネス」が、ビジネス書で月間売上1位になっているので、ほくそ笑む。
7月の下旬から発売になったはずなので、それで1位は嬉しい。
どれだけ続くかが問題なのであるが・・・

おそらく、今年は他の本は出さないと思うので、売れてほしいもの。


最近、桑畑・谷垣・亀一をさかんにブログで取り上げているので、徐々に、「良い味を出している」という(彼らの)評価が定着しているようである。それに対する反応は、
谷垣君:笑いが取れればよいです。
桑畑君:僕を悪者のように書かないで下さい。
亀一君:無言・無表情・・・
という感じ。やはり、関西人谷垣は、笑いを取りたがる。

大阪⇒香港(保税区企業に対する流通権・貿易権の付与)

昨日、大阪に移動して、今日は朝の9時45分発便で香港に。
ホテルから空港までのリムジンバスが6時45分発なので、5時半には起床。
リムジンバスでは熟睡したものの、香港に到着しても眠かった。

香港に到着すると、ちらっと会社のE−mailに目を通す。
案の定、日本出張中に、保税区企業に対する「卸売流通権」及び「外貿流通経営権」の付与に関する通知がでたので(正式な公布日は7月13日ながら)、その質問がたくさん入っているし、携帯電話にも、関連のメッセージが数本入っている(今回は、香港の携帯電話を日本番号に転送するのを忘れてしまった)。
そう言えば、昨年、「外商投資商業領域管理弁法」が公布された時も僕は日本出張中で、不在期間に大騒ぎになっていたのを思い出す。

今回の通知にさっと目を通したが、非常に簡単なもので、「正規の認可取得手続を行えば、保税区法人にも国内流通権と外貿流通経営権を与えましょう」という感じの内容。もう少し詳しく説明すると、以下の状況と言える。
● 国内流通権の取得に関しては、「外商投資商業領域管理弁法」に基づく申請・認可取得が必要。つまり、保税区企業でも、商務部認可を取得すれば国内流通権を与えましょうという事が決められた。
● 貿易権に関しては、2004年7月1日に対外貿易法が改正されており、貿易権の付与(外貿流通経営者登録)が、許可制から届出制に変更になっている。

とは言え、保税区企業の様に、国内流通権を持たない企業が、対外貿易経営者登録を行った場合、「輸入商品の国内販売権なし」という但し書きがつけられるため(対外貿易経営者届出管理弁法)、実質的には輸出入はできない。これが、今回の通知により、「国内流通権を取得する事が可能になる訳で、そうすれば、外貿流通経営権も(その延長線として)同時に取得できる」という事。

然しながら、保税区企業は、言うまでもなく保税区内に登記された会社であり、通関手続を前提とすれば、外国に準じる位置にいる企業。これが貿易権を取得し、貿易行為を行う事ができるというのは、状況によって、通関の内側にも外側にもいる事ができるという事になる。

そうなると、保税措置を良い所取り出来るような形になる訳で、当該通知に基づく認可が、本当に取得できるのであれば、常識論から言って、保税区に商業企業を作った方が有利となる。
それ程、うまい話は無いはずなので、何か運用上の問題が出るのではないか(増値税の還付措置などの運用面で)と推測するのであるが、疑い深すぎか・・・

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ