香港⇒上海(鈴木さんと久々に会食)

朝一で香港のオフィスに出社して、今回の移動のチケットを受け取り、大急ぎでE-mailチェックを済ませて空港に。
順調だったので、ゲートに着いたら30分ほど時間が余った。
どうしようかと悩んだが、足マッサージは混んでいて無理そうだし、ドラゴンエアのラウンジを使おうとしたが、場所を間違えて、搭乗ゲート(空港の反対側)に直行してしまったので、引き返す時間はなさそうだ。
僕は、ドラゴンエアをよく使うので、ブルー会員というのになっていて(来年はゴールド会員になれるであろう)、ラウンジの使用券を数回分もらっているが、香港空港はマッサージとかレストランとか、時間を潰す施設が多いので、ラウンジを使うことはめったにない。
この1年で一回だけだ。
そんな訳で、ラウンジの場所をすっかり忘れていたのが敗因。
致し方なく、スターバックスのコーヒーだけ買って、機内に持ち込む。

上海には順調に到着。
今回は荷物が小さいので、オフィスまでリニアと地下鉄で行こうと思い立つ。
合計44元。
2回乗り換えるので少々面倒だが、タクシー利用より100元ほど安い。
ただ、一号線の込み方と、乗っている人のがさつさがちょっといや。

オフィスでは夜の7時半まで仕事をして、元トーマツ(現在、NERA)の鈴木さんと会食。
ひげがなくなっているのと、痩せていたので、大変すっきりした感じ。
個人的には、髭がある顔のほうが良いと思うのであるが。

そんな感じで夜11時には帰宅。
就寝。

東京⇒香港(日本出張を振り返るの最終回)

昨日(27日)は、午前中は顧客訪問1件、打ち合わせ1件。
午後は、時事通信社の取材と、社内打ち合わせ。
夜は、餃子の三幸園という、会社の近くの知る人ぞ知るラーメン餃子屋で夕食。
これは、僕が新入社員の歓迎会をやってもらった場所で、「昔、上京したばかりの森進一が、アルバイトをしていた店なんだ」と、上司に薀蓄をかたられながら酒を飲まされた記憶がある。
10年位行っていないので、今回は、僕の方から指定。
餃子がおいしかったので、満足して飲み食いしたが、日本出張の疲れで夜の10時にはダウン。
ホテルに戻って、早速寝る。
ただ、メンタル・体力共に調子悪し。
ベッドで横たわっていると、心臓が派手にどきどきして、ちょっと心配になる。

今日は、午前11時から、中国ビジネス投資Q&A最新版の最終ゲラあわせ。
一夜明けると、メンタルは少し回復していたので、作業は順調に進む。
これでやっと、出版にこぎつけられる。
夜は、18時50分発のJAL。
時間的に余裕があるので、神田藪そばに行って、ソフト整体で、首・鎖骨の状態を治してもらって成田へ。
飛行機が遅れげっそり。
機内上映のプログラムが、見たいものがなくてがっかり。
機内食が外れ。
三重苦の帰り便であった。
ただ、機内プログラムで見たいものがなかったので、仕方なく見たヒッチコックの「鳥」が意外に面白かったので、これが救いか。
一度は見ておきたいなとは思っていた映画なので。
あとは、NHKの「その時歴史が動いた」で、あんぱんの話をやっていた(天皇に献上されたあんぱんというテーマ)ので見る。
「外側は洋で、中(あんの事)は和。和魂洋才の象徴ともいえるぱんに山岡鉄舟はほれ込み、毎日これを食した」という感じで紹介していたが、和魂洋才というか、単に美味しいから食べたんではなかろうか、という疑問は残った。
ついでに、あんぱんが食べたくなったので、ついつい翌日パン屋に行って食べてしまった。

ともあれ、香港到着後は、家に直行して就寝。

大阪⇒名古屋⇒東京(日本出張を振り返って-その2)

26日の朝便で名古屋に移動。
前日の午前中に人身事故が有った様で、1日日程が狂っていたら、定刻に到着できなかったところ。翌日だったので、混乱もなく午前11時には名古屋駅に到着した。
朝食を食べていないので、まずは、名古屋駅構内にあるラーメン横丁(的なラーメン街)でラーメンを食べる。

実は、前日のお昼に、急にラーメンが食べたくなり、こういう時に限って、探しても探しても見つからず。致し方なく、前に入っておいしくないと分かっているところに入ったら、やっぱり美味しくなくげっそりした。
その気分を引きずったまま夜になったので、敗者復活戦として、再度、ラーメン屋を数件吟味。
これだ!と思って入った店も、結局、いまいちという悔しい一日であった。
そんな訳で、「よい場所にあたるまでラーメン食べよう!」と意気込んで、3食連続ラーメン屋で食事となった次第。
何事も、意地になるのが僕の悪いところだ。
期待に胸を膨らませて入った店は、やはりいまいち。
昨日の酒が、ちょっと残っていたので、ラーメンの味が十分に楽しめなかったという面はあるのだが、3連続で外れると、さすがに力が萎えるものである。
勉強会までは、まだ時間があるので、またもやクイックマッサージに行く。
足マッサージを30分と、肩を30分。
これも上手くなかった・・・
名古屋と相性が悪いのであろうか。



午後2時〜4時半に東海日中貿易センターの勉強会での講師。
加工貿易禁止項目とその計数的(税コストに与える)影響、中国でのP/E課税、中国現法からの国内再投資、etc.のトピックスを解説した。
終わると名古屋駅に直行して、東京に移動。
名古屋を去る時に、駅前に、「サラリーマンホテル。1泊2100円」というなんとなく物悲しい
看板を見つける。
1泊2100円でサラリーマンかぁ。
「悲しいぞサラリーマン。せめて学生ホテルとかの名前にしてくれ!」という感じ。
それでも、興味をそそられ、急いでいるのに現物を見に行ってしまった。
それ程大きな建物ではなかったが、それでも外見は悪くない。
少なくとも、2100円以上取る建物の様に見受けられる。
何でそんなに安いのであろう。
一度、中を覗いてみたい。

夜は、同期の清瀬君、元香港駐在の谷垣君などと会食。
焼き鳥屋でたくさん飲んだ。


大阪(日本出張を振り返る-その1)

24日(火)の朝10時発便で大阪に出発。
毎週、最低一回の足マッサージをノルマにしている昨今の僕なので、香港空港内で足マッサージを20分やってもらう。
若い男性だったので、技術がちょっと心配されたが、結果はまずまず。
合格。
飛行機に乗り込み、「中国コンサルタントのできるまで」の第2作を執筆。
これは、かなり前から書き始めているが、前作と比べて、どたばたが少ないので(コンサルティング業務をどの様に開始していったかという記録なので)、なかなか筆が進まない。
やっと第一章を終えたところ。

関西空港には定刻通り到着し、ラピートで市内にでて、大阪本社に顔を出す。
タクシーの運転手さんがにぎやかな人で、「そうですか!香港にお住まいですか!それはお見それいたしました!!」という感じで会話が続いたので、なんとも楽しかった。
大阪本社での打ち合わせ後、ひょんなことから神戸で会食をすることとなり、(初めての神戸なので)右も左もわからないまま電車に詰め込まれ移動。
MeiHuaという、ジャズ系中華料理の店に行って、懐かしい味(中華街の味って感じかな)の中華料理をたくさん食べる。
大阪では2泊して、打ち合わせ数件、あとは、新聞社の取材を数件受ける。

大阪でも2回マッサージ屋に。
どうも、マッサージが止まらなくなってきたようだ。
そのうちの1軒で、職人的なおじさんが担当してくれ、これが大変当たりであった。
何もいわないのに悪いところを見つけ、40分間、悪い筋3箇所だけ揉み解してくれた。
これで、腰の軽い痛みが直り、のどの圧迫感が少なくなった。
PC、運転などで指先を恒常的に使う人は、腕から喉にかけての筋が張り、喉が圧迫されるという説明であった。
「これはめったにないほど筋が固まっている」と驚かれながら、揉み解してくれ、さすがに喉は完全には治らなかったがちょっとよくなった。
クイックマッサージでこれほど技術がある人がでてくるとは、嬉しい誤算だ。
また行きたいけど、次の大阪はいつだろう!?

ハノイ⇒香港(久しぶりのベトナムの印象)

午前11時発の便で香港に。
飛行時間は正味1時間20分程度なので、ハノイ⇒ホーチミンより短い。
順調に飛行機は飛び立ち、定刻に香港到着。

昔の訪問時には、滞在中は米ドルを使ったので、現地通貨であるドンは、殆ど手にしなかったが、今回はドンを使って生活した。
ドンが、随分綺麗な紙幣になっているのは感心したが、額面が大きいのでまったく金銭感覚がつかめず苦労した。
何しろ、1万ドンが70円くらい。
コーヒー一杯3万ドン、ビール一杯5万ドン、空港税22万ドンという感じで、桁があまりに大きくなる。
500香港ドルを両替したら、100万ドンになってしまう。
面白くない冗談を言うおじさんの例として、50円を50万円という人が引き合いに出されたりするが、まじめにそんな冗談を言っている錯覚に陥る。
これは、生活していたら慣れるのであろうか。
大変なぞである。



あと、ホーチミンで行ったホテルのバーはこんな感じ。
西洋人が多い、フィリピンバンドが入っている、窓が開け放たれている、雰囲気が明るくのんびりしている、という事で、いかにも南国という雰囲気。
ベトナムも変わったなぁと感じたひと時。


ホーチミン⇒ハノイ(NNAのベトナム支局長と合流する)

朝8時半発のフライトでハノイへ。
約2時間という飛行時間は、香港・ホーチミンと変わらない。
ベトナムの国内便だから、飛行機は小さいのではとの想像していたら、思いのほか大きく立派な機体。
ほぼ満席だったが、なぜかスムーズにチェックインも終了。
中国の国内線だと、だいたいチェックインカウンターがごった返して、割り込みが多くて嫌な気分になる事が多いが、何故、こんなにスムーズなのだろうと、少々不思議に思う。
人も総じて柔和(攻撃的でない)ので、結構、快適にハノイ到着。
到着後は、丸紅ハノイ支店に直行し、1時間ちょっと打ち合わせ。



ベトナムの概況と、今後のビジネス展開に関して意見交換する。
因みに、ハノイ支店は、昨年前、開業時と同じふるい一戸建てのオフィスを使用していたとの事(僕が13年前に行ったときと同じ場所)。
オフィス・住居問わず、不動産事情が悪いようで、散々探した末に、やっと見つかったのが現在のオフィスとの事。
外国人用のマンションは、60〜100?で、20〜30万円程度の家賃という事で、価格は上海並み。おそらく、物件の内容を考えれば、それよりも高いのであろう。



それからホテルに行き、NNAのベトナム支局長と合流。
住友商事が運営する、タンロン工業団地に直行。
タンロンは、空港と市街地の途中にある工業団地で、キャノン、ヤマハなどの規模の大きい工場が整然と並んでいる。
ここは、(JETROとの企画だったと思うが)広東省の東莞の工場から、陸路で貨物を運ぶ実験をして、2日で到着できる事を確認するなど、話題に事欠かない工業団地で、僕も、前から見てみたかった。
現段階では195hと、敷地面積が突出して大きい訳ではないが(二期迄完成・完売しており、来年に第三期79hが完成・販売予定)、進出企業の規模・インフラ・誘致部門の対応など、総合的な面で、さすがと思わせるものがある。
中国の整備された工業団地に比べても見劣りしないと感じる、今回、唯一の場所であった。
勿論、その分価格も高めであるが。


視察が終わり、会計事務所との面談を終えると18時半。
夕食を食べ、メトロポールホテルのバー(13年前に泊まれず、プールサイドバーだけ使ったホテル)に行き、水割りを2杯飲む。
改装されたという事であるが、プールサイドは昔の名残がしっかり残っている。
落ち着いて感じの良いホテルなので、できれば次回泊まってみたいなぁと思う。
高いようだがいくらするのかな。

ホーチミン(3つの工業団地を訪問する)

午前は、タンツゥアン輸出加工区とロテコ工業団地。
午後は、アマタ工業団地と日系銀行を訪問する。

タントゥアン輸出加工区は台湾系の工業団地で、最も早く開発された外資系の開発区である。その為、立地も良く(市街地に近く)、ほぼ満杯の状況。
残っている面積は、一般企業用8万平米と、ハイテク企業用30万平米で、拡張予定は無いらしい。そのせい(積極的にセールスする必要がない)か、2041年までの土地使用権、つまり、いまから35年有効のものが、US$108/?と、極めて高い値付けがされている。
この価格だと、?あたり約860元となり、期間が短い事(中国の場合、購入以降50年)を併せて考えれば、上海外高橋保税区よりも高い。
その割には、保税地域のゲートも可愛らしい、こじんまりした開発区という印象。
ベトナムでも、中国と同様、工場単位で保税許可が取れるので(中国の来料・進料と同様の制度)、他の開発区は、殊更、保税開発区の許可を取っていない様であるが、タントゥアン輸出加工区は、数少ない保税開発区である。
ただ、名称は、輸出加工区であるが、サービス産業の受け入れも行っている事や、輸出比率の義務が明確になっていない事を考えると、その位置づけは、輸出加工区というよりは、保税区に近い。



ちょっと興味を引いたのが、2002年末から、この輸出加工区内に、国内流通・広告・建設など、区外では禁止されているサービス産業の外資企業を設立する事が認められている事。
その試みは、中国の保税区企業のモデルを踏襲したもののようだ。
これらの、サービス企業用のビルも建築中で、来年中に完成予定との事。
とは言え、現段階では、政府の方針決定はされているというが、法整備ができておらず、このモデルを採用した企業は少ないようだ。
しかしながら、民間の工業団地に、この様な優遇措置を与えると言うのは、ベトナムの対応が柔軟という事もできるが、どちらかと言えば、かちっとした法整備ができていないが故と判断したほうが正解であろう。



その後は、双日が60%出資をするロンビン・テクノパーク(LOTECO)と、アマタ工業団地(タイのアマタコーポレーションが56%出資。伊藤忠が間接持分を所有)を視察。
双方、インフラの整った工業団地と見受けられるが、残念ながら殆ど空き地は残りわずか(LOTECOは空き地なし)。
アマタ工業団地に付いては、拡張準備中のため、現在でも商談可能との事。
アマタ工業団地は、よく整った工業団地であったが、視察直前に、デジカメの調子が悪くなり、写真が撮れなかった。
大変残念である。



夕食は、ととや(魚屋)という日本料理に行く。
昨日の夕食はイタリアンだったし(僕の希望)、夕食にベトナム料理を食べなくて良いのか、という一縷の疑問もあったが、実は、僕はあまりベトナム料理が好きでもない(嫌いではないが、積極的に食べたいとも思わない)ので、「まあ、昼にフォーを食べたからいいや」と自分を納得させ、居酒屋系の店に行った次第。
魚の干物の種類が多く、またこれがおいしい店であった。
13年前は、ベトナムで日本料理など、殆ど望むべくもなかったが(1〜2件、それっぽいのが無いことはなかったが)、現在では、ホーチミンだけで数十軒の日本料理屋があるらしい(聞く人によって、30〜50軒と数字のブレが大きいので実際の件数は分からず)。
ここは、一方通行で、道の反対側にしか自動車がつけられないのであるが、道は、すさまじいバイクの大群である。
走るスピードが結構速いので、中国より道を渡るのが怖い。
そこで、この店は、「道路の渡らせ人」とも呼べるおじさんがいて、バイクの大群を魔法の様にひょいひょい抜けて、道の反対まで迎えに来て誘導してくれる。
これはすごい技術だ。
道を渡るのが苦手な僕には、敬服に値する存在だ。
今回のベトナム出張で、一番感動したのは、このおじさんかもしれない。

食後は、宿泊のカラベルホテルのバーでビールを飲む。
なにやら南国、という感じ。
あまり緊張感を感じない国になったものだと感心。


香港⇒ホーチミン(久しぶりのベトナムで感じた事)

13年ぶりのベトナムだ。
朝5時半におきて空港に向かう。
7時半にはチェックインして、9時過ぎには飛行機が離陸した。

香港からホーチミンまでは2時間。
これは、香港から上海までの飛行時間と一緒だ。
香港からハノイまでは、もっと近くて1時間くらい。
これは、廈門までと同じような距離になる。
海を越えるかどうかをさておけば、ベトナムは、香港から大変近い場所である事を、改めて実感した。

空港に到着すると、比較的順調にパスポートコントロールに到着した。
順番待ちの人数は少ないものの、一人一人の時間がかかっているようで、なかなか外に出られない。。
僕の順番が回ってくると、職員がパスポートをじっくりと見ている。
何を考えているのかと思っていたら、「香港の出国スタンプが無いね」と言われた。
「僕は香港永久居民なので、IDカードだけで出国できるんです」といって、IDカードを見せたら、税関職員は、「そうだろうそうだろう」と満足げにうなづいていた。
なにやら、まじめに調べるようである。



久しぶりのベトナムは、「昔の面影を残したまま、小洒落た町になった」という感じ。
13年前に比べると、明るく、綺麗に、安全になったという感じであるが、昔の面影はかなり残っている。
見違えるような発展と活気を想像していた僕にとっては、ちょっと拍子抜け。
どことなく、おっとりした街というイメージ。
その分、治安は良さそうだけど。

街の繁栄ぶり(便利さ)とイメージを、中国の街と比較すると、「珠海、中山水準」というのが僕の感想。
まだ、上海、広州には比べるべくも無い。
住み易そうな感じはするが。

今日は、VSIP(ベトナムシンガポール工業園)、KPMG、丸紅ホーチミンを訪問した。
まずは、丸紅が入っているサンワタワーに到着。
ここは、丸紅が1/3出資しており、更にその1/3を丸紅香港華南会社が出資している(つまり、全体の10%程度が丸紅香港の出資)。
そんな縁で、丸紅香港の経理部長であった僕が、ここの経理面でのお手伝いをしていた過去がある。長い間、計数だけを見てきたが、やっと実物を見る事ができて満足。
一等地にある綺麗なビルで、現在、フルオキュパイの様だ。
順調で何より。
面談をこなし、いろいろ方に、親切に説明を頂く。
特に、KPMGの大塩さんには感謝。



まだ、もらった資料、受けた説明の咀嚼ができていないので、中国との相対比較はできていないが、今日一日の視察で、ベトナムの投資環境に関して、ざっと受けた印象は、以下の通り。
● ベトナム進出企業の工業規模は、中国のそれと比べるとまだまだ小さい。
● ベトナム土地代は中国より高い。
外国人居住用の住居費(マンション)は、上海並みなので決して安くない。
● ベトナムの人件費は中国より安い。
● 税制(法人税)は、中国と比べると一長一短。タックスホリデーはベトナムの方が中国より有利であるが、優遇措置の有利不利は、進出形態・場所によりケースバイケース。
ただ、もともと法人税の税務優遇は多い国(双方とも)なので、あまり有利不利を論じるのも何かなと言う気がする。
個人所得税は概ね同水準(システムは違うが、総じて同水準の税額に落ち着く)。
● 外貨送金は、中国の方が総じてシステムができている。
ベトナムは原則として自社で外貨バランスをとらないといけない(中国は、送金可能な項目であれば、保有外貨が無ければ銀行で外貨購入可能)。
● ベトナムは設備機械の輸入免税はとり易い(関税・VATがかからない)。

という事で、一長一短あり、必ずしもベトナムの方が優遇があるとは言い切れない。
ただ、中国は、先月の制度改定により、加工貿易禁止項目が大幅に増加され、「中国で加工貿易ができなくなってしまった項目が多い」。
この対象に入るものは、他国にシフトを余儀なくされるが、ベトナムが有力な候補であるのは確かであろう。

ともあれ、明日は、工業団地を3箇所回るので、もう少ししっかりしたイメージがつかめると思う。


香港(久しぶりのベトナムだ)

明後日から久しぶりのベトナムだ。
何分、前回のベトナム訪問は1993年だったので、実に13年ぶりである。
当時のベトナムは、短期の滞在でも個人的には辛いところだった。
1989年に、福州で1年間過ごした僕が、もう来たくないと思ったくらいだから。
さぞかし、様変わりしたことだろう。


ビジネス開始の下準備なので、面談、取材も多く、慌しい出張であるが、どれだけ変わったか興味深い。
楽しみだ。

香港(香港の日本料理食べ放題って採算どうなんだろう)

前も書いたのだけれども、いまは7つの連載があって(その内一つはお休み中)、スポットの依頼もコンスタントにあるが、以下の様な感じで分野は分かれているので、何とかこなせる状況である。
● エッセイ
  毎日新聞、フジサンケイビジネスアイ
● カチカチのビジネス制度解説
  NNA、上海エクスプロラ
● ちょっとやわらかいビジネス解説
  コンシェルジュ(上海・北京)
● 開発区の紹介
  コンシェルジュ(香港)
● 半生記エッセイ(今は第二作目を書く谷間)
  香港ポスト

まあ、数年前までは、誰もエッセイを書かせてくれなかったので(ビジネス物以外は断られた)、こんな感じでバランスよく書かせてもらえるのは大変うれしいし事だ。

とはいえ、今月からエッセイが月5本になったので、ネタ探しの努力が必要になってきた。
やはり、出張や宴会があるとネタも探しやすいが、オフィスワークに追われていると、ネタに詰まる事もあるし、ともあれ、ボーっとしているとすぐ締め切りが来てしまう。
そんな訳で、いざという時に困らないよう、常日頃からネタを考える癖が付いてきた。



いま考えているネタの一つは日本料理の食べ放題。
上海では、食べ放題・飲み放題が、一つの主流になっていて、一人100元程度(飲み放題も付けるともう少し高くなる)で、メニューの食べ物を自由に注文できる店が多い。
僕は比較的食が細いので(思い付いたようにたくさん食べるときも有るが)、好きなものを少し選んで食べれば十分。だから、食べ放題の店は苦手。
酒も、若い時に悪い酒を浴びるほど飲んだら、その反動で、今は、ある程度良い酒を飲みたい(その分、飲む場所や飲む量は控えめに)。
だから、飲み放題に乗る酒はパス。別料金で良い酒が置いてあればよいが、無い店は困る。
そんな感じで、上海でも、食べ飲み放題の店に行く事は殆ど無い。
まあ、選べば良い店があるようであるが、食べ物の無駄が出そうな制度(無駄とは言わなくても、必要量以上のものを食べてしまうような)が、気分的に苦手。

ただ、しばらく前に香港にできた、食べ放題の日本料理店がちょっと気になっている。
先日、折り込み広告が新聞に入っていたが、これを見ると、月〜木の夜9時半までは一人HK$168、それ以降はHK$128と書いてある(金曜・祝祭日はもう少し高い)。
香港は上海に比べて、家賃・人件費が高い(特に、人件費が高い)。
香港で日本料理を食べようとすると、控えめに食べて(高いものは食べない。量も食べない)、ビールをちょっと飲んで、HK$300ちょっと。
この店の食べ放題料金は、飲み物は入っていないようなので、控えめに食べる人ばかりであれば、採算あうのであろうが、数少ない(もしくは、他には無い)日本料理食べ放題の店なので、食べ盛りの若者が連日押しかけてきたらどうなるのであろうか。
そんな場合でも、日本人は酒を飲みながら食べるケースが多いので、酒代で稼げるであろうが、香港人は、食事の時に酒を飲まない場合が多い。
それで食べまくられたら採算が合わなくなるのではないか。
そもそもどんなメニューがあるのだろうか。
種類は多いのであろうか、味の水準はどうであろうか。
折込ビラを見て、いろいろ考えてしまった。

来月のエッセイのネタにしたいので、ここらを確認するために、一度行ってみたい。
とは言え、食べ放題の店は嫌いだし、雰囲気とかどうかな。
そんなこんなで、ちょっと迷っているが、やはり、誰かを付きあわせて行ってこよう。