まるで韓国に来た様な

夜8時まで懸命に仕事をしたら、急ぎのものは、何とかさばき終えた。
取りあえず、焼肉でも食べて、ささやかにお祝いしようと思い立つ。
どこに行こうか迷ったが、名都城の後ろに、こじんまりした韓国料理店が軒を連ねる細道が有ったのを思い出す。
何時か行ってみたいと思い続けて1年。
今日がその機会だと決断する。
店がたくさんあり、どこにしようか迷うが、屋外の席が有る(透明のビニールシートで風避けがしてある)店に入る事に。
焼肉は炭焼き。
マッコリがを金だらいの様な器で飲むのが嬉しい。

店内は完全に韓国モードで、ハングルが飛び交っている。
韓国人でないのは僕程度ではないか。
ただ、店員さんは中国語が分かるので問題ない。
後ろで、会社帰りと思しき韓国人の一団(20人程度)が、食事をしている。
韓国系企業が、残業終えて食事に来たという感じ。
夜9時過ぎの開始なので勤勉だ。
そして元気だ。
老若男女入り乱れているが、大学の体育会の様な酒の飲み方だ。熱い。
飲み方の良し悪しはさておいて、20~30年前の日本人の様な酒の飲み方で、韓国の元気さを垣間見る思いがする。
日本であんな酒の飲み方をしたら、周りが引いてしまいそうだが、僕の大学時代、新入社員時代はそうだったかも、と思い出して、懐かしい気分になる。

焼肉で頼んだのは、牛タンとカルビ。
牛タンは厚め。
僕は薄い牛タンがが好きだが、結構おいしい。

おそらく食べきれないだろうと思いながらも、部隊チゲを食べたいという欲求に勝てず、「大きい?残したらごめんなさい」と店員さんに最初に断って(謝って)注文。
なかなかおいしく、三分の二は食べた。
出てきた即席麺が、辛ラーメンでなく、歯触りいまいちだったのが残念。
例えて言えば、香港の火鍋屋で即席麺を頼んだら、出前一丁ではなかったようながっかり感だ。

ただ、全般的においしかったし、値段も全部で275元だ。
中国で、韓国にトリップしたようなひと時。
なかなか面白かったので、また来よう。