香港⇒上海(外高橋保税区訪問と区外分公司の動き)

11時半に浦東空港到着。
外高橋保税区に直行する。
思えば、外高橋保税区訪問は久しぶり(1年以上行っていない)。
保税区全体を案内してもらったが、改めて見ると(他の保税区と比べると)規模の大きい保税区である。
第二交易市場を参観し、更には、向かいのビルの1Fにあるスターバックスでコーヒーを飲む。
保税区内にスターバックスがあるとは、さすが上海だ。

更に、保税区関係者に、区外出張所の分公司化の動きをヒアリングする。
これは、上海で5月15日に公布された「外高橋保税区企業の工商管理における若干の問題に関する通知(上海市外高橋保税区管理委員会経貿処・浦東新区工商局外高橋保税区分局)」の対応状況。
つまり、この通知(浦東で出された通知)をもとに、本当に区外分公司の開設が認められるのか、浦西に分公司を開設する事は可能か、税金の対応はどうなるのか、という点。
保税区関係者の発言は以下の通り。
●当該通知の趣旨は、「保税区企業(国内流通権を持たない企業)が区外で開設するコンサルティング性の分公司とは、非営業性の分公司を指している。よってこの形態だと、税務関連状況は、出張所(弁事処)の場合と変わらない。」
●浦西でも分公司は全く問題なく開設できている。

つまり、国内流通権を取得した保税区企業が、区外で営業性の分公司を開設する場合は別だが、それ以外であれば、出張所⇒非営業性分公司という類似形態への移行であって、実質は全く変わらないという意見。
保税区関係者の見解ゆえ、そのまま信じていいものかどうかと思ったが、幾つかの企業にヒアリングしてみると、その通りに話が進んでいるという事であった。

ただ、他の地域では、この様な通知が出されていないので、対応が統一されていない。
例えば、広州では、非営業性分公司という概念はあるものの、実際にはこの形態での登記は認められないという工商行政管理局の回答。
よって、何らか登記がしたいということであれば、営業性分公司を作らざるを得ず、税務局との協議、調整が必要となる模様。

今後、各地の状況をヒアリングしてみたい。


香港(今日は大忙しだった)

今日は、朝からTV会議2個、請負っている企業研修の講師2時間強、来客2件、打ち合わせ2件をこなして、今日中に仕上げなくてはならないオピニオンを書いた、という慌しい1日だったので、仕事が終わったらともあれ脱力。
外で食事をする気力もなく、スーパーで、ビール1缶と、納豆、サラダ、コロッケを買って帰宅。すぐ寝る予定だったけど、Q&Aの改訂が気になって、結局、0時迄書いて就寝。
Q&Aは、現在、第一章の改定を行っているけれど、いざやり始めてみたら、数日前にブログに書いた状況より、はるかに修正が多くなった。
第一章Q29個の内、修正箇所は27箇所。全文書き換えも半分程度になりそうで、かなり内容が変わりそう。
これを機会に、2002年版の文章を読み直して見るけれど、随分、口語っぽくて恥ずかしい。
残せるところは残しながらも、バサバサ文章を修正している。
ただ、読者の方がどう思うかは不安。
自分では、本も(改訂版を含めれば)10冊出したので、随分、文章が上手くなったし、内容もレベルアップしたと思っているのだけれど、読者の方の中には、初期のものの方が、読みやすいといわれる方もいる。何事も試行錯誤。


寝る前に、来月・再来月の予定をボーっと考える(考えたら寝付きが悪くなった)。
講演会を年に何回やっているのか、数えた事はないのだけれど、結構コンスタントにやっている。
最近は、大部分が日本での講演会になってきたので、回数はそれなりに落ち着いてきたのだけれど、3年位前には、香港・広東省が主体だったので、講演回数がすごく多かった。
一番多い時(確か、2003年の9月)は、1ヶ月に7回やって、最後に熱を出してダウンした事がある。
確かに、その時の講演は、香港⇒東京⇒山形⇒仙台⇒香港⇒台湾⇒香港、という感じだったので(全部連続でやった訳ではないが)移動もたいへんだった。
山形・仙台で、地酒を飲んだり、刺身を食べたりするのは楽しかったが、旅先ではどうしても食べ過ぎ飲みすぎがたたって、体調を壊してしまう。
もう少し、大人にならなければ。

今年の夏は、以下のスケジュールで講演会が入っている。
7月12日は、日中投資促進機構さん主催のビジネスセミナー(東京)。
7月20・21日は、大阪と名古屋で、仏山市の誘致セミナーに招かれ20分ほどの講演。
7月26日は、上海で、M&C開業記念講演会(これは、詳細決まり次第ブログで内容ご紹介します)。
8月24日は、日中東海さん主催(名古屋)。この際にもう一つくらいやるかもしれない。
8月初旬には夏休みで日本に帰るつもりなので、日本行きが多くなる。

今回、仏山市の誘致セミナーに参加するが、この様な誘致セミナー参加は久しぶり。
政府機関に担がれて話をするのは、過去に、香港貿易発展局主催のCEPAお披露目(8回くらいやったかな?)、香港貿易発展局・恵州市の共同誘致セミナー、香港投資局・広州市の共同誘致セミナーに参加したが、それ以来。
誘致セミナーの講演を引き受ける際には、自分が「良い場所だ」と言える場所ではないと難しい。
つまり、自分が何度も足を運んだ事があって、投資環境を理解していて、その上で、人に推薦できると思える場所でないと。
そんな訳で、暫く誘致セミナーは引き受けていないのであるが、今回の仏山市は、僕個人として、投資環境が良い場所だと思っているし、それなりに自信を持って推薦できる場所。
という事で、2年ぶりの誘致セミナー参加。

香港(犯人夏栗)

13日のブログで谷垣君の後任の「犯人夏栗」という話を書いたら、彼は喜ぶことしきり。
曰く、「やっと水野さんのブログに出してもらえましたね!犯人だろうが泥棒だろうがなんでもいいんです。目立てば。亀一に続く著名人にして下さい」と明るく語っている。
赤ワインを僕にぶちまけた事は、既に忘れている模様。
谷垣君といい、その後任といい、どうも似たようなキャラクターを財務は派遣してくるようだ。

ともあれ、犯人夏栗は、明日一人で深センに行くようだ。
「大丈夫かい。一人で?」というと、
「もう一回行ったから大丈夫ですよ!」と明るい答えが返ってきた。

治安の悪い深センで、ああいった感じの人間(のほほんとしている人間)が、一番狙われやすいのであるが・・・
犯人夏栗のニックネームで有名になる前に、被害者夏栗にならなければいいのであるが。


香港(財経部で会食⇒赤ワインを浴びせられる)

今週は一週間香港。
仕事がたいへんはかどる。

出張が無い週は珍しいので、こんな機会を利用して、財経部のスタッフと食事をした。
水本君・夏栗君も参加(夏栗君は谷垣君の後任)。
ワールドカップが映る中華レストランなので、観戦しながら楽しく会食。
久々の会食なので、部下(元部下だな)たちの愚痴・文句がでたりして、それもまた楽しい。
楽しく飲んでいると、酔っ払った(ふりをした?)夏栗君に赤ワインをグラス一杯分浴びせかけられる。
Yシャツがびしょぬれで大変な騒ぎ。
夏栗君は、一応、うろたえるものの、香港着任したての悲しさで、対応策が取れない。

そこで、メッセンジャーボーイのビリー君が、持ち前の飛脚のようなフットワークを活かして、数分でHK$ 10のTシャツを買ってきてくれて一件落着。
このビリー君は、香港籍のインド人。
昔は、香港のTV局に勤めており、アニュアルディナーの司会をやったら抜群に上手かった。
その司会振りにほれ込んだ香港華南会社の前社長が、彼を営業にまわそうとしたが(そのまま出世すれば、マイケルJフォックスの「摩天楼はバラ色に」のようだ)、1〜2日やって「俺はこんなしんどい事はいやなのさ」と言って、メッセンジャーに戻ってしまったという面白い男。
因みに、この一番下の写真で、黒縁めがねを掛けているのがビリー君。
ともあれ、韓国戦を最後まで観戦して終わりとなった。



さて、一夜空けた夏栗君はこんな表情。
全然、反省していないようである。
してやったりという感じか!?


香港(Q&A改定準備に着手)

中国ビジネス・投資Q&Aの改定に着手した。
本を書く時と言うのは、(書こう!という感じで)精神状態が乗ってくるのを待たないといけない。
この気持が何時訪れるかが自分でもわからないので、少々苦労するが、ともあれ、やっとスイッチが入った。
早速、全文に目を通す。
Q&Aは、Qが56個+付属資料が二つ。
見直してみると、以下の通りの状況になるようだ。
● 修正なし Q29個
● 全文修正(タイトルも変更)が必要なもの Q4個
● 全文修正以外の修正を要するもの Q25個

要修正と修正不要が半分半分。
2年でこうなるのだから、中国ビジネス制度の変化は早い。
ただ、かなり気持が乗っているので、8月初旬には修正稿が完成するであろう。
年内3冊書き上げ(その内2冊は来年の出版になるけど)を目指して頑張ろう。

香港(百聞は一見にしかず)

本や資料でいくら読んでも分からないけど、現場に行けばすぐわかる、という事がよくある。中国ビジネスでも、当然そういう事例が多い。

最近体験した一番の実例は、珠海・マカオクロスボーダー工業園区。
これは、事前に貰った資料や、最初に聞いたマカオの貿易投資促進局の説明が悪かったというのも有るのだけれど、税制も外貨管理も違う二箇所の地域に跨る工業区というのは、どういう管理がされているのかさっぱり分からなかった。
これが、現場に行ったら一目瞭然。
真中に川があって、両方の地域は区切られている。
川には橋が掛かっていて、これを渡る時に通関が行われるというのが真相。

こういう事例は幾つも歩けど、かなり昔に「なるほど」と思ったのが、保税区内の事務所。
最近、保税区企業の区外出張所を巡る動きが、改めてあわただしいが、ここで問題になっているのは、以下の点。
? 営業が出来ない出張所(弁事機構)が、営業行為を行なっている。
? 会社の登記地が主たる営業場所である筈なのに、そうなっていない。
では、会社登記地(本社であるべき場所)はどうなっているか、というと、殆どの場合が無人で、机が二つくらいあるだけ、という状況。
ペーパーカンパニーという言葉はよくあるが、物理的なオフィスがあるのでペーパーではないのだが、ちょっとおかしい。何より人がいないのだから。

こういった管理は、外資誘致の為の便宜措置という経緯で出てきた訳なのだが、人が見て、常識におかしいと思う事はおかしい訳で、時間をかければ、普通の管理状況に収束していくのが道理。
今回の、外商投資企業の区外出張所開設を巡る動きの真意がどこにあるかは分からないが、僕個人としては、保税区運営の有り方が意識されている部分があるのではないかと考えている。
長い目でみれば、会社登記地にオフィス(主たる営業場所)がある、という自然な形に誘導されていくのであろう。


上海⇒香港(開業準備)

M&C上海は、4人+僕半分で立ち上げた。
当分これでいこうと思っていたら、早々に人が足りなくなったので、1名増員を決定。
早速、金さんに相談。
翌日には良い人材の紹介が来たので、すぐに面談。即決。
相談してから人材確定まで3日。
大変すばらしい。

満足して、香港に帰任。
開業記念講演会を7月25 or 26日にやろうと考えている。
このタイミングでできるかも含めて、すぐにフォーメーションを決めなくては。
やる事が多くて大変焦る・・・


焦っている事ばかり書いていてもいけないので、全然関係ないけど、前回日本出張した時の実家の写真。
前回の出張は、週を跨いだので、土・日は実家でのんびりした。
実家は、緑がたくさんあるのでくつろぐ。


あと、父親が陶芸をやっているので、最近の作品を写真に収めてみた。

香港⇒上海(バーにウイスキー持ち込み)

朝便にて上海到着。
オフィスに到着して、かなりあくせく働く。
6時半には仕事を終えて(早い!)、オフィスの近くのうなぎ屋さん(鰻福)で夕食。
炭火焼きかな?
鰻を食べて、焼き鳥を食べて、なかなか美味しかった。
日本で会社帰りに飲んでる感じ。
新橋って感じかな?
比較的好きな雰囲気。

7時半にあっさりと飲み終わり、花木欄に行く。
香港の空港で、ボウモアの16年ものを買ったので、これを持ち込んで(持ち込み料は払う)、店で飲もうという作戦。
とは言え、持ち込みは二回目なので、店のバーテンさんと一緒に飲むというのが、恒例化しつつあり、一人でゆっくり飲むわけにはいかない。
持ち込んだ酒がお店の方のお眼鏡にかなったようで、たいそう喜ばれる。
皆な(3人)でニコニコしながら飲む。これだけ幸せそうな顔で飲んでもらえれば、持ち込んだ甲斐があるというもの。
ふと我に返ると、10時半には空っぽ。
3人で1本を2時間半で空けるとは!
そんな事で、10時半には店を出て帰宅。
次回に持ってくる酒の指定もしっかりされる。
ともあれ、帰宅後は一瞬で熟睡。


香港(前向きな精神状態になってきている)

半年ばかり、精神状態がよくなくて、執筆も出来ないし、不安でたまらない気持にいつも襲われていたが、随分回復しているのを実感する。
そんな訳で、執筆を開始した。
半年間書いていないと、書きたいものがいっぱい有って苦労する。
ともあれ、優先順位1番が、「中国ビジネス・投資Q&A」の改訂版。
これは、夏には完成させる。

同時進行的に、「中国コンサルタントができるまで」の第二弾(中国コンサルティング開業記:仮題)の執筆も開始した。
これは、移動中(飛行機の中とか)に限定して書いていこう。
この本は、コンサルティングをやろうと思い立ってから、どういう方法でビジネスにしてきたか(本を出して、連載持って、提携先を見つけて、ビジネス開始して・・・)を本にする予定。
ちょっと、ドタバタ系のビジネスノウハウ本になるのかな?
「中国コンサルタントのできるまで」の香港ポストの連載が6月中に終わってしまうので、続編として早く書かねば。



あともう一つ、企画ものを1冊書く予定で、出版社も概ね決まりそう。
9月書き始めで、年内完成を目指そう。下準備は既に開始したので、書き始めれば、3ヶ月で書けるであろう。
内容はまだ言えないけど、日中投資機構さんとの会食時にヒントを貰ったもの。

ともあれ、年内3冊書き上げだ!



あと、新規ビジネスも開始したいと思っている。
具体的な内容は、まだここでは書けないものが多いけれど、その中の一つとして、出版コーディネートの様な事を始めようと考えている。
これは、自費出版書籍(主に中国関連。但し、内容はビジネス、その他を問わず)の製作・企画なのだけれど、僕が年に1回優秀作を選んで、それを書店(日本、香港、中国)に流すお手伝いをしようというもの。
最初は、作品が集まらないであろうから、もう少し柔軟に対応した方が良いかもしれない。
ともあれ、この企画を実現させるには、出版社、流通との協議、仕組み作りが必要であるが、この目処は付いている。
定着するまで(作品がたくさん集まるようになるまで)、5年以上かかるかもしれないけれど、年内には開始するつもりので、我と思わん方は、執筆を開始して、相談してきて下さい。
自費製作本なので、初期製作費用がかかるのですが、食いつきがよければ、次に繋がります。
僕も、最初の1冊(Q&A2002年版)は自費製作形式だったけど、出版から4ヵ月後には普通の本が出せたし。
勿論、最初から通常の方法(コスト・リスク出版社負担)で本が出せれば一番いいのだけれど、幾つかある方法(選択肢)の一つとして広めていきたいなという考え。


香港(昼・夜宴会で疲れがたまる)

宴会続きの一週間の総仕上げ。
昼は、NNAの方々、出張者と打ち合わせ+会食。
場所は、マリオットの中華。
前に使った時は、なかなか美味しいなと思ったけれど、今回は、オーダー間違いか、宴会続きで胃が疲れているからか、味があまりわからなかった感じ。
食事が辛い!という状態。

午後は、請負っている企業研修を実施(2〜4時半)。
終わったら、日本人クラブに行って、NNAさんの講演会を覗きに行く。
講演会は、3〜6時の様であるが、二部の担当がKPMG広州の田中さんなので、(半年ほど顔を合わせていないけど)飲み友達として、ちょっと顔を出す。
つつがなく進行している事を確認してオフィスに戻る。

帰って仕事。
8時半まで残業して、9時から、ハッピーバレーの竹園海鮮で、コンシェルジュ大西社長+部下の方2名と会食。
この店は、日本人向け海鮮の定番となっている感がある店で、僕も出張者がきた時などは、重宝してよく使う。
思えば、9年前の僕の歓迎会もここでやってもらったなと思います。
その当時は、料理全般(特に、揚げ蝦蛄)のガーリックがきつくて、翌日、同僚に嫌がられないかなと心配になった記憶があるが、今ではすっかり慣れてしまった。
夕食は、コンシェルジュさんにご招待に預かったのであるが、この段階になると、胃がきつくて、食事をする事自体が拷問。
あまり食べられなくて申し訳なかったけれど、久々のチーズロブスターは美味しかった。
2時間ほど会食して(始まったのが遅いので、それでも終わったら11時)帰宅。
酒をあまり飲まなかったので、明日にはなんとか回復するであろう。
ただ、胃が苦しい・・・

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ