香港(実は、結構連載を持っているのです)

比較的、「うん」と言ってしまいがちな性格なので、どんどん連載が増えており、しょっちゅうなにか書いている。
ただ、数週間前に筆が乗ったので、一番、プレッシャーがかかるNNAの中国ビジネス講座を8回先まで既に書き上げており(年内分は完了)、ちょっとのんびりした気分である。
因みに、今僕の連載は、次の通り。
? フジサンケイ・ビジネスアイ(チャイナウォッチ)
月一回で、800字/回
? 読売新聞・衛生版(タイトルを忘れてしまった)
隔週で、2000字/回
? NNA(中国ビジネス講座)
週一回で、1500字/回
? コンシェルジュ北京・上海(なっとく!中国経済記事)
月一回で、1500字/回
? コンシェルジュ香港(華南シフト)
月一回で、2000字/回
? 香港ポスト(中国コンサルタントが出来るまで)
隔週で、1500字/回
? 上海エクスプロラ(中国ビジネス解説)
月一回で、字数は自由(大体5000字程度)
あとは、ブログ。


香港ポストの連載は、既に、原稿を書いてしまっているから良いのだけれど、これを字数に加えれば、毎月2万時程度の連載を持っていることになる。
その上で、ブログを書いて、スポットの執筆依頼も有って、更に、本も毎年2〜3冊出版しているので(今年は1冊だけだけど、書き上げて出版待ちの本が2冊有り)、われながらよく書いている。
部下が一部書いているのではないかと疑っている方もいるのであるが、僕は、貧乏性で、自分でやらないと気がすまないタイプなので、一語一句、全て自分で書いている。
それも、本業は会社員なので、業務時間外に!
(全然、お金になってないけど)連載の数と字数だけなら、プロ並みである。
数と字数だけがプロ並み、というのは、ちょっと悲しいが・・・

上記の連載は、無料で引き受けているものが殆ど。
何故、こんなに辛い思いをして、金にならない事をやっているかと言うと、一にも二にも宣伝効果。
全ての雑誌が、読者層が違うので、会う人の年齢・地域によって、「NNAの水野さん」とか、「コンシェルジュの水野さん」とか、色々な形容詞で声をかけて頂ける。
最近、「香港ポストに、中国での苦労話を書いている水野さん」という風に声をかけて頂く事が(香港では)かなり多くなった。
こんな感じで、色々な場所に連載を持ってると、色々な方が、どこかで僕の連載を見てくれる。
更に、僕の本を中国でのビジネスの参考にして頂いている方がいる。
そんな努力が、本業のコンサルティングの商売に繋がる訳で、やめるにやめられないのである。

でも、結局は、物を書くのが好きなのかなとも思う。
元々、本を読むのが好きな子供で、小中学生の頃は、「児童文学作家」になりたいとか、「推理小説作家」になりたいとか、言っていたし。
とは言え、言っているだけで、1作も書けなかったので(推理小説に到っては、トリックを考えつかけなかった)、20代の頃には、そんな夢は忘れていたのだけれど。
ビジネス書というのは、少々夢が無いけれど、まあ、昔の夢がかなった感じかな、とも思う。

香港(ブログも1年)

いまさらながら気付いてみると、ブログも1年経過した。
今まで日記をつけた最長記録は、中学校3年の夏休みの日記(1ヶ月ちょっと)なので、よく続いたものである。
改めて、1年前の原稿を読み直してみると、改行していなかったり(改行するという技を覚えたのは半年経過してから⇒改行するにもちょっとした技がいるのです)、写真が無かったり、ネタの運びが悪かったりと、思った以上に読みづらい、
やはり、こんなもんでも経験、ノウハウというものが有るんだ、と感心する。


しかし、ブログを付け始めてから一年間、体調を崩したり、財布をなくしたり、頭を丸めたり(ちょっと大げさだけど)、会社を辞めようかと悩んだり、色々な事があった。
総じて言えば、順調に行かなかった1年という事になるのであろうが、それでも、徐々に良い方向に話が動いている。
占いによると来年の運勢は良いようだし、年明け早々突っ走れるように、今から下準備をしておこう!

香港(ユーザンス登記と借入制限緩和)

昨日、書く筈だったタイトルの件、上海の外貨管理局外債科の確認が取れた。
という事で、今日は、ビジネス情報。

1. ユーザンス輸入に関する外債登記に付いて
外資企業に対する借入制限の緩和が規定された通知(外債管理の関連問題に関する通知:国家外貨管理局:匯発[2005]74号)には、その他の内容も幾つか盛り込まれているが、その一つが、ユーザンス登記。
ここでは、2005年12月1日以降に締結する輸入契約で、金額がUS$ 20万以上、且つ、ユーザンス期間が180日以上のものに付いては、外貨債務登記の対象とするというもの。
ここで疑問に感じる点と、外貨管理局の回答は以下の通り。
? 通知から類推すると、このユーザンス登記は投注差の制限の対象外と考えてよいか(通知では、ユーザンス輸入登記金額が、前年度輸入総額の10%をベースに制限されている為)。
  ⇒ その理解でよい。
? 匯発[2005]8号により、今年3月から、US$50万、且つ、期間90日以上の輸入については、ユーザンス登記が義務付けられている。これ2つは併用されると言う事か。
つまり、新規定(74号)に基づいて外債登記を行ったものは、8号の規定に基づくユーザンス登記は不要と規定されているが、その間のもの(輸入金額がUS$ 50万以上であり、決済期日が通関後90日〜179日のユーザンス債務)は、ユーザンス登記が必要と言う事か。
⇒ その理解でよい。
という事であった。
?の点に付いては、ややこしくなるので、今後の実施段階、若しくは運用面で対応が変更になる可能性もあるかもしれないが(筆者の単なる推測)、ともあれ、現段階での規定の解釈と外貨管理局の回答はこの様な感じ。


2. 外資企業に対する借入制限緩和のポイント
これは10月25日で解説したが、まだちょっと分かりにくいので、一言で解説してくれ、というご依頼が多い。
よって、大変簡単に。
? 今回の規制の緩和のポイントは、「保証をするという行為」は外債登記の対象とはしないし、投注差の制限を行わない、というもの。
よって、外国企業が、「保証をしましょう」と言ってくれれば、投注差が無い会社でも外国企業からの保証を受ける事ができるし、これをベースに借入を行う事ができる。
? 何故、「保証をしましょう」と言ってくれれば、とわざわざ断ったかと言うと、保証(代理弁済)を実施した段階で、この保証履行債権・債務を外債登記する必要があり、返済可能な部分はこの金額に限定される為。
つまり、投注差の無い会社に保証をしても、保証履行した場合、その金額は返ってこないという事。
という事で、100%子会社の様な場合は問題ないであろう。
というのは、保証履行をする際には、この結果現法を潰す(保証履行額は清算損の一部として処理)、若しくは、生かしておく(債権=増資が必要。よって、保証履行ではなく、増資して借入金を返済させればよい)、という検討が行われる筈だからである。
ただ、少数持分の会社に保証を提供する場合等は、少々もめるケースもあるであろう。
? 因みに、中国内の外貨借入・人民元借入は、共に外債登記が不要なので、保証の事だけを考えればよく、上記(?・?)に基づいて判断すればよい。
但し、外国からの借入(親会社ローン等)は、外債登記の必要があるので、投注差の無い会社は、やはり借入不可という事。

香港(クリスマスイルミネーションの準備も始まった)

本当は、今日はビジネス・ネタを書こうと思ったのであるが、予定を変更して雑談。
というのは、10月25日に書いた、外資に対する資金調達制限の緩和のポイントの要点を書こうとしたのであるが(まだ、ご質問が多いので)、再度、通知を読み直すと、気になる点が幾つか見つかった。
通知からは読み取れない事項なので、外貨管理局に確認しないと判断が付きかね、この点、確認の上、解説しようと思った次第。


さて、香港は今のところまだ暑い。
一週間ほど、涼しい時期があったが、また暑くなってしまい、冬どころか秋っぽさも無い。
そんな中で恒例のクリスマスイルミネーションの取り付けが、徐々に始まっているようだ。
このイルミネーションは、景気に左右されるようであるが、昨年はなかなか綺麗な飾り付けであった。
今年は、景気回復基調となっているし、なかなか期待できるのではないであろうか。
楽しみである。


話し変わって・・・
先週、上海で友人と食事をしていたら、話題に出たのが、上海に出来た「忍者屋敷」という日本料理屋。
更に、数日して香港に戻り、クライアントの方と会食をしたら、その時も「最近、上海で面白かったのは、忍者屋敷ですよね」という話題がでてきた。
出来てから暫く経っているようだが、なにやら話題になっているようだ。
試しに、ウェブで検索してみると、結構、体験談が出てくる。
店の衆が忍者の格好をしており、「●●でござる」という言葉を使うようである。
僕も、日常、ふざけて「●●でござる」という言い回しをすることがままあるが、ここまで、「ござる」を連発するというのは、画期的である。
最近、安に流れて(?)ござる度が低くなっていているという証言も有るが、これは、管理を徹底してもらうとして、是非とも次回の上海では行く事にしよう。
ここ数日間、頭を「ござる」が渦巻いている状況。


若干、話はずれるが、海外でカタカナの間違い表記を見る事は多い。
1989年の台湾研修時代、日本人向けの情報誌に、カラオケの広告が載っていた。
確か、その広告のコピーが、「センスを求めるあなたへ!」という大文字(少々、変)。
これが、「ヤンス」になっているので、
「ヤンスを求めるあなたへ!」
台北●●に、憩いの場所ができました。
最新のカラオケ設備が、あなたのハイ・ヤンスな歌声を引き立たせます。

という風になっていたので、すごく変であった。
センスもとめず、ヤンス求めてどうする!とかいう感じ。
たくさん見た間違い表記の中でも、笑ったのはこの一件だけかな。

香港(昔の教科書)

家の書棚が収拾つかない状態になってきたので、整理をしていたら、昔の中国語の教科書がでてきた。
これは、1988年〜89年迄、台湾で北京語の勉強をしていた時に使ったもの。
何冊か出てきたが、思いで深いのは、Picture Storiesというもの(通っていたTLIという語学学校が作成)で、確か3冊目の教科書。
これは、絵だけの本と、文章だけの本の2冊1セットで、習熟してきたら絵だけを見て、文章を空で言おうというコンセプト。
最初は、朝起きて風呂に入ったりとか(痛痛快快的洗個澡!とかいって、喜んで風呂に入る)、うがいをしたりとか、普通の状況であるが、だんだんと不思議な話が多くなってくる。例えば・・・
● ある日、張さんは、奥さんと一緒に街を歩いていたら、正面からきれいな女性が歩いてきたので目がくぎ付けになりました。
●それを見て、張夫人は立腹し、張さんを殴りつけました。
●目を晴らした張さんは怒り心頭し、弁護士を探して奥さんを告訴する事にしました。
●(以下、裁判の様子)
とか、
強盗に入ったらつかまって、死刑になったりする話とか。
(途中で、銃撃戦になったり、脱獄しようとしたり、獄中で自殺未遂をしたり、悪夢と妄想におびえたり、という光景有り)。
こんな感じの教科書なので、如何にも教科書らしくなかったが、普通の初中級の教科書には、なかなか出てこない語彙が憶えられて良かった。
特に、(北京語吹き替えの)香港映画を見る時など。
「把風」と言ったら「見張りの」事だ!とか、北京語を習い始めて3ヶ月目で憶えられたのは良かった。


しかし、台湾研修時代は、入社2年目だったので、若かったし、語学習得意欲に燃えていたし、良く勉強したものであった。
月〜金は、毎日11時間の授業を取っていたし、土曜日は、自分で授業をしてくれる学校を探して、北京語・英語を習ったりとか。
あれから何年もたったので、北京語は随分下手になってしまった(特に語彙が少なくなってしまった)。
語学習得意欲も落ちてきて、広東語は数年前に1年間習ったものの、殆ど習得できなかった。
今から思うと、1年間、ストイックに語学を勉強していた若い頃の自分が、他人の様な気がする。


ところで、半年間の北京での語学研修を終え、最近、北京駐在員に切り替わったS君より、挨拶のE−mailがあった。
そこで、「北京語は上達しましたか?これから駐在員として頑張ってください」というE−mailを打ったら、「有難うございます。普通語は何とか分かるようになりましたが、北京語はまだまだです」という返事が返ってきた。
愛の鞭で苦言を呈そう。

S君、半年しか語学を学んでいない君に、微妙な方言の習得など期待していないぞ。
普通の会話で、北京語といったら、それは、普通語の事を聞いているんだ。
ここらの、聞き手の真意を汲み取る事が出来ねば、一人前のビジネスマンにはなれないので、それを肝に銘じて頑張りたまえ!

香港(出張明けのあたふた)

上海進出準備やら、香港・日本での新展開やらを数日間であたふたとこなしていたら、例の如く仕事がたまり、かなりのあたふた状態。
ただ、下準備で色々と考えた事は以下の通り。
●中国(特に、上海)では、コンサルティング会社も多く、過当競争が激しいし、クライアントの方々の知識が向上してきたので、コンサルティング会社が不要になっていく。という悲観論が多い。
勿論、有る意味では正しいが(顧客のノウハウの向上・コンサルティング会社数増加という点)、正しくは、コンサルティング会社の淘汰は進むが、残るところは残るであろう、という事。
つまり、企業のノウハウは十分に向上してきているが、法規制の変化も激しく、実務上の問題も依然として多い。
よって、高度な問題に対応できないコンサルティング会社は淘汰されるが、法規制・実務の両面で、しっかりした対応ができる会社は生き残るであろう、という事。
●以前は、商流が華南だけ、華東だけという感じに限定されていたが、ここ数年、とみに乗り入れ(華南⇔華東)が進んできている。
よって、華南の制度の理解なくして華東での商流組み立てが出来なくなっているし、逆もまたしかり。
つまり、華南・華東の両地域を押さえる事、両地域に跨ったコンサルティングを行う事が必須で、僕のやっているコンサルティング業務は、この点で強みを出していけるのではないか。
々等、悩みながら走り回っていた数日間。


話し変わって。
毎日、アマゾンで、僕の本の順位をチェックしている。これは、毎日数万位単位で動くので、見るたびにドラスティックに違うのであるが、先週に最高順位(新・初めての中国ビジネスが5633位。中国ビジネス最新ガイドが5648位)になっていた。
全部で、80万位弱の順位がある様だし、イ・ビョンホン卓上カレンダーとか、レイザーラモンの本とかと一緒のカテゴリーで、ビジネス書としてこの順位は検討している方であろう。
日本の路上で、道行く人に、イ・ビョンホンのカレンダーと、初めての中国ビジネスのどちらが欲しいかとたずねたら、大半の人はイ・ビョンホンというだろうし・・・
少々、嬉しかったが、その割には本が売れている実感が無い。
たまたまその日に纏め買いしてくれた方がいたのであろうか。
とすれば、感謝!

上海⇒香港(充実した上海出張であったと思う)

昨日は朝から8件の面談をこなす。
上海エクスプロラのオフィスにも久しぶりに顔を出し、「上海グルメ」を購入。
美味しそうな店がたくさんあるので、今後の参考にしよう。
一日のスケジュールが終わると、浦東の伊藤屋で会社の人間と食事。
実は、食事中は落ち着いて食べたい方なので、伊藤屋の様なコンセプトの店は少々苦手であるが、これは好みの問題。
連れて行ってくれた人間は、店員さん達との会話を、たいそう楽しんでいた模様。
ちゃんこ鍋の味噌味が、僕好みの味でよかった。
一言で言うと、サッポロ一番味噌ラーメンを思い出す味かな?
大学時代にこれをよく食べた事を思い出す。

今日は、午前便で香港に帰任。
飛行機待ちの間、空港で肉そばを食べる。
何故か、上海に来るとここで肉そばを食べてしまう。
1990年頃から続いている習慣。
当時は日本料理が少なかったから、そば・うどんの提灯が見えると、反射的に食べてしまった。その時の記憶が、いまだに意識下にあるのであろう。

因みに、画像処理上の問題が有る様で、前回の分から写真が変な色になってしっていますが、現在、修理をお願いしているので、時期に元に戻ると思います。