血筋というのは・・・

僕が社会人になった時に、父親が、「俺の息子だから、ちゃんと組織の中でやっていけるか心配」と言ったという話を聞いた事がある。

ただ、僕が大学時代に見た父親は、自分を律して仕事に徹していた、立派な会社員だったが。
父親が心配したのは、僕が小学校の頃、父親自身がオーナー社長に意見して、会社を辞めざるを得なくなった事を踏まえての事だろう。
その言葉を母親経由で聞いた時は、既に会社に入って半年程度たった頃で、「大丈夫だよ。自分がどれだけ教科書通りの会社員をやっているか見せてあげたいものだよ」と答えたものだ。
実際、数日前に書いたような配属先で、自分を殺して仕事をしていたし。

ところが僕も、21年半会社勤めを上で、筋を通すために会社を辞める事になってしまった。
どう考えても理不尽な事を見過ごす事ができなかったのだ。
これは血筋というものかなあと思う。

まあ、僕は子供の頃から、ずっと父親を目標にして生きてきたので、同じ血が流れているのは悪くない気分だが。

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