1990年代のアジア

テイクアウトしたオムライス

昨夜は夜8時に広州到着。
9時半まで仕事をして、「はちべい」に軽い食事に行く。
ホンハム駅で電車に乗る前に、マクドナルドで食事を済ませていたので、ビールを飲んで、塩キャベツと揚げ出し豆腐を食べただけ。
上海に比べると、日本料理が高くてあまり美味しくない広州の中で、落ち着いて食事ができる貴重な店だと思う。
翌日の朝食用に、オムライスを持ち帰り。

店では、黒木亮の「アジアの隼」を読みながら、ビールを3杯。
如何にも有りそうな予定調和のストーリーだが、それが読んでいて心地よかった。

この小説の舞台が、1995~2000年頃の香港、ベトナムなので、自分の体験とマッチして懐かしかったし、あの当時の(今となってはちょっと異様な)雰囲気が、よく描かれていた。
香港の中国返還、アジア通貨危機。
投機資金が大量に流れ込んで、インドネシア、タイ、韓国その他の国々の為替、経済を滅茶苦茶にした。通貨を守った香港も、かなり体力を消耗した。
日本の山一證券や北海道拓殖銀行をはじめとする大企業が倒産した。
あの時の怖さや、「世の中、何かが間違っている(欧米の金融が、欲をむき出しにして世界を混乱させている)」という憤りを、久々に思い出した。
そして、インドネシアのスハルト退陣を求めた暴動で、華人が大量に殺され、インドネシアの日本駐在員も、シンガポール・香港などに避難した。
当時、香港に逃げてきた丸紅の駐在員を、若かりし日の僕は、旧カイタック空港まで迎えに行ったものだ。
その当時、現在進行形だった出来事が、今では歴史に形を変えている。
ただ、あの時の異様な熱気と恐怖、そして憤りは、忘れてはいけない感情だと、改めて思った。

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