日中投促と懇親会

上海到着。
ここしばらくの殺人的なスケジュールを、何とか無事にこなして、ほっとした反動で、疲れがどっと出た。
成田エクスプレスに乗るまでは、駅で足がふらつき、電車内、空港、機内では、ぐったりしていた。
機内の映画も見る元気がない、というのは、初めての事だ。
ただ、移動中にずっと寝ていたので、何とか回復。
明日になれば(今日熟睡すれば)、また飛ばせるであろう。

話変わって、昨夜は日中投資促進機構の有志と忘年会。
昨年に引き続いて2回目。

場所は青山一丁目の焼き鳥。
とは言え、刺身、鍋もあり、品ぞろえは豊富だ。
ただ、話に夢中になっていたので、料理の写真を撮るのをすっかり忘れていた。
から揚げの写真だけなので、却ってアップしない様がよいだろう。
因みに、久々に雑炊を作る。
上手くできたと満足。

仕事の話なしで、気楽に飲んで楽しかった。
また来年も企画しよう。

講演会・忘年会

みずほ総研の講演会が無事終了。
先日の日経新聞でも感じた事だが、6時間話しても、さほど喉が痛まない。
2005年のストレスで、リンパが腫れたことの後遺症で、喉が痛んでいたのだが、やっと直ってきた様だ。実に7年。
メンタル面は回復に時間がかかる。

講演会は、まあ、想定通りの時間配分で上手くまとめたつもり。
香港華南に1997年から居住した事もあり、暖房を使用する習慣がなくなっているので、暖房が有る部屋にいると頭がボーっとする。
習慣とは恐ろしい。

これから日中投資促進機構と忘年会。
またもや短い更新ながら、この辺で・・・

かなわん

昨夜、8時半に羽田空港到着。
今日は、朝7時半に家を出て、打ち合わせ2件。
それから、ジャパンタイムズの取材。
なんだかんだで、夜7時半に帰宅して、これから明日の7時間講演会のレジュメの読み込みだ。
かなわん。
ともあれ、明日が正念場。
これを越えれば、無事年が越せる。
100ページのレジュメなので、読み込みに数時間かかりそうだが、頑張ろう!
今日は、簡単ながらこの辺で・・・

マネー資本主義

NHK取材班がまとめた、「マネー資本主義(新潮文庫)」を読んだ。
米国流の、株主偏重・短期利益の過度の追及を求める資本主義を、単なる資本主義と比較して、マネー資本主義と位置付けている点が興味深い。
原丈人氏のインタビューにもあるが、会社は本来公共性を持っているものであるにも拘らず、株主のものだという思い上がりが、実体経済を疲弊させているという意見も、まさにその通りだ。
企業が利益を計上しているにも拘わらず、大量に人員を解雇し、企業が生き残るために必要不可欠な研究開発費を削り、短期利益の極大化を求める。そうする事で、経営者は莫大な報酬を受け取り、株主はキャピタルゲインを得る。
道理としておかしい事が、マネー資本主義では礼賛されるのは、ルールにゆがみが有るからだ。
巨大な富と権力を持つ者の立場で構築された、歪なルールである。
旧ソ連の崩壊は、資本主義の社会主義に対する勝利ではない。
欲望深い人の心が、経済理論と社会システムを崩壊させたもので、それを改善できなかった、旧ソ連式社会主義の自滅だ。
マネー資本主義により、富と権力が集中すれば、同様な事が起こり得る。

サブプライムローン問題から生じたリーマンショックは、金融工学を駆使して組み立てたリスク分散化理論が、暴走して経済を崩壊させたものであるが、それは、人の欲望が運用を必然的にゆがめたからである。
不動産が上がり続けない限り、成立しないモデルであるにも拘らず、取引が拡大し続けた事を、本著は取材を通して説明している。
この処方箋は、取扱説明を十分理解する事と、工学者の立場の意見があるが、これは人間の行動原理(利益への欲求を断ち切れない)からすれば、無理ではないか。
ローン会社は証券会社に債権を売却する事で、リスクから逃れられるので、クレジットカード使用禁止の人間や、債権取り立て中の人間にまで、住宅ローンを組む(適切な査定が行われていない)。
信用状況が劣る状況先への融資は、当然、金利が高くなり、返済不能に陥る事は容易に予想される。
これを、不動産が上がり続ければ、転売でリスク回避できるし、最新金融工学でリスク管理はできている、と信じる事で、自社の利益の拡大に向けて暴走する。
つまるところは、責任感と当事者意識の欠如であり、金融工学理論がリスクを消滅させたという盲信である。
これは、人の心の弱さが招いた必然で、旧ソ連式社会主義の崩壊と同じ根を持つものだ。

リーマンショックから時間が経過し、人々は相も変わらず同じ行動を繰り返している。
本著のテーマは、人間の欲望と向かい合うという意味では、永遠のテーマとも言える。

土曜日に深圳ボーダーを越えるもんじゃない

朝の9時に、講演会の主催者の方が用意してくれた車にのり、10時45分に深圳の羅湖口岸(ボーダー)到着。
ここしばらくのハードスケジュールでくたくたなので、ともあれ早く家に帰りたい(少し休みたい)、という気持で一杯だ。
が、羅湖口岸に付いてびっくり。
すさまじい人だ。
羅湖口岸に行った事がない方にはわからないと思うが、2階の車寄せの場所まで人が、ぎっしり溢れている。
これでは、出国手続きをするまでに、少なく見積もっても3時間はかかる(荷物を持ったまま、3時間立ちっぱなしの行列)。
何事かと思って情報収集するが、週末は、香港に買い物に行く中国本土の人が多いので、毎週こんな状況だとか。
中国人の購買力は、まだまだすさまじい。

作戦を立てるために、意大利庵に行き、13時まで時間を潰す。
因みに、店は11時半開店の様だが、11時10分に付いたら、先に座席で待たせてくれた。
有難い。
色々な所に電話をかけ、情報収集するが、深圳のボーダーは、どこも似たり寄ったりという事なので、一旦、広州に行き、そこから直通車で香港に移動する事も考える。
結果、落馬洲(福田口岸)はまだましだ、という情報を頼りに、タクシーで福田に移動する。
タクシーの運転手は好奇心旺盛で、「羅湖口岸から福田口岸とは珍しいねえ!どうしたの?」と聞くので、取りあえず状況を説明する。
若干時間が経過している事もあり、福田区口岸は常識的な混み方で、30分程度で中国側の出境手続が終了した。
改めて思ったのだが、深圳の入出境管理官の業務処理能力は凄まじい。
笑顔のまま、恐ろしいスピードで、出境手続をこなしている。
あまりに感動したので、初めて担当者の評価ボタンを押してしまった(非常満足)。
因みに、中国で入出国手続をした事が無い方は知らないと思うが、入出国手続をする時、担当者の前に、非常満足、満足、普通、不満などの評価ボタンが有り、手続が終わった段階で、希望者はこれを押して、事務手続を評価する。
10年弱前からこのシステムが導入され、通関時の雰囲気が大きく変わった。

香港側の入境は、本土の通行者(日本人のビジターも同じ)は大行列だが、僕は香港居民なので、15分程度で通過。
香港側は、IDカードを機械に差し込み、指紋照合すれば、入出境が完了するので便利だ。

ともあれ、週末の深圳・香港間の移動はもうやめようと、心に誓う。
明日は日本に移動だ。

久々の恵州で講演・日本人会参加

昨日の午前中に、香港から深圳経由で恵州移動。
前日の夜遅く香港に到着した翌朝なので、疲れて若干足がふらつく。
15時から講演会で、17時から日本人会の忘年会に参加。
忘年会では、広州領事の後に、挨拶をさせて頂く。
参加者120人との事で、僕が恵州に比較的よく来ていた頃(2006~2007年)と比べると、随分、日本人が増えたものだ。
和気藹々とした良い日本人会。
規模が極端に大きくても小さくても、権威主義的になったり、癖がある雰囲気になったりする可能性があるが、そんな雰囲気が見られない、楽しい会であった。
その後、幹事の方数名と二次会。
会が終わってホテルに戻ると、近くの路地に屋台がたくさんあるのが気になる。
屋台と言うか、路上で料理をしている人がおり、歩道に置かれている簡易テーブルと、プラスティック製の小さい椅子に座って食事ができる。
こういう店を見ると、行きたくて仕方がなくなり、ジーパンと部屋着を着て一人で繰り出す。
ウズラの卵(5個)、昆布、湯葉、油条の4品を選んで、四川火鍋風のスープで茹でてもらう。合計6元(80円くらい)。
ビールは?というと、そこにコンビニが有るから買ってきてくれと言われ、珠江ビールのロング缶を5元(65円)で買う。
20分ほど、路上で食事しながら、行き交う人を観察。
10年以上前は、治安が悪い印象だった恵州が、随分穏やかで、危険な雰囲気がしない。
日本人会の方々も、口をそろえて「住みやすい」と言っている。
随分変わったものだと感心する。
因みに、20分間の路上で見かけた人の中で、部屋着の僕の格好が、群を抜いてぼろかった。
ともあれ、久々の恵州の路上の雰囲気に満足する。
カメラを忘れて撮影ができなかったのが心残り。

中国の物流管理

タオバオの配送状況確認サイトを知人に見せてもらった。
僕自身は、タオバオで買い物をした事がないのだが、これを見ると、購入した物品が、何日の何時何分に出荷され、倉庫に搬入され、飛行機に積み込まれ、という各ステップの状況が、リアルタイムで表示されている。
自分が購入した物品の状況が、細かいステップで、どの様な状況になっており、何時到着しそうかが、携帯のサイトを見ればすぐわかる。
中国の物流管理も発達したものだ、と改めて感じる次第。

ホンハム居住の良い所

昨夜の電車(広州東駅⇒香港)の出発が遅れ、香港の家に着いたのは夜の11時近く。
ただ今、深圳経由、恵州行きの電車の中。
さすがに疲れた。
昨夜、広州から直接恵州に行った方が良かったかどうかは難しい判断だが、少なくとも、こういう時に、住居がホンハムである有難みを感じる(家がホンハム駅の前)。

先日、いくつかの面談をアレンジした、防音材の会社(静科)の香港取材が無事終了したとの連絡が、「アジアの風(BSジャパン)」番組制作会社の方から有った。
すぐに、具体的な商談も有ったようで、出演している番組が、この様な感じで日本企業の実際の香港、中国、アジア展開の一助になるという事は、嬉しいものである。
番組は、2回連続になる様で、15日(土)と22日(土)。
取りあえず、15日の僕のスカイプでのアドバイスに基づいて、香港に出発する、という構成になる模様。
22日も、極力映像を入れれる様に頑張ります、との制作会社の方の言葉だが、これは編集次第なので未定。
ご興味のある方は、是非。

12月11日のみずほ総研セミナーの内容

来週(12月11日)のみずほ総研主催のセミナーは、最終的に以下の通りの内容となり、レジュメを提出した。
内容を調整した部分もあるけれど、最初にブログで紹介した内容は、全て織り込んであるのでご安心を。
内容が、あまりに盛りだくさんなので、第3部は参考資料とした。
第1部と2部を5時間で。第3部の注意を要する点(レジュメを読んだだけでは分かりにくい点)を、1時間程度で解説する予定。
今回は、過去最高にレジュメに凝ったし、一問一答形式にしたので、あとで辞書・資料替わりに使って頂ければと思う。
ビジネスモデル・エグジットモデルをパターン化し、個々の場合の税コストをしっかりと書いたので(当然、外貨決済、通関、政府機関での登記手続きなども)、特に、財経担当者の方には、是非聞いて頂きたい内容。


ビジネスモデルで解説する中国ビジネスにおける利益回収・税コスト・通関管理のポイント送金手続や決済、通関手続、利益回収、注意したい法制度や税務上の問題についてビジネススキームごとに実践解説

第1部 中国の税制・外貨管理・通関上の原則(初級編)
Ⅰ.中国の税制の基礎(企業所得税・流通税・その他)
1.中国には、どの様な税金がありますか?
2.企業所得税の概要を教えてください。
3.流通税の概要を教えて下さい。
4.増値税と営業税の課税方法の違いを教えてください。
5.増値税の一般納税人と小規模納税人は、どの様な違いがありますか?
6.非居住者に対する源泉徴収課税の内容を教えてください。
7.個人所得税の概要を教えてください。
8.外国人に対する個人所得税の特例はありますか?
9.非居住者(出張者)に対して、個人所得税は課税されますか?

Ⅱ.流通税改革(増値税と営業税の関係)
1.流通税改革とはどの様な内容でしょうか。
2.なぜ、流通税改革を行うのでしょうか。
3.流通税改革が実施されると、納税者は有利になりますか?
4.流通税改革における一般納税人と小規模納税人の違いを教えて下さい。
5.流通税改革における輸出免税・ゼロ税率の概念を教えてください。

Ⅲ.租税条約と活用上の注意点
1.日本と中国の租税条約はどの様な内容でしょうか。
2.香港子会社の社員が中国でビジネスを行う場合、租税条約は適用されますか?
3.租税条約の適用を受ける場合、事前手続が必要でしょうか?

Ⅳ.外貨管理の基礎(対外決済の注意点)
1.貨物代金決済の管理はどの様になっているのでしょうか。
2.ユーザンス取引や前受・前払は可能ですか?
3.非貿易項目の送金方法を教えてください。
4.資本金の払込みと換金に付いての管理を教えてください。
5.中国の現地法人の借入制限を教えてください。

Ⅴ.人民元対外決済(人民元を活用した貨物代金・役務費の受払いと投融資)
1.人民元対外決済の現状
2.人民元による資本金払込みは可能ですか?
3.人民元のクロスボーダー借入は可能ですか?

Ⅵ.保税区域の特徴(保税区域の特徴と活用のメリット)
1.保税区域とはどの様な場所でしょうか。
2.保税区域には、どの様な種類がありますか?
3.保税区域を活用する際の外貨管理・税務上の注意点を教えて下さい。

第2部 日本企業の中国ビジネス展開(中国に法人を開設しない場合)
Ⅰ.中国におけるPE課税の法規と実務
1.PEとはどの様な概念でしょうか。
2.PE課税を受けるとどの様な問題が生じるのでしょうか。
3.中国のPE課税の特徴を教えてください。

Ⅱ.技術者派遣と指導料の回収
1.中国に出張者を派遣した場合、対価を受け取る事はできますか?
2.コンサルティング費を回収する場合の手続と税金を教えてください。
3.回収できる金額に制限はありますか?

Ⅲ.ロイヤルティの回収
1.中国企業からロイヤルティを受け取る事はできますか?
2.ロイヤルティの送金に関する手続と送金可能額を教えてください。
3.送金に際して、どの様な税金が課税されますか?

Ⅳ.コミッションの回収
1.中国企業からコミッションを受け取る事はできますか?
2.コミッションの送金に関する手続と送金可能額を教えてください。
3.送金に際して、どの様な税金が課税されますか?

Ⅴ.非居住者在庫(VMI)オペレーションの注意点と税務リスク
1.日本企業が中国国内で在庫を保有する事ができますか?
2.在庫保有でどの様な税金が発生しますか?
3.在庫保有に関する税務上の注意点(PE課税)を教えてください。
4.一日遊とはどの様な取引ですか?

Ⅵ.中国企業に対する加工委託
1.中国企業に加工委託をする場合、どの様な形態がありますか?
2.中国企業に加工委託をする場合のメリットは何ですか?
3.加工委託形式の利益の回収方法に付いて教えてください。

Ⅶ.機器販売及び据付役務(Supervising役務)形式に対する課税
1.中国国内で日本企業が工事を請け負う事はできますか?
2.機器販売と据付役務を組み合わせる場合、どの様な課税が行われるのでしょうか。
3.PE認定を受けると、どの様な問題が発生するのでしょうか。

<参考資料> 
Ⅰ.駐在員事務所の開設・運営上の注意点・課税
1.常駐代表処とは、どの様な組織ですか(活動範囲・人員・運営方法)?
2.常駐代表処を開設する場合の手続を教えてください。
3.常駐代表処はどの様な税金を納める必要がありますか?

Ⅱ.現地法人の設立と課税の原則
1.現地法人を設立する場合の注意点は何ですか?
2.現地法人の資本金の決め方と払込み方法を教えてください。
3.設備機械を購入・輸入する場合の、免税手続を教えてください。
4.現地法人が配当する場合の制限を教えてください。
5.現地法人の清算は難しいですか?また、剰余金の回収は可能でしょうか。
6.現地法人の出資持分を売却する事は可能ですか(手続と課税)?

Ⅲ.販売会社の設立と運営のポイント
1.販売会社を設立する場合、特別な注意点はありますか?
2.貿易権を取得するにはどうすればよいのでしょうか。
3.インターネット販売は可能ですか?
4.危険品を取り扱う場合の注意点を教えてください。
5.保税区貿易会社とはなんでしょうか。

Ⅳ.現地法人の分枝機構(支店・連絡事務所)開設と運営上の注意点・課税方式
1.現地法人の分公司とはどの様な組織ですか?
2.現地法人の分公司の特徴を教えてください。
3.分公司はどの様な税金を払うのですか?
4.企業所得税は、本支店(総公司・分公司)で、どの様に申告納税するのですか?
5.弁事処というのは、どの様な組織ですか?
6.投資性公司以外の現地法人が、再投資をする事は可能ですか?

1990年代のアジア

テイクアウトしたオムライス

昨夜は夜8時に広州到着。
9時半まで仕事をして、「はちべい」に軽い食事に行く。
ホンハム駅で電車に乗る前に、マクドナルドで食事を済ませていたので、ビールを飲んで、塩キャベツと揚げ出し豆腐を食べただけ。
上海に比べると、日本料理が高くてあまり美味しくない広州の中で、落ち着いて食事ができる貴重な店だと思う。
翌日の朝食用に、オムライスを持ち帰り。

店では、黒木亮の「アジアの隼」を読みながら、ビールを3杯。
如何にも有りそうな予定調和のストーリーだが、それが読んでいて心地よかった。

この小説の舞台が、1995~2000年頃の香港、ベトナムなので、自分の体験とマッチして懐かしかったし、あの当時の(今となってはちょっと異様な)雰囲気が、よく描かれていた。
香港の中国返還、アジア通貨危機。
投機資金が大量に流れ込んで、インドネシア、タイ、韓国その他の国々の為替、経済を滅茶苦茶にした。通貨を守った香港も、かなり体力を消耗した。
日本の山一證券や北海道拓殖銀行をはじめとする大企業が倒産した。
あの時の怖さや、「世の中、何かが間違っている(欧米の金融が、欲をむき出しにして世界を混乱させている)」という憤りを、久々に思い出した。
そして、インドネシアのスハルト退陣を求めた暴動で、華人が大量に殺され、インドネシアの日本駐在員も、シンガポール・香港などに避難した。
当時、香港に逃げてきた丸紅の駐在員を、若かりし日の僕は、旧カイタック空港まで迎えに行ったものだ。
その当時、現在進行形だった出来事が、今では歴史に形を変えている。
ただ、あの時の異様な熱気と恐怖、そして憤りは、忘れてはいけない感情だと、改めて思った。